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添い遂げ退団!宙組トップコンビ誕生から今までの歩み

宝塚歌劇についての雑記

先日、宝塚歌劇団宙組トップスター真風涼帆さんと、相手役である宙組娘役トップ潤花さんの退団が発表されました。

真風さんはトップに就任して今年で5年目の長期トップさんでしたので、ある程度いよいよかと心構えをしている部分はありました。

しかし、相手役の潤花さんは昨年就任したばかりなので、まだまだお二人のコンビを観れるのではないかと期待していたばかりに、昨日の退団発表は宝塚ファンの間でも衝撃と悲しみが走りました。

お二人のコンビでの宙組新体制が始まったのが昨年2月ですので、来年6月で退団となるとお二人のコンビ期間はわずか2年と4ヶ月。

現時点でとなると、コンビを組まれてまだ1年半ほどしか経たれていません。

たったそれだけの期間で「まかかの」としてお二人のコンビ関係を構築されているのは本当に素晴らしいことだと感じますし、その分お二人揃っての退団が非常に辛いというのが本心です。

今回はお二人のコンビ誕生から今までの歩みを振り返ってみたいと思います。

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衝撃の組替え

誰もが、潤花ちゃんが雪組新トップ娘役になるのだろうと思った矢先に発表された潤花さんの宙組組替え。

しかも発表されたタイミングも、当時2番手である彩風さん主演公演で潤花ちゃんが相手役を務めていた「炎のボレロ/Music revolution」千秋楽翌日のことでしたので、こればっかりは宝塚ファン内でも衝撃が走りました。

まさに気持ちとしては、エリザベートでいう”番狂わせ、面白い”ですね。

いや、もう面白いとかはなく、星風さんはどうなるのか、彩風さんの相手役になるはずだったろうに何かあったのだろうか、など様々な憶測や声が飛び交っていました。

そんな中での、宙組異動、そして宙組トップ娘役就任。まだ若い彼女にとって、とんでもない重圧だったかと思います。

そして,そんな時に全てを良い方向に風向きを変えたのが真風さんの包容力だったかと思います。

潤花ちゃんの持ち前のチャーミングさや破天荒で茶目っ気ある性格を最大限生かし、伸び伸びと暖かい目で見守っている真風さんの姿がとっても素敵でした。

舞台でも、舞台を降りたテレビ内でも大輪の花のように輝く潤花ちゃんの姿は正直、雪組時代と比べようにならないにくらいに格段とキラキラと輝いて見えました。

私たちは、舞台やスカイステージ、宝塚graphなどの情報誌でしか、彼女たちの一面を見ることができないので、もちろん見ている姿は一場面に過ぎませんが、潤花さんが真風さんや宙組子に対して、いい意味で謙虚のあまり萎縮しすぎている姿などを一切見たことがありません。

これって、実はトップスターとトップ娘役の関係上結構珍しいことで、常に1歩引いていて言葉遣いや行動も最大限にお淑やかに勤める娘役が多い中、潤花さんは真風さんに対していつも全力投球で感情を表していましたし、それに対して隣にいる真風さんはいつも楽しそうに、愛おしそうに話を聞いたりツッコミをいれたりしている姿がとっても温かったです。

身長差や体格差、お顔の系統もぴったりで、舞台上でも見栄えがとても良く、そんなお二人の姿はコンビ結成からの期間の短さを感じさせないほどに、どこからどう見ても素晴らしいコンビでした。

先日宝塚大劇場で千秋楽を迎えたHIGH&LOWの台詞には、今思い返してみるとグッとくるものがたくさんあります。

「私と一緒にこの街を巡ってくれて本当にありがとう。君は私にステキな景色をたくさん見せてくれたよね。残された時間を過ごす相手が君で本当に良かったよ。」

「絆は永遠に消えない。カナ、俺たちは無限だ。」

今は正直、お二人の退団発表に気持ちが晴れないですが、たとえ作品数が少なくてもお二人の残された素晴らしい舞台は私たちの心の中にいつまでも輝き続けますし、この気持ちは”無限”です。

とにかく最後の日までお二人の勇姿を応援し続けます。