宝塚歌劇団月組トップコンビの珠城りょう・美園さくらコンビの退団公演の初日が近づいてきました。
珠城さんは若くしてトップに就任し、退団記者会見でもご本人がお話していましたが、
宝塚ファンとしても背負った責任を十分果たしてくれたと感じています。
美園さんも就任前後は様々な意見があったようですが、
トップ娘役になってからはお化粧や普段の髪型も格段に綺麗になりましたし、
首席卒業だけあって三拍子揃った安定感のある舞台を観せてくれました。
今回は珠城りょう・美園さくらコンビに演じてもらいたかった作品三作を選んでみました。
「川霧の橋」
次期トップコンビの月城かなとさん・海乃美月さんコンビで
上演が決定して驚きました!
が、珠城さんは絶対に「川霧の橋」の主人公、幸次郎が似合う!!と思っています。
次期棟梁に選ばれるくらい仕事ができて、ぶっきらぼうだけど優しく、
火事の中、好きな女性(お光)を助けに行って死にかける…。
お光のことをいつも待っていて、それなのに実際にお光が来ると、
嬉しくて堪らないのに「いつまで待たせるんだ!」
と言ってしまう、照れ屋?で素直になれない男性です。
ラストの幸次郎の「もう、どこへも行くな…!」というセリフ、
そして何も言わずにうなずくお光の銀橋でのラストシーンは、涙なくして観られません。
お光はとにかく優し過ぎて、悪く言えば情に流されやすく、
美園さんなら、罪を犯して島流しにされるような夫の清吉とは
さっさと離縁しそうなイメージですが、
だからこそお光をどう演じるのか興味があります。
THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット・ピンパーネル)
新人公演で主演した作品を、トップ男役に就任してから演じる例は多く
(真風涼帆さん「オーシャンズ11」ダニー
礼真琴さん「ロミオとジュリエット」ロミオなど)、
ご本人のもう一度演じたい!という希望もあると思いますが、
ファンとしても、もしあの役をもう一度演じたら、どう演じてくれるのか…?
と期待がふくらみますよね。
珠城さんは新人公演の主演を何度も経験していますが、
「スカーレット・ピンパーネル」のパーシーを演じたのは研3と、とても若く、
学年を重ねたからこそ出来るパーシーがあると思います。
(パーシーはスカーレット・ピンパーネル団のリーダーですが、
研3で主演し、上級生の中でリーダーを演じるのは難しかったのではないでしょうか)
珠城さんのパーシーは正義感に溢れ、みんなにリーダー!と慕われるパーシーになりそうです。
また、美園さんは、夫であるパーシーに対する苦悩と絶望、
でもやっぱりパーシーを頼りにしているし、尊敬もしている…
そんなマルグリットがぴったりだと思います。
仮面舞踏会の真紅のドレスをはじめ、あの時代の華やかなドレスや髪形も
美園さんに似合いそうですよね。
なんと言っても、美園さんの歌声で「スカーレット・ピンパーネル」の
名曲の数々が聴きたいです!!
パーシーの急な変化に戸惑う「あなたを見つめると」、
パーシーが、自分が尊敬するスカーレット・ピンパーネルだと知って、
自分の危険を顧みずに歌う「ひとかけらの勇気」
この2曲は特に聴いてみたいです。
「007」シリーズ
これは宝塚では上演されていない作品ですが、
珠城さんはジェームス・ボンドが似合いそう…と常々感じていました。
そしてボンドガールですが、007シリーズの中でも「007/ロシアより愛をこめて』で
タチアナ・ロマノヴを演じたダニエラ・ビアンキは、
美園さんに似ており、更に共通点を挙げると、二人共美脚です。
ジェームス・ボンドは様々な女性を魅了し、賢く逞しく、任務をスマートにこなし、
そしてアクションもできるタフな男性です。
ジェームス・ボンドは作品によってイメージが異なりますが、
珠城さんが演じるなら、逞しく、アクションも有り、
そしてボンドガールのことを最後まで見捨てない情の深い男性でお願いしたいです。
そしてボンドカールのイメージも作品によって
色気がある・強い・謎が多い…と様々ですが、
美園さんがボンドガールを演じるなら
聡明で、芯は強いけれど可愛らしさやいじらしさがある、
美園さんに宛書したボンドガールを演出家の先生に創り出していただきたいです。
最後に
珠城りょう・美園さくらコンビに演じてもらいたかった作品、三作品を選んでみました。
いかかでしたでしょうか。
このコンビは組んだ当初はどんなコンビになるの?何が強みなの?と
不安になった時もありましたが、
珠城さんの包容力、美園さんの確かな実力と娘役力の向上により
安定感があり満足度の高い舞台をみせてくれました。
スケジュールの見直しの為、退団公演が延期になっていますが、
どうか無事に初日の幕が上がり、休演期間なく上演できることを願っています。