宝塚歌劇では、過去に上演された作品が再演されることがあります。
以前とは違うスターが主演することで、新しい魅力が生まれる。
そんな再演も楽しみですが、今回は少し特別です。
2027年4月、花組で『にぎたつの海に月出づ』が再演されることになりました。
主演は極美慎さん。
実はこの作品、2025年1月に星組の宝塚バウホールで上演され、当時も極美慎さんが主演を務めていました。
つまり、星組時代に演じた作品を、今度は花組生として再び主演するのです。
これは楽しみなニュースですね!
星組から花組へ。極美慎さんが再び主演
『にぎたつの海に月出づ』は、2025年1月24日から2月4日まで宝塚バウホールで上演された作品です。
作・演出は平松結有先生。
万葉集に残された一首の歌をモチーフに、飛鳥時代を舞台とした愛と歴史の物語が描かれています。
2025年の初演では、極美慎さんが百済人の青年・智積(ちしゃく)を演じ、詩ちづるさんが寶皇女(たからのひめみこ)を演じました。
その後、極美さんは星組から花組へ。
そして2027年、花組で同じ作品に再び挑むことになりました。
組替えによって、共演する仲間も舞台で生まれる雰囲気も変わります。
同じ作品でも、出演者が変わることで新しい表現が生まれるのが宝塚の魅力。
今回の再演では、極美さんがどんな姿を見せてくれるのでしょうか。
『にぎたつの海に月出づ』はどんな物語?
作品の舞台は飛鳥時代。
百済から大和へ留学生としてやってきた青年・智積と、後に斉明天皇となる寶皇女の物語です。
智積は、大和で学問を教える中で寶皇女と出会います。
幼い息子を亡くし、夫とも離縁した寶皇女。
心に深い傷を抱えながらも懸命に学ぶ彼女に、智積は優しく寄り添います。
やがて二人は惹かれ合うようになりますが、時代の大きな流れが二人の運命を変えていきます。
政治的な思惑や国同士の関係。
個人の気持ちだけではどうすることもできない現実。
そんな歴史の中で、愛する人を思いながら生きる青年の姿が描かれます。
歴史を題材にした作品ですが、その中心にあるのは人を思う気持ち。
時代が違っても、共感できる部分がありそうですね。
同じ役をもう一度演じるという特別な経験
今回の再演で注目したいのは、やはり極美慎さんです。
2025年の星組公演では、バウホールという空間で主演を務めました。
そして2027年は、東京の日本青年館ホールと大阪の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演されます。
劇場の規模も、共演するメンバーも変わります。
さらに、極美さんご自身も、星組から花組への組替えを経験されています。
同じ人物を演じるとしても、以前とまったく同じ表現になるとは限りません。
新しい組で経験を重ねた今だからこそ、生まれる表現もあるのではないでしょうか。
初演をご覧になった方は、以前との違いを楽しみに。
今回初めて作品に出会う方は、花組が作り上げる新しい『にぎたつの海に月出づ』を楽しみに。
それぞれの視点から観劇できそうですね。
今回のヒロインは誰になる?
もうひとつ気になるのが、今回の共演者です。
2025年の星組公演では、詩ちづるさんが寶皇女を演じました。
極美慎さんと詩ちづるさんによる、智積と寶皇女。
その二人の関係性も、初演の大切な魅力のひとつだったのではないでしょうか。
今回の花組公演では、誰が寶皇女を演じるのでしょう。
10月30日現在、公式発表で確認できる主演者は極美慎さんで、ヒロインを含むその他の配役は発表されていません。
新しい相手役との組み合わせによって、どのような物語が生まれるのか。
今後の配役発表も楽しみですね。

