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退団を発表した星組生3人への思いを綴る

宝塚歌劇を楽しもう

衝撃の発表から、気付けば早くも、もうすぐ約1か月…ずっと、悶々としておりました。

思いをしたためたいと思いながら、この間、なかなか言葉になりませんでした。

自身を落ち着かせるために必要だったのが『時間薬(めぐり会いは再びでのブルギニョンのセリフ)』

落ち着いて、改めて感じたことは、宝塚は…限りあるから美しいのです。

そう、ヅカオタなら誰しもが覚悟している『退団』

毎回、集合日が来るたびに、覚悟はしていましたが、いざ、現実のものとなった時の、自分の中へ落とし込む作業の…いることいること(苦笑)

特に今回は、愛ちゃん(愛月ひかる)、かなえさん(漣レイラ)らが退団後、これからもこっちゃん(礼真琴)をずっと傍で支えていて欲しかった人たちでしたので、落ち込みが大きかったです。

そんな、いち礼真琴ファンの目線から、愛する人たちのことを改めて語らせていただきたい。(皆さんの経歴などは省かせていただきます。)

今回も、私の超個人的意見で書かせていただきますので、何卒ご了承ください。

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天寿光希

ちひろさん…馴染みのある呼び名は「天寿さん」・「てんてん」・「みっきぃ」ですが、あえてこの呼び名で書きたいです。

何故なら…『VERDAD』での紹介の際、こっちゃんとなおちゃん(瀬央ゆりあ)が「あえて、こう呼ばせていただきたい!」と親愛の情を込めて「ちひろさん」と呼び始めたからです。

91期生の主席ですので、本当に頼りになる存在です。

2014年『かもめ』では、トリゴーリン役で、落ち着いた大人の色気を滲み出させた演技もさることながら、男の未熟な内面とずるさである、優柔不断で自分都合の思わせぶり、ピーターパン症候群とでも言うのか、トレープレフ(礼)とはまた違った「危うさ」を醸し出したお役だったと思います。

それがまだ「研10」だったと考えると、本当にさすがだなと感服しました。

お芝居もさることながら、カーテンコールでの上級生としての存在感は、主席の鏡であると感じました。

初主演で、まだまだピヨピヨのこっちゃんが、カーテンコールの折『みなさぁぁぁ~ん』と、どうしてよいのか分からず、手をぶらぶらさせてぐにゃぐにゃになりながら、キャストを呼び込む(笑)

“この後どうしたらいいんですか?”的な空気を醸し出し、ちひろさんに助けを求め振り返るこっちゃんに、

優しいほほ笑みと共に

「ほら、前を向いて。お客様にご挨拶をするんだよ。自信をもって、大丈夫だから。(すみません、ここは私の想像です。笑)」的なやり取り

があったんだろうと思われる場面は『なんて素敵なお兄様…だからカンパニーを任されるのね…』と納得のものでした。

その辺りから、しーらん(壱城あずさ)・ちひろさん・こっちゃんの三人口が舞台上で多く見られ、いつもこっちゃんの近くにはちひろさんがいてくれた気がします。

そして月日は流れ…『VERDAD』では、やはりカンパニーを率いる組の代表として、凛と舞台に存在してくれていました。

ほぼほぼ、10期近く離れた若手がメインの…日々限界を超える歌と踊りの公演で、若手以上に熱を発していたのがちひろさん。

何しろ、サンキュー電鉄株式会社の社長『恐山光希』は熱い熱い(笑)

呑んでる熱燗は、芸名の由来でもある地元のお酒『天寿』に、愛でるのは愛猫『ターク』と想像させる、ファンにはたまらない設定でしたよね。

それから、入待ち出待ちが出来なくなってもう三度目の春を迎えますが、出来ていたころは、素敵な姿を見せてくれていました。

何度見ても、いつ見ても『この透明感…美しい…』と見惚れてしまったのはもちろんのこと、羨ましかったのが、ファンの皆様が持っていた『画伯グッズ』です。

“あのバックは何??”と、よ~く目を凝らしてみると、画伯が書かれたイラストがプリントされていることに気づきました。

『画伯』と言われるだけあって、他の人にはマネできない感性をファンの皆様と共有できるのって、なんて素敵な空間なんだと思っていました(『VERDAD』のチームTシャツも画伯のイラストでした)。

音波みのり

はるこさん…『メイちゃんの執事』で、はるこさんの可愛さに心射抜かれた私でしたが、そこから印象が変わらない、私の中では『永遠の娘役』・『娘役 of the 娘役』です。

そんなはるこさんを、私は勝手に『こっちゃんの年上の元カノ』と思っています(笑)。

お芝居やショーで絡むことが多かったお二人ですが、特に、ダンスしているこっちゃんとはるこさんが好きで、公演の度、オペラでロックオンでした。

それは『本当は、上級生がリードしているであろうのに、寄り添いリードされている感を醸し出す技術の高さ』組む相手をより素敵に魅せることが出来る、本当に素敵な方だからです。

