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明日海りお「ポーの一族」宝塚版との違い

宝塚歌劇についての雑記

1月23日にライブ配信で明日海りおさん主演の「ポーの一族」を観劇しました。

宝塚歌劇団花組トップだった明日海りおさんの退団後の初舞台となった「ポーの一族」。

みりおさんのエドガーに再び会えました!

宝塚花組で上演された時は、東京公演を観劇しています。

その時の最初の感想は、「すごい・・・」でした。(笑)

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明日海りおの圧倒的な美しさ。

花組の他の皆さんも漫画から抜け出したような再現力。

「ポーの一族」の世界観を目の前で繰り広げられて

ただただため息をつく、そんな感じでした。

あれから3年。

今度はもう宝塚ではない、男女キャストによる再演。

エドガーはやはり明日海りおさんしかいませんね。

アランは千葉雄大さん。

みりおさんの同期の夢咲ねねさん・純矢ちとせさん、

涼風真世さん・綺咲愛里さんなど宝塚OGの皆さんも出演されると知り、とても気になっていました。

コロナ禍にあっては、とても観劇に行くことはできませんので、ライブ配信で観劇となりました。

宝塚版との違いは?

まず、開演前の幕に「The Poe Clan」と英語で映し出されていることにはっとしました。

宝塚では「ポーの一族」となっていました。

大きな文字で「ー」と「一」が並んでいると、なんだか間延びした感じでしたよね。

英語のほうが断然素敵です。

さて、ストーリーに関してですが、1回観劇しただけの私には詳しいことはわかりませんが、宝塚版からの大きな変更はなく、ほぼそのままのストーリー展開だったようです。

舞台のセットは今回のほうが豪華な気がしました。

驚いたのは生演奏だったということです。

宝塚では録音での上演が続いていますが、こちらは生演奏が可能なのですね。

やはり人数の問題なのでしょうか。

舞台全体を見て感じたことは、男性が入っていることで、宝塚版よりリアル感があるということ。

それによって「ポーの一族」の皆様の人あらざる感が際立っていました。

また、男女キャストの中にただ一人男役のエドガーが入っていることに関しては、全く違和感がなかったです。

おそらく少年役だったということが幸いしていると思います。

コーラスは男声が加わることにより深みと力強さが増して感じられました。

明日海りおさんのエドガー、そして千葉雄大さんのアランは?

みりおさんのエドガーは、少年の姿でありながら大人びており、その強い視線にゾクッとする瞬間が何度もありました。

しばらく舞台から離れていた明日海りおさんですが、もうすっかりエドガーになりきっていて、宝塚版で見た時以上にバンパネラとして生きていく哀しみが強く感じられました。

そして、その美しさに圧倒されました。

千葉雄大さんは、初めてのミュージカル出演。

千葉さんのアランは繊細さが前に出て、今一歩弱い気がしました。

もっと傲慢さがあってもよいような気がします。

背丈が明日海りおさんとあまり変わらず、しかもみりおさんに負けないくらい顔が小さいので、二人が並んでも何の違和感もなかった!

ただ、千葉さんの化粧があっさりしており、もう少し化粧を足した方がよいのではと思いました。

宝塚の時より薄化粧のエドガーですが、それでもエドガーと印象が違い過ぎる気がします。

ライブ配信のアップ動画で観ているから感じたことで、劇場で見たらそれほどでもないのかもしれません。

宝塚OGの皆さんは?

出演していた宝塚OGの中で、最も印象に残ったのは、涼風真世さんです。

老ハンナとブラヴァツキーの2役ですが、強烈な印象を受けました。

歌唱はもちろん素晴らしいし、セリフの声がすごい。

老ハンナは低い声でよく響き、ブラヴァツキーはしゃがれた声で怪しげな霊媒師を表現されて、さすが涼風さんは様々な声を変幻自在に出せる方です。

シーラ役は、最初は宝塚版の仙名彩世さんがちらついて、どうしても比べてしまいがちでしたが、見ているうちに夢咲ねねさんのシーラに惹き付けられていきました。

上品で華があって、豪華な衣装に負けない美しさ、そして色気。

メリーベル役は宝塚版の華優希さんがとびきり可愛いと思っていましたが、綺咲愛里さんは可愛すぎてもう本当に可愛いメリーベルでした。

男性キャストで気になった人

キングポーとオルコット大佐を演じられた福井晶一さんは劇団四季出身の方だそうで、さすがの実力、晴らしい声と演技で脇をしっかりと固めていらっしゃいました。

ポーツネル男爵は、小西遼生さん。

テレビ・映画・舞台などで活躍されており、とてもイケメンの素敵な俳優さん。

ポーツネル男爵にピッタリでした。

クリフォード役の中村橋之助さんは、NHKのお正月番組で宝塚ファン熱が高すぎてびっくりした方ということもあって、なんだか冷静に見られませんでしたね。

宝塚OGの方とお芝居するのはどんな感じなのかしら?とか関係のないことが頭をよぎってしまって・・・(笑)

でも、とても素敵なクリフォードでした。

ギムナジウムの男子生徒は、宝塚のように若いイケメンくんばかりとはいかなかったみたいですが、とってもかわいいイケメンくんがいましたよ。

ライブ配信の追加が発表!

ライブ配信当日のTwitterでは「ポーの一族」がトレンド入りし、公式サイトでは追加のライブ配信が発表されました。

東京公演のライブ配信では、エドガーアングルとアランアングルの回があるそうです。

それぞれのファンの方はぜひ見たくなっちゃいますね。

名古屋の大千秋楽では、全国の映画館に加えて台湾でもライブビューイング、さらに台湾・香港でもライブ配信が決定したということです。

梅芸での公演は無事千秋楽の幕が閉じて、本当によかったですね。

2月には東京公演・名古屋公演が開催されます。

まだまだコロナ禍が続いていますが、無事にすべての公演が上演できますよう心からお祈りいたします。