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やっぱり同期愛が炸裂してた・轟悠さん涙

宝塚OG

宝塚歌劇団のOGの話題です。

2月10日に71期トップスターのスペシャルショー「IV voice -テトラ ヴォイス-」のライブ配信を見ました。

本当に同期愛にあふれた「IV voice」でした。
ライブ配信ありがとう!

現在のトップは95期生が2名入っていて、これからどうなるか楽しみな今の宝塚歌劇団ですが、
かつては、71期の4人が同時期にトップスターを務めていた時代がありました。

花組愛華みれ(タモ)・月組真琴つばさ(マミ)・雪組轟悠(イシ)・星組稔幸(ノル)の4人です。

同時期に同期4人がそろってトップスターというのは、その後ありません。

71期より前の時代のことはわかりません。

そんな伝説の71期4人の元トップスターがそろって登場するショーが新宝塚ホテルの開業記念イベントとして開催されました。

退団して20年の3人と現役生の轟さんが一緒にステージに上るなんて夢のようです。

コロナの感染拡大によって、ディナーショーからスペシャルショーに変更され、ライブ配信も行われることとなりました。

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いつか4人でディナーショーを・・・が実現!

いつか4人そろってディナーショーをしたい、というのは2009年のマミさんとノルさんの二人のディナーショーが開催された時に二人が話していらっしゃった言葉です。(このディナーショーを見ました)

2014年にはタモさんが加わって3人でのディナーショーが開催されました。

ショーの中で轟さんから声のメッセージが紹介され、「35周年ごろには4人でやりたいね」という言葉があったそうです。(こちらは不参加でした・・・)

そして、その言葉どおりに35周年に4人でのショーが実現したのです!!

すごいですよね!

「IV voice-テトラ ヴォイス-」感想 (ネタばれご注意!)

男役らしく決めて4人が登場して「The Greatest Show」から始まったショー。

轟さんは現役男役ですが、マミさんもノルさんもずっと男役だったかのよう。

タモさんはちょっとふくよかになっちゃったけれどポーズはばっちり決める。

クールな雰囲気のオープニングでした。

轟さんの声がかすれていてどうしたのかと心配になりました。

(最後のトークでご本人から理由が明かされました。)

テトラとは、私は単に4を表していると理解していましたが、4面体という意味なんですね。

4人それぞれの個性が集まった4面体、そんな意味のようです。

ピアノは吉田優子先生。

4人のトップ時代の舞台で名曲を作ってくださったということで、優子先生の曲を歌い繋ぐコーナーがありました。

マミさんが「ANOTHER LIFE」(LUNA)、ノルさんは「忍の乱れ」(花の業平)、轟さん「愛 燃える」(愛 燃える)、タモさん「夢の果てに」(ルードヴィヒⅡ世)。

どれも思い出深く好きな曲ばかりで、懐かしかったです。

ショーメドレーでは、二人のソール(マミさん轟さん)がノバ・ボサ・ノバより「ソル・エ・マル」、タモさんが「VIVA!」、ノルさんは「夢は世界を駆けめぐる」、マミさんはBLUE・MOON・BLUEより「BLUE ILLUSION」、最後は轟さんがRose Gardenより「ジェラシー」。

やっぱりショーの曲は、盛り上がります!

タモさんの弾けっぷりが印象に残りました。さすが花組!

バックダンサーやコーラス、影ソロも4人で分担して盛り上げていました。

一人ずつしっとり歌う場面もありました。

タモさんはミーシャさんの「逢いたくていま」、ノルさんは退団記念CDに入っている優子先生作曲の「薔薇色の列車」、マミさんは25周年の時に加藤登紀子さんに作っていただいた曲「人生はひとりじゃない」、そして轟さんは「The Age of Cathedrals」でした。

さて、この4人がそろえば、トークも期待しちゃいます。

トップ当時のTCAスペシャル(今のタカラヅカスペシャル)やイベントのトークで爆笑したなぁ。

今回のショーでもトークが面白過ぎて何度も大笑いしました。

天真爛漫で明るくどんどん話しまくるタモさん。「私お笑い担当だったっけ?」

それを受けて面白(時々天然)トークをするマミさん。

話が逸れまくってあきれながらも、流されていく轟さん。(4人の中では末っ子~~)

そして厳しめの突っ込みで笑いを取りつつ、最後は冷静にまとめるノルさん。

なんとも素晴らしい4人のコンビネーション!!

