本日ついに、花組公演『DEAN』の初日を観劇してきました。
物語はジェームス・ディーンの生涯を描いた作品で、観る時の心の状態や季節によって、いかようにも解釈が変わりそうな奥行きのある内容。静かに胸に残るシーンが多い作品でした。
■ 極美慎くん、花組デビューおめでとう!
星組時代から見てきた極美くんが、花組の真ん中に立って存在感を放つ姿…もう感動で胸がいっぱいに。
ご挨拶も相変わらずチャーミングで、客席全体をやさしく包むような笑顔にキュンとしました。
そして何より、役者としての矜持を見せる難役を、圧倒的なスター性と感情のこもった瞳、そして切れ味ある演技で見事に体現。出ずっぱりなのに集中力が途切れないのも本当にすごい。
ビジュアルは言うまでもなく完璧。そして極美くんは“恋”がこんなにも似合う人だったのかと再確認しました。
谷先生らしい幻想的なセットも作品世界にぴったり。
(斜めになった床だから踊るの大変そう…とちょっと心配になったりも。)
劇中で語られるディーン像が、極美くん自身と重なる部分があって興味深い時間でした。
“男役10年”で磨かれた探究心、緻密さ、鋭さ。
普段の柔らかなイメージとのギャップに驚かされつつも、
孤独、脆さ、情の深さ…それらが研ぎ澄まされたナイフのように舞台上に表れていて、今日のディーン役に不思議と納得してしまいました。
舞台上での立ち位置や見どころ
客席降りはなし。
2幕ではソングの時間が短く、極美くんが上手側階段に座って歌うシーンが印象的。
後半のナンバーでは下手側の階段に足をかけて歌う姿もあり、どちらも絵になる存在感に惚れ惚れ。
フィナーレがしっかりあることで、切ない物語の余韻が少し救われたような心地になりました。
やっぱり極美慎くん、スターだと確信。
キャスト別の印象
希波らいとくん
持ち前の愛嬌はすごく魅力的。一方で、役者としては諸刃の剣でもあるのかなという印象もありました。でも後半にかけてのあたたかさが、とても心にしみました。
美羽愛ちゃん
ヒロインとしては少し気の毒な扱いにも見える役どころ。
ただ、デュエダンで極美くんを見つめながらついていく姿がとにかくキュートで、胸がきゅんとしました🫶
彩葉ゆめちゃん
可憐さがまず目を引く存在。でも舞台技術はまだまだ伸びしろがいっぱい。花組のお姉様方からたくさん吸収して、どんどん輝いてほしいです。
極美慎くん、初の「生・花組ポーズ」!
フィナーレでの初・生花組ポーズ、本当にカッコよかった!!
それにしても極美くん…
顔ちっちゃ!頭身バランスどうなってるの!?
と何度見ても思ってしまう美しさでした。
全体として、花組に新しい風が吹いたような、心に残る初日でした。
これから公演を重ねて、どんなふうに深まっていくのか楽しみで仕方ありません。

