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峰さを理さんご冥福をお祈りいたします

宝塚歌劇についての雑記

先日発表された宝塚歌劇団元星組トップスターの峰さを理さんの訃報。

タカラジェンヌさん達は妖精さんとは言いますが、やはり時はいつだって人に平等に与えられているものです。

現役当時をご存知ない方でも退団後も女優さんとしてご活躍されているお姿を拝見されたことがある方もおられるのではないかと思います。

1972年に入団され、星組に配属されそのまま生え抜きトップとして1983年に就任、1987年退団された方になります。

入団時の成績は48人中2番目というかなりの好成績を残されており、新人公演主演を研2で務められており若手の頃からの注目株であったことが覗えます。

退団後は女優として活躍される傍ら宝塚歌劇団では振付師として関わられており、本拠地宝塚大劇場に併設されている『宝塚歌劇の殿堂』最初の100人の1人として殿堂入りを果たされていることでも知られています。

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ダブルトップ娘役体制をご経験

そんな峰さん、今では信じられないかもしれませんが、就任当時は姿晴香さんが相手役に、その後姿さんが退団され1984年に南風まいさんが相手役に抜擢されたのですが、同年後半には湖条れいかさんも相手役に就任され異例のダブルトップ娘役体制をご経験された方でもあるんです。

トップ娘役が2人ってどんな作品を…?と疑問に感じられるかと思いますが、最近ですと2015年に雪組にて再演された「哀しみのコルドバ」では最終的に結ばれるエバを湖条さんが、序盤に婚約者として登場するアンフェリータを南風まいさんが演じられる等、お2人それぞれの違った魅力を生かしたキャスティングをされていたようです。

少し前の話ですと元花組トップスターの明日海りおさんが月組にて準トップとして扱われていたり、元宙組トップスターの朝夏まなとさんが退団1作のみでしたがトップ娘役不在という異例の状態があったことはありましたが、ダブルトップ娘役となるとそれを遙かに超える異例であり当時を知らずとも色々と大変であったであろうことは想像できます。

そんな相手役の1人である南風さんが峰さんがお亡くなりになられた後に思いの丈をブログに綴っておられ、ふと読んでみると思わず涙がこぼれ落ちてしまいました。

元トップスターさんで退団された方々も口々にトップスター・トップ娘役という重責とその立場でしか感じられない孤独であったりを話されることがありますが、それと同じくらい相手役さんの大切さについても口にされておられるのをよくインタビューや番組等で見かけます。

峰さんのもう1人の相手役である湖条さんは既に芸能界も引退されておられるので詳しくはわかりませんが、きっと南風さんと同じようなお気持ちを持たれているのではないかとお察しします。

「この2人のお陰で、峰さを理がいた」とまで言われたお相手役。

ご本人でなくともただのヅカオタである私ですらそこで号泣してしまいます。

特に最後の「アナザーワールドでもトップスターしていてね。少し遅れて私も行くから。その時はまた相手役にしてください。」という一文には、他人には計り知れないトップスターさんとトップ娘役さんとの深い絆を感じました。

先日本拠地での退団公演を終えられた雪組の望海風斗さんと真彩希帆さん。

最初は組も違うのに望海さんからのご指名で「HOME」をデュエットをされた真彩さん。

その後トップコンビとして組まれ、『ファントム』を熱演され類い希なるお2人の歌唱力が遺憾なく発揮されました。

そしてまたサヨナラショーにて選ばれた「HOME」。

他のどの曲も大切なものではありますが、だいきほを応援されていた方々にとっても色んな想いが込められた1曲かと思います。

退団された後もかけがえのない存在であるトップコンビですが、今はただ残されたトップコンビとしての時間を精一杯幸せに過ごして欲しいと思うばかりです。

最後になりましたが、改めまして峰さを理さんご冥福をお祈りいたします。