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娘役人生の集大成を飾る遙羽ららさんの魅力

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団と聞くと一般的にどうしても男役さんを思い浮かべられてしまいますが、女性が男性を演じる男役さんはより女性らしさを全面にだした娘役さんがいるからこそ成り立っているのではないかと個人的にはいつも考えています。

互いになくてはならない存在ではありますが、娘役さんがいるからこそ宝塚の夢の世界をより深く味わうことができるというのもまた一説。

男役10年、なんて言いますが娘役さん達も日々その技術を高めるために切磋琢磨されているのです。

そこで今回はいよいよ、明日、2021年9月26日をもって退団されるご予定の遥羽ららさんの魅力について今一度お伝えしていきたいと思います!

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98期生遥羽ららさん

2012年に98期生として入団された遥羽ららさん。

同期は月組の暁千星さんや雪組の星南のぞみさん、星組の有沙瞳さんなど粒ぞろい。

2016年の「Shakespeare」で初めて新人公演ヒロインを経験され、その後2017年の「王妃の館」にて再びヒロインに抜擢。

2018年の「不滅の棘」と2020年の「壮麗帝」にて小劇場でのヒロインも2度経験され明確にヒロインポジションではないですが専科さんの公演であった「パパ、アイラブユー」でも重要な役どころを演じるなど、宙組きっての小劇場ヒロインと言っても過言ではない地位を確立されました。

過去にも退団を考えられたことがあるという遙羽さん。

しかし「ここで逃げるのは悔しい!」という想いから思いとどまったとご自身で仰られていたくらいの負けず嫌い。

それが故に多くの努力を重ねられ、演技やダンス・歌だけでなく娘役さんとしての在り方やお化粧・鬘・アクセサリーと沢山の工夫を重ねられてきた軌跡が客席から観ているだけでも充分に伝わってきます。

退団公演である「『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』~サー・アーサー・コナン・ドイルの著したキャラクターに拠る~」ではハドスン夫人というホームズとワトスンが済んでいる住居の大家さん役。

原作では割と妙齢な女性というような描かれ方でしたので、遙羽さんが…?と配役発表の際には疑問があったのですが、実際に観劇してみるとチャーミングなハドスン夫人は遙羽さんだからこそ演じられるキャラクターなのだと演出の生田大和先生のご決断には納得しかありませんでした。

ショーの「Delicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-」では遙羽さんの見せ場もあり、やや季節外れではあるのですが、サンタ帽子を被って歌い踊られる遙羽さんが輝いて見えてなりません…。

退団は9月ではあるのですが、この映像のおかげで年末まで気持ちを持たせることができそうです…。

どんな役でも丁寧に、そして絶え間ない努力を重ねられてこられた遙羽さん。

千秋楽はライブ配信もございますので、是非最後の遙羽さんの勇姿をその目でしっかりと見ていただければと思います。

退団後にどういったご活動をされるご予定なのかは不明ですが、退団後も遙羽さんの人生が輝くばかりのものになるよう心から願っています!