宝塚歌劇団の中のトップ。
5組の中にそれぞれ一人トップスターが存在する。
そして、トップになった瞬間から退団へのカウントダウンが始まる・・・と言われています。
トップにならなければ、本人が「退団」を希望しない限り、ずっと在団することができるのに。
宝塚が大好きで大好きで、宝塚を目指し、ジェンヌになったあとも上を目指した先に掴んだ「トップの座」。
トップになった後も宝塚が大好きで大好きでたまらない。
退団発表のときに、その「宝塚の愛」が溢れて仕方なかった二人。
それが、2019年に退団するトップスター二人。
花組トップの明日海りおと星組トップの紅ゆずる。
涙涙の退団発表の二人
二人とも共通して退団発表は、溢れる涙を止めることができなかった。
宝塚が好きで好きで、好きで好きで・・・こんなに長い期間宝塚にいたのに、まだ好きで・・・トップになってもまだ好きで・・・という気持ちが溢れて、涙の会見でしたね。二人とも。
そしていよいよ、二人とも、最後の作品に取り組んでいる今。
あの退団発表よりさらに、「いよいよ最後なんだ」という気持ちが私たちファンも感じざるを得なくなっている。
そう、いよいよ、この現実を受け入れなければいけない時期に近づいている。
それでも、どうしてもこんな気持ちが沸き起こる。
「トップになったら、絶対退団しなくちゃいけないの?」
そんな往生際の悪いことをいつまでも考えてしまうのです。
明日海りお。かっこよくて、可愛くて、美しい人気の高いトップさん。
紅ゆずる。かっこよくて、人間味溢れて、面白いトップさん。
二人が同じ時期に退団してしまうことが、本当に寂しいし、そしてあまりに勿体無い。
こんなに宝塚の世界を愛した二人。そして宝塚からも愛された二人。
宝塚の世界では、男役の美学が完成の時に宝塚を去る、最高のパターンと言われています。
「こんなステキな男役姿、もう一度見たい!」のファンの声を抑えて退団する。
これこそがトップスター伝統の引き際と言われているのだ。
それも、頭の中ではわかっている。
でもそれでもどうか、どうか、退団後の次の未来に、劇団の残る方向で、いてほしい・・・と願うばかり。
往生際が悪いファンですみません。