宝塚歌劇団雪組のトップ娘役、朝月希和(あさづき きわ)さんが先日、退団発表をされました。
同時に、退団記念公演となるミュージックサロンの開催も決定!
娘役さんが主役の公演というのはこのミュージックサロンくらいなので、娘役ファンの皆さんは毎回チケット獲得に向けて神頼み!が始まります。
でも、過去の娘役トップを思い浮かべてみると、ミュージックサロンを開催しなかった人もいるような…?
ミュージックサロンに出演する共演者にも何か共通点があるのでしょうか?
過去のデータをまとめてみましたので、少し紐解いてみましょう!
過去娘役トップの卒業記念公演一覧
まずは、5組の元トップ娘役さんを各組5人遡って、卒業記念作品を上演したのかどうか、上演した人はどんな内容だったのかを一覧にしてみましたので、どうぞ!
25名中17名がミュージックサロン、1名がバウ主演、7名が記念公演無しという結果でした。
やはり基本的にはミュージックサロンを宝塚ホテルのみで開催という娘役さんが多いですね。
一方で、なんと開催無しの人も!
娘役さんがセンターに立つことはこの卒業記念公演しかありませんので、「私は公演しなくていいです」という辞退の人はあまりいないように思いますが…
特に、宙組の花總まり(はなふさ まり)さんは就任期間がなんと12年にもなる功労者だというのに、劇団から主演公演の話が無かったとは考えにくいですよね。
つまり、花總さんの場合はご自身の判断で「開催しない」ということを決めたのではないでしょうか。
「娘役は男役さんに寄り添うもの」という信念があったのかもしれませんね。
他にも、雪組の咲妃みゆ(さきひ みゆ)さんも非常に歌の上手な娘役さんなのにミュージックサロンが無かったのも当時疑問でした。
トップ娘役さんの卒業記念公演というのは、退団作品の大劇場公演と東京公演の間に行われることが多いので、もしかしたら咲妃さんの場合はその期間が短かったという理由もあるかもしれません。
愛希れいかさんのバウ主演作は異例!
ミュージックサロン以外で他に際立っているのは、やはり月組の愛希れいかさんのバウ主演作。
『愛聖女(サントダムール)』という作品で、ジャンヌダルクが現代にタイムスリップしたら…というストーリーでした。
お芝居作品ではありますが、歌って踊れる愛希さん用にコンサート要素もたっぷり含んだ内容だったことを覚えています。
愛希さんは退団作品として『エリザベート』を用意されましたし、劇団から大切にされていたことが分かりますね。
娘役さんのバウ主演作というのは大変稀ではありますが、他にも数名の娘役さんが公演しています。
1998年に元月組トップ娘役の風花 舞(かざはな まい)さんが、2001年に元雪組トップ娘役の月影 瞳(つきかげ ひとみ)さんが主演しています。
卒業記念公演として、単独公演をするのかしないのか、するのならミュージックサロンなのかバウホール主演作なのか、ミュージックサロンなら宝塚だけなのか東西両方開催できるのか、その辺の選択肢は誰が用意して誰が決めるのでしょうね。
退団作品の千秋楽に行われるサヨナラショーなどは生徒さん個人の予算で行われるという噂ですので、予算の兼ね合いなどもあったりするのでしょうか…?
ミュージックサロンの共演者にも注目!
ミュージックサロンを開催できる場合、その共演者にも毎回注目が集まります。
さきほどの一覧表を見てみると…人数もバラバラ、学年も上級生がいたり下級生ばかりの人もいたり、全員同期で揃えた人もいたり。
自分が辞めた後に組を支えてくれる中心メンバーになるであろう路線ど真ん中の若手男役さんを選ぶ人もいたり、「ああきっとプライベートで仲良しだったんだろうな」と推測できる人がいたり。
それを見ると、ある程度は主演者の要望が通ると見ていいと思います。
星組では瀬央ゆりや(せお ゆりや)さんがなんと3回連続、最多出演!
瀬央ファンの皆さんはきっと「今回もご指名ありがとうございます!」という思いなのでしょう(笑)
ミュージックサロンはつまりディナーショー形式ですので、歌がメインです。
瀬央さんはシンガーの立ち位置とは少し違いますので、「歌える人」というよりは、お人柄の良さを思うに、きっと瀬央さんと仲良しのトップ娘役さんが多いんだろうなと思います(笑)
今回退団を発表した朝月希和さんのミュージックサロンには、和希そらさんの名前が挙がりました。
和希さんは宙組時代の実咲凛音(みさき りおん)さんのミュージックサロンに続いて2回目の出演となります。
和希さんも人懐っこくて可愛がられやすい性格のようですし、組を代表する路線スターさんでもあるし、歌もダンスもトップレベル。
安心して任せられる、指名したくなるスターさんということなのでしょうね。
朝月希和ミュージックサロンには配信があるのか無いのか問題
真彩希帆(まあや きほ)さんの時はコロナウィルスの感染者がピークだったので配信のみという特別措置が取られました。
本当はご本人もファンに直接感謝と愛を伝え、自分の歌を生で聴いてもらいたかったことでしょう。
しかし、座席数も公演回数も少ないミュージックサロンのチケットを入手できる人はごく僅かですし、「行ってみたいけどチケット代がなかなか…」という人も多いと思います。
そういう点では配信というのは本当に有難い措置でした。
当時、皆さんそれぞれに工夫してちょっと豪華なお食事と飲み物を自分の家に用意して、優雅に頂いてから開演を待って「おうちミュージックサロン」を楽しみました。
果たして朝月さんのミュージックサロンには配信があるのでしょうか。
公式からの発表を祈りながら待ちましょう!