先日、4月29日付で星組への組替えが発表された、花組の102期生娘役スター、舞空瞳。
とってもキュートな小顔に、長身のスタイルも抜群。
102期首席入団というのも納得の実力派で、この春から研究科4年目です。
トップコンビの退団を10月に控えた星組への組替えとなると、さまざまな憶測が飛び交わざるを得ません。
雪組から有沙瞳、桜庭舞、宙組から華雪りらと、劇団屈指の可愛らしい娘役さんを組替えによりお迎えしたのも記憶に新しい星組。
星組生え抜きの娘役さんにも、音波みのり、小桜ほのか、星蘭ひとみ、水乃ゆりと、ヒロイン経験者は豊富です。
そんな娘役スターの宝庫・星組に、いざ飛び込むこととなった彼女。
娘役版・礼真琴と呼び声の高い彼女の行く先は、やはり次期星組トップ娘役・・・?
今回は、そんな舞空瞳の過去と現在、そして未来をピックアップしてみたいと思います。
舞空瞳の過去と現在、そして未来をピックアップ
初舞台は2016年星組公演『こうもり〜こうもり博士の愉快な復讐劇〜/THE ENTERTAINER!』。
その後、花組に配属されました。
中学校を卒業後すぐに宝塚音楽学校に入学しているため、労働基準法の関係上、花組配属後初の大劇場公演『雪華抄/金色の砂漠』新人公演には参加できなかったものの、
その次の大劇場公演『邪馬台国の風/Santé!!〜最高級のワインをあなたに〜』の初新人公演では、当時からすでにトップ娘役候補に名を連ねていたと言っても過言ではない娘役スター・城妃美伶の役。
おまけにその次の大劇場公演『ポーの一族』では、次期花組トップ娘役に内定しており、こちらも当時すでに新進気鋭の娘役スターとして名乗りを上げていた華優希の役という、
誰がなんと言おうとも、どうしたってエリート街道まっしぐら!
そして、ついに研究科3年目の夏、『MESSIAH−異聞・天草四郎−/BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』新人公演にて、ヒロイン役を射止めます。
あの頃、まだ研究科3年目だったというのに、なんだかもう“満を持して”感があったように思うのは私だけでしょうか!?(笑)
また、この華々しいご活躍は、大劇場公演のみに留まりません。
2017年10月の赤坂ACTシアター公演『ハンナのお花屋さん』では、タイトルロール・ハンナ役ですから、当然ヒロインに次ぐ女性役だと言っても過言ではないでしょう。
相手役だった芹香斗亜さんとのビジュアル、2人ともスタイル抜群なのでスタイリッシュ感極まりないのに、どこか素朴な感じもあって、最高でしたよね!!お花が似合うこと似合うこと…。
2018年5月のバウホール公演『Senhor CRUZEIRO!—南十字に愛された男-』でも、タンゴをバリバリ踊る姿はまるでブエノスアイレスを体現しているかのようでした。
筆者の中では、《舞空瞳=キュートな娘役》だったのに、この公演で、「舞空瞳、大人カッコイイ系もいけるんだな」とほくそ笑んだことをよく覚えています(笑)
個人的にはカッコイイ娘役さん大好物なので、新しい発見に心が踊りましたね。
さらに、昨年11月の全国ツアーでは、ヒロインの座を次期トップ娘役・華優希と分け合って見事に成功を導いた経歴も!
ただいま絶賛公演中の大劇場公演『CASANOVA』新人公演では、なんとあの、鳳月杏演ずるコンデュルメル夫人を演じたというのですから、またもや経験値を上げていること間違いなしです。
入団から今まで、こんなにも常々勢いよくご活躍を遂げてきたにも関わらず、舞空瞳にゴリ押し感を感じないのはなぜなのでしょうか…!
こんな言い方をしては夢がないので大きな声では言えませんが、マーケティング戦略上手いですね(笑)
もちろん彼女の納得の実力と美貌も相まってこそですが、戦略も運も味方につけて歩んでいるのかもしれません。
さて、星組組替え、紅ゆずる・綺咲愛里の退団公演から星組生として参加、と、その前に…鳳月杏ディナーショーの出演が決まりました。
公式ホームページで【鳳月杏ディナーショー(追)】という文言の左上に、花組・月組・星組の3色が並んでいた日には、何事かと思いましたが(笑)、ああなるほど、これも舞空瞳の経験値を上げるトピックスのひとつとなるに違いありません。
経験、役幅、実力などなど、さらにパワーアップして臨む組替えは、やはり次期星組トップ娘役就任のためなのでしょうか!?
まだまだわかりませんが、いずれにせよ、経験値は多いに越したことはありません。
星娘の伝統を学び、受け継いで、またひと回りもふた回りも成長を遂げられることかと思います。
そんな舞空瞳と星組の新たなマリアージュを楽しむことにしましょう♪
筆者:有田だりあ