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寿つかさ退団で宙組の時代がまた一つ幕を閉じる寂しさ

宝塚歌劇についての雑記

先日、大変残念なお知らせが宝塚歌劇団宙組でありました。

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寿つかささんが退団を発表

宙組発足時からずっと長い間組長として組を率いてくださった寿つかささんの退団発表が報告されました。

いつかは来ると思っていたけれど、その日が永遠に来ないのではないか?と疑ってしまうくらいに宙組にとって存在することが当たり前で、居なくてはならない宙組のシンボルのような御方でした。

2008年に宙組組長に就任されましたスッシーさん…思い返せば私は当初宙組公演に通っておりました。

あの時はまだギラギラとしてイケイケな組長さんでした。

宙組の時代がまた一つ幕を閉じる

振り返ると15年という月日が過ぎ去るのはあっという間なような、しかし凄く長いような…宝塚歌劇という世界があらゆる形に変化を遂げ、今までにない挑戦を繰り広げ世界に発信していくなか、コロナというかつてない窮地にも追いやられる怒涛の時代でした。

そんな厳しい状況でも変わらずに宙組を導いてくださったスッシー様。

スッシー様がいてこその今があると言っても過言ではありません。

名前からして〝寿つかさ、愛称スッシー〟だなんて格好良すぎますし、スタイリッシュでお洒落で普段から素敵なスッシー様。

こんなにも素敵に年月を重ね、男役としての器を重ねられる方がいらっしゃるのかぁ…と常日頃感じます。

その時代時代のトップスター様が彩り創り上げる新しい宙組を迎えては送りを繰り返し、その都度大事な基盤として、土台を作り、支えて下さったスーパーヒーローのようなスッシー様。

〝宙組〟の縁の下の力持ちとして、校長先生のようにみんなをまとめ率いてくださる。やっぱりどう考えても偉大過ぎる御方です。

組の顔、看板、シンボルは勿論トップスターさんではありますが、裏側でのトップスターはきっと組長さんであることに違いないです。

そんな責任ある立場に15年という長い期間在任し組子、組ファンから親しみ愛され続けたすっしーさんという存在の大きさ。

真風さん、潤花ちゃんの退団発表の衝撃以上の衝撃を受けました。

宙組の時代がまた一つ幕を閉じるのだな…。

そう感じた今回の発表でした。

寿つかささんの魅力

出来ることならば、スッシーさんには専科役者さんとして劇団に残って欲しかったです。お芝居が上手でハートフルでありながら正当派ではない、少しコケティッシュな役所までこなす役の幅の広さ、スッシーさんが場面に居ると落ち着きます、深みが出ます。

研ぎ澄まされた渋みのある格好良さや包容力と共に温かい太陽のような優しさもあり、その上に個性的でスパイシーでパンチも兼ね備えている。

色んな顔を持ち合わせたスッシーさんの唯一無二の魅力は学年が上がり経験を重ねれば重ねる程に豊かになっていく。

若い女の子だけで成り立っている劇団だからこそスッシーさんのような存在は逸材であり重宝して欲しいとずっと願っていました。

しかしこればかりはご本人がお決めになることですから仕方がありません。

素晴らしい役者さん達はみんなそうやって惜しまれて退団されていくものです。

組長から専科に異動することなく潔くキッパリ宙組生としてご卒業するという最後まで格好良く粋な寿つかさ様。

長期在任で走り続けたトップスターの真風さんと組長の寿つかささん。

このお二人が同時に宙組から旅立ってしまったらイメージがガラッと変わってしまうのだろうなぁ…。

想像がつきません。

そのくらいに二人の存在の大きさ、任務の大きさを感じました。

こうして時代が移り変わり回っていることを思いながらも時折寂しく感じてしまうことがあります。

…とは言うものの、また素晴らしいトップスター様と新しい組長様の就任が発表されました。

お二人の想いは受け継がれ次世代へとバトンが渡され、これからの宙組もきっと積み上げた大切なものは変わることなく、新たに変化を遂げながらより良い組へと成長し輝き続けていくことでしょう。