宝塚歌劇団宙組公演『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』~サー・アーサー・コナン・ドイルの著したキャラクターに拠る~と『Delisieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』の初日を無事迎えることができました。
残念ながら初舞台生が全員揃うことは叶いませんでしたが、休演者がいながらもその穴を埋めるべく同期の皆で頑張っている姿には血縁者でもなんでもない私が観ても思わず感動して涙が出てきてしまうものです…。
初舞台ってそれだけ貴重なものですし、ヅカオタにとってもタカラジェンヌさん達にとっても特別な機会です。
さて、まるでスィーツのような可愛らしいお衣装に身を包んだ初舞台生達にも注目が集まってはいますが、今公演トップ娘役お披露目である潤花さんもですがそれ以上にオペラグラスを奪ってしまう…そんな存在がいましたよね!
そう、2番手スターさんである芹香斗亜さん!!
芹香斗亜
2番手さんと言えば大抵トップスターさんの相棒であったりライバル役であったり、これまで実際に芹香さんは『オーシャンズ11』のラスティー・ライアンや『アナスタシア』のグレブ・ヴァガノフとしてその魅力を遺憾なく発揮してこられました。
そして今作では原作のシャーロック・ホームズシリーズでもホームズの最大のライバルと名高い天才数学者であるジェームズ・モリアーティとして私達を魅了してくださっていますよね。
そうとなればショーであるDelicieuxでもさぞかし…と、思っていたらんんんん????
アントワネット…??
これって本公演ですよね?!
タカラヅカスペシャルではないんですよね?!と、野口幸作先生がおられたらお窺いしたいくらに自分の目と自分が観ている作品のことを一瞬にして信じられなくなりました…。
なんせ男役さんが女装することはよくあることではあるのですが、まさか2番手さんがしかもあんなユーモアたっぷりに女装して出てこられるだなんて。
もちろん元々女性としてもお美しい方ですのでお似合いでは…お似合いではあるのですが…!
彷彿とされるものがありますよね、そう…タカラヅカスペシャルで全力で『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラのお姿をされ全力でソーラン節を踊られる芹香さんを…。
え、なんのこと?と思われている方、是非ともタカラヅカスペシャル2019をご覧になってみてください。
タカラヅカスペシャルの魅力は普段は別々に公演をされている複数の組のスターさん達が一堂に会する夢のようなイベントというところ。
そして個人的にはその中でも各組のコーナーが1番のおすすめなんです。
どんなに感動的な公演でも、どんなに美しいストーリーでも各組コーナーにかかれば一気に吹き飛んでいくのですから不思議です…。
あの本公演で泣いていた私の感動は一体どこへ…?と毎度別の意味で夢を見させられてるような気分になるものです。
まさか今回その気分を本公演で味わう日が来ようとは…と言った感じです。
トップ娘役さんでもスカーレット・オハラとマリー・アントワネットのどちらもを演じられることは稀なのに、それを男役さんで成し遂げてしまう…。
芹香さんの魅力だからこそ成せる技なのでしょうか。
そんな芹香さんの雄志を是非とも観ていただきたく思いますので、チャンスがあれば劇場に足を運んでみてくださいね。