スポンサーリンク

宝塚の娘役トップに選ばれる4つの理由

宝塚歌劇を楽しもう

「娘役トップの人事は水物(みずもの)」と言われるほど、

娘役トップに選ばれるには、実力だけでなく

相手役さんとの相性が大事ですので、

予想が非常に難しいです。

娘役トップに選ばれるには様々な条件があり、

きっとこの人が次の娘役トップになるだろう、と思っていたら

天変地異ほどの人事が起こったりします(特に月組)。

今回は娘役に選ばれる理由を考えてみました。

スポンサーリンク

既にトップ娘役になることが決まっている?

歌・ダンスに秀でている、可愛い(綺麗)、スタイルが良い、

スター性がある娘役さんは

音楽学校の頃から、或いは音楽学校の受験の時から

「この子はトップ娘役候補にしよう」

と決まっていると思われます。

劇団が強く推す娘役さんは下級生の頃から、

新人公演ヒロイン、バウホールヒロイン、

本公演でも役がどんどんつきます。

初舞台でエトワールに抜擢された純名りささん、

研1の組周り公演で、男役トップさんの少年時代を演じた星風まどかさんの他、

最近では舞空瞳さん、潤花さんが挙げられます。

星空美咲さんもいずれ仲間入りをすると思います。

相手役さんとの相性

愛希れいかさんが、龍真咲さん退団後もトップ娘役を続投したのは、

愛希さんが舞台人として大きく開花しただけではなく、

次期男役トップの珠城りょうさんと相性が良かったからだと思います。

もしも凪七瑠海さんか美弥るりかさんが男役トップに選ばれていたら、

愛希さんは組替え、

そしてトップ娘役は早乙女わかばさん、

または海乃美月さんだったかもしれません。

愛希さん退団後に美園さくらさんがトップ娘役に選ばれたのも、

珠城さんと海乃さんの相性がいまいちだと判断されたからです。

(海乃さんは珠城さんには華奢すぎる)

海乃さんは現在月城かなとさんとトップコンビを組みましたが、

お二人は非常に雰囲気が良いですし、

今まで待っていてくれてありがとう…!!という気持ちでいっぱいです。

男役トップさんと並んだ時のバランス(身長・体格・雰囲気)

新トップ体制になったら何を目玉にして売るのか(歌?ダンス?芝居?)

というように、男役トップありきで娘役トップは選ばれます。

男役トップさんの強い意向

人事は劇団が決めるものですが、

男役トップさんが相手役さんを選んだ場合もあるような気がします。

彩風咲奈さんの相手役になった朝月希和さんは、

雪組から花組に組替えして1作で雪組に戻ってくるという

不自然な組替えがありましたが、

彩風さんの意向で娘役トップに就任したのかなと思います。

(コロナによる公演スケジュールや人事の都合もあるでしょうが)

また、明日海りおさんの相手役の

仙名彩世さんも明日海さんの意向ではないかと思っています。

仙名さんは新人公演のヒロインを一回もしておらず、

劇団は仙名さんをトップ娘役にする気はなかったと思います。

しかし、仙名さんは『For the people-リンカーン 自由を求めた男-』で

当時理事であった轟悠さんの相手役をつとめました。

轟さんの相手役に決まるとトップ娘役になれる

「轟ジンクス」がありますが、仙名さんが選ばれたときは、

もしかしてこれは…トップ娘役あるかも…と思いました。

明日海さんにとって仙名さんは、

首席入団で三拍子揃っており、アクセサリーのセンスも抜群、

研10での就任なので舞台経験も豊富な存在でしたので、

安心して自分のことに集中して舞台に臨めたのではないでしょうか。

現在の宝塚は海外ミュージカルを多く上演しており、

歌が上手い生徒さんが重宝されています。

歌が得意な娘役さんと、ダンスが得意な娘役さんであれば、

現在の宝塚では、歌が得意な娘役さんの方が有利な流れです。

真彩希帆さんは歌が上手いという理由でトップ娘役に選ばれたと思っています。

伶美うららさんは真風涼帆さんとの相性も、身長のバランスも良く、

下級生の頃から抜擢され、なにより圧倒的な美貌だったのに

娘役トップに選ばれませんでした。

これは、次回作が『WEST SIDE STORY』『天(そら)は赤い河のほとり』

だったためではないかと予想しています。

『WEST―』のマリアは歌唱力が必要、

『天(そら)は赤い河のほとり』のユーリは高校生の役でした。

歌が苦手で、大人っぽさが魅力の伶美さんに

この2作はまったく合いません。

特に『WEST―』は上演権を得ての公演になりますので、

劇団としては絶対に失敗したくない公演です。

もしも次回作が違う公演だったら、伶美さんにもチャンスがあったのでは…

と思います。

また、檀れいさんも入団時の成績は最下位で

目立った大きな役はもらっていませんでしたが、

月組から雪組に組替えしたわずか1年の間に

新人公演のヒロイン、本公演でも目立つ役が急激につき、

あっという間にトップ娘役になりました。

この人事は、劇団の強い意向があったものと思われます。

最後に

娘役トップに選ばれる理由を考えてみました。

劇団の人事はファンにはわかりませんのであくまでも予想の話です。

宝塚ファン歴が長くても、娘役トップは誰になるのか、

予想するのはとても難しいです。

それは時代に合った女性像・劇団の方針が変化することも

関係しています。

過去にあった月組のトンデモ人事には

何度もショックを受けてきました。

これからも(は)娘役さんが報われる人事であって欲しいと願っています。