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ときめきを取り戻させる柚香光 –その魅力はいかに-

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚歌劇団花組公演「はいからさんが通る」が、東京で千秋楽を迎えましたが、宝塚大劇場では休止になったこともあり、東京公演は何とか無事に……との皆の祈りが通じ、幕を下ろすことが出来たのでした。

ちなみにこの作品を観劇することを「通れた」「通った」と表現するファンが多く出たのが印象的です。

そして今回、周りに「少尉落ち(堕ち)」「カレー落ち(堕ち)」という言葉が多く聞かれました。「少尉弾を落とされた」なんて言葉も……。

そして驚くことにベテランのファンや古くにファンをしていて、最近また見始めたようなファンをたくさん見かけるようになりました。

どうしてだろう?というのを今回考えてみました。

早くから注目されてきた柚香さんですが最初に周知されるようになったのは2011年の「Le Paradis!! -聖なる時間」だったと記憶しています。

当時のトップスター・真飛聖さんの退団公演のショー作品で、妖精フィーという役で注目されました。

以前、音月桂さんが着られていた黄色い衣装に身を包んだ姿が今でも目に浮かびます。

2011年のことですから、2009年入団の柚香さんにとってはまだ下級生時代で、組ファンやコアなファンにしか知られていない存在だったので、帰り際にプログラムをめくり、調べる人が多かったことを覚えています。

そして、当時は東日本大震災の募金を劇場ロビーで下級生が交替で行っていて、柚香さん担当の日にはびっくりするくらい多くの人が彼女に集まっていました。

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キレのあるダンスの人から丁寧なお芝居へ

順調にスターへの階段を上っていった柚香さんですが「ダンスの人」の印象が強いように思っていました。

キレのあるダンスが持ち味で魅力なのは当然ですが、最近はお芝居の丁寧さにも磨きがかかってきたように感じます。

初演を2017年に今回の柚香光さん、華優希さんで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、日本青年館ホールにて上演しましたが、今回はトップお披露目ということもあり、実力も華も増した素晴らしい作品になっていたと思います。

初演も素晴らしかったのですが今回の伊集院忍少尉のお芝居には優しさが顕著に表れていました。

紅緒に対する仕草も眼差しも愛おしそうで、非常に優しいものでした。

マンガ原作に強いというのは「花より男子」の道明寺司役でも実証済みですが、今回も女性ファンを惚れさせるのが上手いスターさんだというのを実感しました。

そして、この公演で柚香さんを好きになった人にベテランのファンが多いというのは、宝塚スターのさまざまな要素を持っているからなのでは?と思いました。

例えば天海祐希さんのファンだった方は「若くしてスターのオーラを持っている」と言いますし、柚希礼音さんのファンは「ダンスが素敵」と言います。

天海さんに関してはちょうど、組の構成も先輩二番手ということで同じですし、華優希さんのイメージが天海さんの相手役だった麻乃佳世さんに似ていることも手伝いっているように感じます。

柚希さんはご存じの通り、ダンサーとして名を馳せたスターですので、ダンスの得意な柚香さんと重ね合わせる気持ちがとてもよくわかります。

そして華さんとのコンビが「ちえねね」と呼ばれた柚希さん、夢咲ねねさんのようだとも。

宝塚歌劇では歴代の贔屓(お目当てのスター)の好みが似ているということが少なからずありますが、それにしても今回は数多くの人たちがわかりやすく柚香さんのファンになっているのが興味深いです。

「キュンキュン」を体現させてくれて、多くのファンを引き戻しました。

柚香さんは少女マンガの似合う容姿で、ファッションブランドのモデルをこなす姿は容姿端麗そのものです。

また、ダンスを武器として、最近さらに芝居力に抜きんでたとなれば、さまざまなファンをこれからも取り込んでいく可能性が期待できます。

贔屓の退団でファンを卒業し、宝塚歌劇を観なくなることも多い中、そんな人たちも呼び戻し、ときめきをくれる柚香光さん。

やっと公演を続けていけるようになった宝塚歌劇ですが、今後もこれからも目を離せないトップさんです。

華優希さん退団へ

トップ娘役さんの華優希さんの退団の発表が昨日ありました。

相手役の華優希さんのか弱い可愛らしさも柚香光さんのキュンキュンをたくさん引き出してくれたのに残念です〜。