2021年12月に宝塚歌劇団を退団した、元星組の愛月ひかるさん。
「愛ちゃん」と呼ばれ、皆から慕われる素敵なスターさんでした。
そんな愛月さんが、退団後は音楽学校受験スクールの先生になることが発表されました!
これまでの愛月さんの経歴を振り返りながら、詳しく掘り下げてみたいと思います!
愛月ひかるさんのこれまで
2007年、93期生として宝塚歌劇団に入団した愛月さん。
初舞台は、星組公演「さくら」「シークレット・ハンター」でした。
その後は宙組に配属。
研究科4年の時に新人公演初主演を務め、その後計4回新人公演主演の座を射止めました。
「SANCTUARY」でバウ主演、「不滅の棘」では東上と、順風満帆に“路線”スターとして活躍していました。
近年はサバサバと舞台を仕切っていたイメージの愛月さんですが、下級生の頃は引っ込み思案でシャイな印象だったとか。
そんな愛月さんの意外な一面が開花したのが、宙組公演「TOPHAT」でのアルベルト役。
今まで正統派なお役が多かった愛月さんにとって、かなり大きな挑戦となったお役だったと思います。
しかし、この役を経験したことにより一皮剥けた愛月さん。
ユニークな役もこなせる男役へと進化を遂げました。
そして、愛月さんを語るのに外せないのが2016年の宙組公演「エリザベート」のルキーニ役。
ファンの間では「ルキーニをするとトップスターになる」、という伝説がまことしやかに囁かれていました。
「いよいよ愛ちゃんもトップスターに?」と誰もが思った配役だったと思います。
後に、愛月ひかるさんはルキーニの役作りに大変苦労し、演出家の先生からもかなりダメだしを受けたというエピソードを話しています。
専科、そして星組へ組替え
しかし、苦労を乗り越えた先に待っていたのは誰も予想していなかった「専科」への移動でした。
それは、愛月さんがトップスターになれないことが分かった瞬間でもありました。
しかもその後すぐに星組へ組替えをすることに。
宝塚は衝撃的な人事が多いですが、この件に関しては大変驚いたのを覚えています。
星組生となってからは、2番手としてトップスターの礼真琴さんを支えることに。
ご本人にとってもファンの方にとっても、最初はかなり複雑だったと思いますが、愛月さんの広いお心もあってか、星組に溶け込むのは早かったように思います。
「ロミオとジュリエット」では死の役を演じ、「愛ちゃんの死」がなんども急上昇ワードになるなど、大きな反響を呼びました。
そして、2021年12月26日をもって宝塚歌劇団を退団。
2番手としては異例となるさよならショーも設けられ、ファンの方々に見守られながらタカラジェンヌ人生に幕を下ろしました。
今後は音楽学校受験スクールの先生に?
退団後はどんな活動をするのか?と不安に思っていたところに、朗報が飛び込んできたのはつい最近のこと。
OGの遠野あすかさんがプロデュースされている音楽学校受験スクール「クラレス」の講師兼プロデューサーを愛月さんが務めることが発表されたんです。
クラレスといえば元星組の壱城あずささんも講師を務める最高峰のお受験スクール。
愛月さんはそこで面接のレッスンを担当しながら、プロデューサーとして全レッスンで生徒をサポートしていくそうです!
愛月さん直々に指導をしてもらえるなんて、ヅカファンからしたら夢のよう!
未来のタカラジェンヌたちが殺到しそうな予感がします。
今後、「愛月先生に教えてもらって宝塚に入りました!」なんて子が入団してくる日がくるのかと思うと楽しみでなりません。
常に男役の品格を持ち、舞台の士気を高めてくれていた愛月さん。
そんな愛月イズムがこれからの宝塚歌劇にも受け継がれていくんですね。
インスタを開設!
退団からちょうど1カ月が経った1月26日にはファン待望のインスタを開設!
5月には元月組トップスターの珠城りょうさんのコンサートにも出演されるそうなので、そちらも楽しみです。
姉御肌(兄貴肌?)の愛月さんですから、スクールの講師やプロデューサー業は天職だと思いますが、ファンとしてはやっぱり舞台の上で輝く姿も見たいところ。
今後は舞台での活躍も期待しつつ・・・未来のタカラジェンヌを育てていってほしいなあと思います!