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芹香斗亜お披露目公演『エクスカリバー』のオリジナル版を観て思ったこと

宝塚歌劇についての雑記

次回宝塚歌劇団宙組の外箱公演では、芹香さんのトップスタープレお披露目公演『Xcalibur エクスカリバー』(以下、『エクスカリバー』と記載します。)が東京建物Brilliaホールにて上演されます。

『エクスカリバー』は韓国で制作されたミュージカルで、宝塚で韓国ミュージカル原作の演目を上演するのは初めてです。

韓国ミュージカルは日本での上演も増え、非常に話題性もあることからプレお披露目公演にピッタリの演目といえるでしょう。

そしてアーサー王伝説にちなんだ演目は1998年宙組『エクスカリバー』や2016年月組『アーサー王伝説』などがあり、宝塚ファンにも馴染みのある題材です。

先日、筆者も韓国ミュージカル版を映像で観たので、感じたことをお伝えします。

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芹香さんのお芝居と歌が堪能できる作品

『エクスカリバー』は主人公アーサーが自らの出自を知らないまま、育ての父たちと明るく暮らしているところからはじまります。

平凡に暮らしている優しいアーサーですが、突然現れた魔法使いのマーリンに、実はアーサーは王族であり、新しい王にふさわしい人物であることを告げられます。

アーサーは聖剣エクスカリバーを引き抜き、王としての覚悟を持つことに。

その後、弓矢を持った勇敢な女性グィネヴィアと恋に落ち、結婚します。

アーサーとグィネヴィアの恋愛場面はほほえましく、1幕目は新トップコンビをあたたかく祝福するのに最適なストーリーといえるでしょう。

しかしモルガナの策略で、アーサーの親友であるランスロットとグィネヴィアの不貞を目撃してしまったアーサーは、明るい青年から一転、愛する人たちへの思いと怒りに思い悩むダークな雰囲気に。

明るく優しい青年と、愛情と憎しみの間で揺れ動く青年の両方を楽しめる、ファンとして非常においしい演目です。

また、フランク・ワイルドホーンさん作曲の歌がたくさん楽しめるのも『エクスカリバー』の魅力。

台詞の多くが歌!という感じの演目なので、芹香さんの歌をたくさん堪能できるのもポイントです。

ただ明るい青年なだけでなく、闇落ちしてしまう部分もあるため芹香さんのお芝居を十分に楽しむのに最適ですし、名曲ぞろいで歌も堪能できる、芹香さんのトップお披露目公演としてぴったりな演目だと思いました。

気になるその他の配役

『エクスカリバー』ですでに発表されているキャストは、主な配役である新トップコンビの2人のみ。

その他のキャストは『エクスカリバー』の集合日以降にならないとわかりません。

ただ、公式サイトの作品紹介欄にある解説ではマーリン、アーサー、ランスロット、グィネヴィアの順で名前が掲載されています。

宝塚のあらすじ解説では主人公とヒロイン、二番手格に加え、専科さんの役名が入る傾向にあります。

(もちろん必ずしもそうと決まっているわけではなく、例外もたくさんあるためあくまでも目安です。)

傾向から考えると、芹香さんのアーサー、春乃さんのグィネヴィアを除いたマーリンとランスロットは専科の悠真さんと、二番手格の桜木さんと考えられるのではないでしょうか。

マーリンは主人公アーサーよりも先に名前が出ているため、悠真さんの可能性が高いかもしれません。

もうひとり、オリジナル版を見る限り主要キャスト入りしそうなモルガナですが、宝塚版のあらすじにモルガナの名前は入っていません。

モルガナはアーサーの異父姉で、ソロパートも多い人物。

アーサーを恨み、マーリンに強い感情を抱いています。

本来は外箱ヒロイン経験のある娘役さんか、ある程度学年が上の路線男役さんが女性役として演じてもおかしくない役なのではないでしょうか。

しかし、『エクスカリバー』メンバーにそのどちらも振り分けられていない(桜木さんがランスロット役だとすれば)ため、どなたが演じるのか、気になるところ。

新公ヒロイン経験のある花宮さん?それともソロパートで重用される若翔さん?と想像をふくらませながら、配役発表を楽しみにしています。

『エクスカリバー』は芹香さんのお披露目にぴったりな話題性盛りだくさんの演目

芹香さん・春乃さんトッププレお披露目公演、そして宝塚初の韓国ミュージカルを原作とした演目ということで話題性抜群の『エクスカリバー』。

フランク・ワイルドホーンさんの名曲が耳に心地よい演目で非常に楽しみです。

劇場がブリリアホールなことと、チケットが果たしてとれるのか…という心配はありますが、話題の名作になることは約束されているでしょう。

(ライター:霧村さえ)