「イシちゃんフランス語でラ・マルセイエーズを歌えるんだよね?」の無茶ぶりで、轟さんがフランス語で歌いだすと、初舞台のロケットを踊りだす4人。

(初舞台ロケットの曲がラ・マルセイエーズでした)

轟さんによれば「私はほぼ台本どおりだけど・・・今までのトークは全部台本なしですよ!」

タモさん曰く「台本は読まないから作らなくていいです!」

フリートークなんだけど、フリー過ぎて爆笑!

面白場面といえば、轟さんが風と共に去りぬから「Night And Day」を歌ったあと、マミさんとタモさんが「私スカーレットやった!」といい、ノルさんが私は「レッドやった!」気が付くと2組のカップルができて、客席の植田紳爾先生に「植田先生~この組み合わせどうですか~~?」と声をかけるが却下される。

その後、何度もステージから植田先生に声をかける4人はすごいですね。

マミさんが衣装替えで袖にはける時に、「女に戻ってくるね」といった言葉に「今まで何だったの?」「男?」「女装?」と言われ、自分でも「???」になっているマミさん。

戻ってくるときには「女装が整ったようです」と言われていました。

いよいよ終盤になって、ソロで歌った後衣装替えに行った轟さんに対して

「イシちゃんが宝塚にいてくれたから、お稽古場も使わせてもらえたし、このショーもできた。照れくさいから、ここでお礼をいうね。イシちゃんありがとう~」とノルさん。

マミさんタモさんも一緒に「ありがとう~」

出てきた轟さんが、直接お礼を言わせてとノルさんにハグして、タモさん、マミさんにも順にハグ。

そして、「お稽古がタイトだったから一人で練習しすぎて声が枯れてしまった」と謝る轟さん。

「私がフィバー歌ってとか言ったから、私のせいなんだよ!」となぜか怒って言うマミさんは言うだけ言って後ろ向きになって涙を拭いていました・・・

「違うの!本当は私のせいなの。私の着替えが間に合わないからって急に歌うことになって、私のせいなの。」とタモさんも謝って・・・

4人とも泣いてましたね。

轟さんは「現役生たちが大変な状況の中頑張っている」というお話もされて、また涙。

唐突にめちゃ明るく「次回やるとしたらダルマ着よう?」とタモさんが言いだすと、他の3人とも「いいよ」私たちは全然大丈夫ですがあなたは大丈夫なの?みたいなお返事に、「え~?いいの~?」と困るタモさんがかわいかったです。

最後は「栄光の架け橋」。

マミノルのディナーショーの時から歌い継いできている曲だそうです。

そういえば、私はこの曲をマミノルの歌で初めて知った思い出の曲でした。

歌詞が4人のこれまでの道のりを歌っているようで、胸にしみました。

みな、涙を流しながら歌っていました。

もちろん見ている方もみな泣いていたことでしょう。

アンコールは宝塚行進曲。TCAのパレードのように花・月・雪・星の順に中央から登場して歌い繋いで、懐かしいシーンを見ているようでした。

そして、ラストは4人の初舞台公演「愛あれば命は永遠に」。

歌いながら泣いていた轟さんはついには手で顔を覆って歌えなくなりました。

こんな轟さんを見るのは初めてです。

轟さんは現役生の中でも責任のある立場でコロナ禍を乗り越えてきて(まだ途中でありますが)様々な思いを胸にしまってがんばってこられたのだと思います。

喉を傷めてしまったこと、それを同期がかばってくれたこと、同期のみんなとの心のやり取りによってしまっておいた思いがこみ上げてきたのではないでしょうか。

轟さんが演技以外で涙を流すのを見たことがないとつぶやいているファンの方がいらっしゃいました。

轟さんが思い切り泣けて良かった、そんな気持ちになりました。

今回はライブ配信があったおかげで、このスペシャルショーを見ることができました。

懐かしい曲を聞いて、思いきり笑って、最後は泣いて、こんなに素敵なスペシャルショーを見ることができて本当によかったです。

東京でも公演されるのでぜひ行きたいのですが、東京へはまだ行けなさそうです。

いつかスカイステージで放送してくれたらうれしいです。