そんなはるこさんは『かもめ』にも出ていらっしゃいました。

ここでは、トレープレフ(礼)への恋心を捨るめに、メドヴェジェンコ(瀬央)との結婚したものの、捨てきれていないマーシャ、というはるこさんの片思い(笑)

『大海賊』では、船長の娘アンに、キッド(礼)が惚れるお役でした。

アンへの思いを切なく歌うキッド(キッドの歌)、これまでの二人の関係性が切なく、「そうそう、片思いってこんなにも切ないのよ…」とキュンとなった記憶が…

『鈴蘭』ではリュシアン(礼)の幼馴染で初恋の相手、シャルロットになりますが、こちらもっと強烈な…

シャルロットの亡がらを取り返そうと奔走する…思いが強すぎるこっちゃんの片思いであります(笑)。

そして…やっと『アルジェの男』でサビーヌとして、両想いになれた作品でした(笑)

研15で全国ツアー初ヒロインと言うのも異例でしたが、でも『永遠の娘役』はるこさんだからできたのだと思っています。

舞台ばかりを書いてしまいましたが、ショーの話しを書かなければ終われません。

『ロマンス!!』の場面「ロックンロール・エイジ」での萌えポイントが、丸眼鏡をかけたはるこさんの眼鏡を外し、素敵な女性に変身させるこっちゃん。

ファンの脳内再生

「メガネ、外した方が、オレ好み…じゃ~ん? ほら!なっ!!」そんな二人が繰り広げられ、

『Killer Rouge』の場面「TANGO Rouge」では、二人の心の動きと空気感が、お芝居なのかショーなのか、心地よいというのか、上質なものを見せてもらった幸福感に包まれた時間でした。

台湾公演では、はるこさんの代わりだったのが、体の利くきさちんでしたが、あの空気感までは出せなかった…どれだけ『娘役芸』が凄いのだと実感しました。

そして『ロックオペラモーツァルト』・『ロミオとジュリエット』のフィナーレでは、イケ散らかしている礼真琴の横には、はるこさんがおりました。

そう、なこちゃん(舞空瞳)が舞台上にお出ましになるまでは、こっちゃんの横にははるこさんなのです。

個人的には、はるこさんとの空気感も、なこちゃんとのキレキレダンスも、どちらも大好物なのでずっと見ていたかったこれまで流れでしたので、本当に残念でなりません。

華雪りら

当初、星組には95期の紫りらちゃんがいるので、なんと呼ぶのか悩みました。

公式では本名からですね「えりか」・「えり」とありますが…私は何故だか、華雪ちゃんと呼んでしまっています。

皆さんはどうでしょう?

さて、華雪ちゃんは宙組さんから組替えしてこられましたが、私は星組強火担当ですので、その存在を認知しておりませんでした。

申し訳ありません。

存在を始めて認知したのは、はい、そうです。

『礼真琴ファーストフォトブック』です。

こっちゃんが宙組さんを観に行くたびに、仲良しのしおり(和希そら)ちゃんを介してなのかどうなのか…ちょっかいを出していたという(笑)ことを言っていましたね。

メイキングでも「かぁい~(可愛い)ねぇ~、かぁい~ねぇぇぇ~」と、もともと垂れた目尻をもっと下げてデレデレになっている姿を公にさらしていました。

オタクの宿命…『ぁぁ…華雪ちゃんになってみたい…こっちゃんにあんな風に言ってもらいたい…』と、ないものねだりをしたことは否定しません(笑)

そんな姿を見ていたものですから、組替えと聞いた時は『すわっ!将来の嫁候補か!!』と勝手にざわついておりました。

しかし、その後、こっちゃんと組むことはなく、娘役補充と言うことのようでしたので、ざわついた自分がちょっと恥ずかしかったです(笑)

飛びぬけている美貌、上級生なのに子役までこなせてしまう可愛らしさが、やはり舞台上で目を引きますので、舞台を創るうえでは必要な存在だったと思っています。

最後に

ちひろさんもはるこさんも、いろいろな方々が書かれていましたが、組の役職についていただいて支えていただきたかった。

専科でもいいから劇団に残っていただき、側面から支えていただきたかった。

そう、星組の美しどころの三人ですから、ビジュアル専科でも良いではないかっ!!

笑われてもいい!叶わないことを叫んでもいいではないか!!

しかし、流れは変えられません…お稽古は進み、大劇場の幕が上がるまで1ヶ月を切りました。

いつまでも、残念がっているだけではいけません。

星組強火担当として、7月の最後のその日まで、しっかり応援していきたいと思います。