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宝塚月組・待望の博多座公演!「川霧の橋」を解説

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団月組の次期トップスターさんである月城かなとさんと海乃美月さんのお披露目公演の演目が発表されましたね。

場所は福岡県にある博多座。

実はコロナ渦で例年行なわれていた博多座公演が2年間中止されていたこともあり、再開の喜びとその記念すべき公演がトップさん達のお披露目公演ということで二重におめでたい声がSNSにも溢れました。

さて、そんな気になる演目は『川霧の橋』。

初演は1990年で月組の剣幸さんとこだま愛さんの退団公演でした。

そこから約30年の時を超えての再演。

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演出は小柳奈穂子先生に

当時観劇されたことのある方もおられるかとは思いますが、その間再演が1度もなかったこともあり馴染みのない方の方が多いですよね。

原作は山本周五郎さんの『柳橋物語』と『ひとでなし』です。

初演の演出・脚本は柴田侑宏先生ですが、実は柴田先生はこの作品の他にも『いのちある限り』『小さな花がひらいた』『落ち葉のしらべ』『白い朝』『沈丁花の細道』など、山本さんの作品を多く舞台化されています。

それ程までに柴田先生の創られる舞台と世界観がマッチしているということなんでしょうね。

いずれも悲劇というよりもその時代を強く生き抜いた人々を描いたストーリー構成の物が多く、そして柴田先生特有の古き良き宝塚といった雰囲気が強くある内容となっています。

この度の演出は『めぐり会いは再び』や『ルパン三世』そして月城さんと海乃さんの大劇場お披露目公演である『今夜、ロマンス劇場で』等、かわいらしい世界観を宝塚化させることに定評のある小柳奈穂子先生が担当されるとのこと。

普段の作風は柴田先生とは全く違うものばかりなだけに、一体どんな演出になるんだろうかという期待しかありません!

『川霧の橋』

気になる『川霧の橋』の内容ですが、江戸隅田川界隈を舞台となっており月城さん演じる大工の幸次郎が研ぎ職の源六の孫である海乃さん演じるお光を想っていたところ、幸次郎の跡継ぎの座を奪われた清吉が幸次郎よりも先にお光にプロポーズをします。

そんな中、江戸の待ちが大火に包まれたことをきっかけに3人の若者達が運命の流れに弄ばれながらも賢明に生き抜いていく姿が描かれています。

今のところ配役は月城さんと海乃さんのみですが、個人的な予想としては清吉は鳳月杏さんもしくは暁千星が演じられるのではないかなと考えています。

その他にも気になるのは今回専科さんより出演される京三紗さんと梨花ますみさんです。

このお2人実は初演に出演されていたという経歴の持ち主!

過去にも専科でこの度退団を発表されている轟悠さんが雪組トップスター時代に演じられた『凱旋門』のラヴィック役を時を経て2018年の再演にて再び演じられたことでも話題になりましたよね。

今回もまた京さんと梨花さんは同じお役を演じられるのか、はたまた新たに別のお役を演じられるのかが気になるところ。

美しい世界観を元に創られる柴田先生の作品を、ポップな作風を得意とされる小柳先生が担当される月城さんと海乃さんのお披露目公演『川霧の橋』。

もう気になりポイントが多すぎる博多座公演!

博多と言えば美味しいご飯も多く、劇場内にも楽しめる要素が満載なのも嬉しいところ。

これを機に是非博多座へ足を運んでみてはいかがでしょうか?