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異例のトップ娘役たち

宝塚歌劇についての雑記

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朝月希和さん

まずは朝月さんです。

96期で新人公演ヒロインを2回経験し東上ヒロインもご経験された方です。

花組配属でしたが2017年8月28日付けで雪組へと組替え。

雪組ではほぼ2番手娘役のような扱いで現在トップスターとなっている彩風咲奈さんと組むことが多かったですよね。

その後2019年11月11日付けで再び花組へと舞い戻られ、まさかのたったの2作品後2020年11月16日付けで雪組へと組替え。

そのあまりにも短期間での組替えに驚きの声が多く聞こえました。

そして2021年4月12日付けで雪組トップ娘役へと就任されました。

ご存知の方もおられるかもしれませんが、実は朝月さんは入団12年目でのトップ就任。

近年では元星組トップ娘役渚あきさんの14年目に次ぐ記録となっているんです。

苦労の多いように見える朝月さんが今回選ばれた単独退団。

2022年12月25日のクリスマスが素晴らしい退団日となることを祈るばかりです。

海乃美月さん

そんな朝月さんと同時期トップ娘役として現在月組トップ娘役さんとして輝いている海乃美月さん。

97期生で月組配属され所謂生え抜きトップ娘役さんです。

成績も入団時5番と上位者で歌・ダンス・芝居と三拍子揃った娘役さんとして早くから注目を浴びた方です。

3度の新人公演を務めた上に2015年に上演された「1789」では龍真咲さんの相手役に早乙女わかばさんとWキャストとして抜擢されたのも忘れられませんよね!

その後もバウヒロイン・東上ヒロインと着実に経験を積まれておられるのですが、前トップ娘役さんである美園さくらさんが99期生と2期下なこともあり2番手娘役さんのような扱いで階段降りも単独1人で降りられることもあるものの海乃さんはどうなるのだろうか…と心配のお声も聞こえていました。

そんな中入団11年目でのトップ娘役就任ニュースは驚きと喜びの声に包まれました。

朝月さんに次ぐ近年では第3位の遅咲きトップ娘役さんである海乃さん。

月城かなとさんとの月月コンビとして多くのファンに愛されています。

仙名彩世さん

そして最後は94期生であり元花組トップ娘役さん・仙名彩世さんです。

明言はされていませんが暗黙の了解としてある新人公演主演・ヒロイン経験者がトップ・トップ娘役さんになるというルールを32年ぶりに破ったお方です。

花組に配属された生え抜きトップ娘役さんですが、娘役さんの王道ルートというよりは悪役など個性的なキャラクターを多く演じてこられた実力派娘役さんとして知られていました。

新人公演ヒロインは未経験ですがバウヒロイン・東上ヒロインはご経験されており、なにより話題を集めたのは2016年に上演された「For the people」にて当時専科で理事であった轟悠さんの相手役を務められたことですよね。

新人公演ヒロイン未経験者のトップ娘役就任ということでしたがもしかして轟さんの相手役を務めたら新人公演ヒロイン経験並のことだからOKってこと…?というようなことが当時まことしやかに囁かれていました。

2017年2月6日付けで明日海りおさん3人目の相手役としてトップ娘役さんに就任。

入団10年目での遅咲き且つ新人公演ヒロイン未経験でのトップ就任という異例の流れでしたがそんなことを感じさせない実力の高さで好評を博し、2019年4月28日に惜しまれながら単独退団されました。

娘役さんというとどうしても宝塚の構造上ストーリーの添え物のような扱いを受けることが少なからずあります。

けれどもどの娘役さん達もそんな事を感じさせないくらい輝きを発していますよね。

どのお方にとっても良きジェンヌ人生となること、そして今は特に朝月さんにとって12月25日までが素晴らしい日々となることを祈るばかりです。