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失神覚悟!?芹香斗亜主演『群盗』を予習しよう!

ミュージカル『群盗』を予習しよう!宝塚歌劇を楽しもう

もう『キキちゃん』なんて、馴れ馴れしく呼べません。

黒を基調に赤い薔薇を携えて
こちらを見やるその目は一体幾人のヅカファンの心を欲しいままにしたでしょう。

 

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いよいよワクワクが止まらない!
そんなあなたは今すぐ一緒に『群盗』を予習しちゃいましょう!

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『群盗』    脚本・演出/小柳 奈穂子

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
2019年2月9日(土)〜2月17日(日)

日本青年館ホール
2019年2月26日(火)~ 3月4日(月)

『群盗』とは

フリードリヒ・フォン・シラーというドイツ人劇作家の、記念すべきデビュー作。
と聞けば、このように数百年の時を経た今もなお、遠く離れた日本の地、それも有数の劇団である宝塚歌劇団で上演されるような作品なのだから、それはそれは華々しいデビューだったことだろう!と思うところ。

ですがこの作品、なんと1781年に匿名で自費出版された作品だったそうです。

さらに元々は、上演を目的として書いたわけではなく、読まれることを目的として書いた脚本形式の文学作品だったのだとか。

なんとも奥ゆかしい作者というか、なんというか(笑)

『群盗』の生みの親・シラー本人の意思としては、文学作品としてこの世を謳歌してもらうはずだったのかもしれませんが、やはりそこは200年以上の時と約9000㎞の距離を隔ててもなお語り継がれる作品だけありますよね。

このまま文学界だけにとどめておくわけにはいかない!ということにでもなったのでしょうか。出版した翌年の1782年1月17日には、早速初演されたようです。

その後もヴェルディ作曲によりオペラ化されるなど、後世に名を刻む作品となりました。

ちなみに、初演を観た女性客たちはなんと失神寸前だった、と言われているようです。

ということはつまり・・・?

我々も芹香さんの『群盗』に失神すること必至です!覚悟しましょう(笑)

さて、物語の舞台は、18世紀ドイツ。

芹香さん演ずる主人公のカールは、モール伯爵の息子で、アマーリアという恋人がいます。
申し分ない男です、きっと。

今や何事もスマートにそつなくこなされる、まさに申し分ない男役・芹香斗亜さんにぴったりですね!幸せの象徴のような幕開けなのでしょうか。

そんなカールが面白くない義弟は、その地位とアマーリアを奪い取ってやるぜ!と画策。

何やら黒い影がカールに忍び寄ってくるようです・・・。

その結果カールは父親から理不尽な勘当を受けてしまいます。

家族の絆をぶち壊してでも私利私欲を満たそうとするなんて、悪いヤツです、義弟。

ただ、ファンとしては、そんな義弟の存在すらありがたい(笑)

なぜなら、この理不尽な勘当によって人生に絶望したカールは、貴族から金品を奪って、貧しい者を救う群盗の一団に身を投じます。

悶え苦しむ芹香さんと、ダークヒーローと化したブラック芹香さんを拝見できるなんて、2度おいしいですからね!

そして、義賊の仲間らに祭り上げられ、一団のトップになるカール。

自由と理想を求め、一同とともに立ち上がります。

だがここが、後戻りできない破滅への道なのだとか・・・。

宝塚バージョンでは、「愛と青春の物語として、ドラマティックかつロマンティックに描きます」ということなので、アマーリアとの愛や、仲間たちと戦う姿も美しく描かれそうですね。

確かに、この物語を芹香さんで想像していくと、失神してしまうかも・・・!

芹香斗亜について

2012年3月に星組から花組に組替えされ、新人公演やバウホールで次々と主演を射止められてきた芹香さん。

花組組替え当初は、責任感という重圧に押しつぶされそうな頃もあったのだとか。

苦しい時期も自身の力で乗り越え、めきめきと実力を上げてきた今。

花組2番手時代を経て、宙組でより学年の近いトップスター真風涼帆さんを直下で盛り立てるお姿は、以前にも増してさらに輝きを放っています。

そんな芹香さんにとっては、2017年3月~4月の花組公演『MY HERO』以来の主演作。

すでに前主演作とは打って変わった雰囲気を醸し出す『群盗』ですが、芹香さんの甘いマスクから溢れ出す苦悩や絶望の表情なんて見た日には、心揺さぶられること間違いなし。

チケットと時間さえ手に入れば、何度でも足を運びたくなる予感がすでにしております!

しかし、今のところどちらも持ち合わせていない筆者なのでした(涙)(笑)

著者:有田だりあ