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トップ娘役さんの単独退団会見について

宝塚歌劇についての雑記

2022年6月14日に宝塚歌劇団雪組トップ娘役・朝月希和さんの退団会見が行なわれました。

哀しい気持ち、寂しい気持ち、まだまだ沢山色々な役を演じられる朝月さんを見ていたかったという惜しい気持ちが入り交じっては未だいますし全然その気持ちは去って行かないのです。

しかし、会見での晴れやかなそして美しい笑顔を見ると最後の1日までしっかりと応援していこう、一瞬も見逃さないようこれからも見ていこうと心に決められた方も多かったのではないでしょうか。

ヅカオタの多くの皆さんはやはりトップさん達の退団の形としては所謂添い遂げ退団と呼ばれる形を好む方が多いのではないかと思います。

それがベストであるということでは決してないですしそうでない方々を非難する気持ちは毛頭ないのですが、これまでペアで切磋琢磨されてこられたトップコンビのお二人が共にタカラジェンヌ人生の幕を下ろすというのは言葉では表わすことのできないエモさがあったりしますよね…。

が、かつて元宙組トップスターの朝夏まなとさんがご自身が退団される前に退団された元トップ娘役である実咲凛音さんを送り出す際に「実咲を無事に送り出すことが私の使命」と言われていたようにお一人での退団は最後の最後まで愛のこもった想いと視線を送る相手役さんを見ることができるという良さがあります。

個人的にトップ娘役さんの単独退団で忘れてはならない!と考えるのは元月組トップ娘役の愛希れいかさんです。

2011年に男役から娘役へと転向し、同年に「アルジェの男」にて新人公演ヒロイン更には「アリスの恋人」にてバウホール・東上公演発ヒロインを経験し、翌年に龍真咲さんの相手役としてトップ娘役へと上り詰めたという逸材中の逸材。

就任当時はやはり元男役さんということもあり音域がやや低めで狭かったのですが、そこからかなりの努力を重ねられ退団時のサヨナラショーでかつて歌われていた曲をかなりレベルアップした状態でご披露されておられその成長っぷりにも涙が流れたものです…。

退団直前には元雪組・星組トップ娘役である月影瞳さん以来17年ぶりのトップ娘役単独でバウ公演主演も果たされました。

退団された今も東宝ミュージカルにて「エリザベート」「マタ・ハリ」等、タイトルロールの作品にて主演を演じられるなど素晴らしい功績を残し続けておられます。

最近で言いますと花組さんでは明日海りおさんの相手役を務められた蘭乃はなさん・花乃まりあさん・仙名彩世さん・華優希さんも単独で退団されておられました。

同じ男役さんの相手役を務められたおられた方々ですが「エリザベート」「金色の砂漠」「CASANOVA」「アウグストゥス-尊厳ある者-」とそれぞれ全く違う作風・キャラクターにて退団されているというのもまた面白さがありますよね。

基本的に宝塚はトップさん達の当て書きもしくはご本人にとてもお似合いの作品を演目に選ばれます。

もちろん日頃の公演でもそうではあるのですが、トップスターである男役さんの方により寄り添った作品を選出されがちなためトップ娘役さんの単独退団ともなるとこれまでとは違う作品・キャラクターを演じられる絶好のチャンスとも考えられるわけです。

朝月さんがご退団される「蒼穹の昴」でどのキャラクターを演じられるのかはまだ発表されていませんが、娘役さんの単独退団のこれまでの傾向的に強い女性を演じられることが多く感じることと登場人物達の立ち位置的に西太后なのかな…?と予想しています。

仮に違ったとしても時代背景的に色鮮やかなお衣装に身を包む美しい朝月さんを心待ちにし、最後の1日まで応援していきましょう!