優等生すぎる回答
退団発表の会見で感じる方が多いと思いますが、トップさんのコメントって優等生すぎますよね。
昔のスターさんはもっと自由だったらしいですが、近年は横並びに近い回答になっています。
それと似たようなものを、礼さんの会見でも感じました。
・後ろ向きなことは言わない。
・心配させるようなことは言わない。
・頑張ることは伝える。
・ファンへの感謝を忘れない。
・劇団愛も忘れない。
模範生過ぎて、伝わるものが少ない会見になってしまったような気がします。
宝塚初の試みですから、おそらく劇団とよくよく練った発言なのでしょう。
もしこの後も休養をとるトップさんがいるのなら、礼さんの会見が模範になることは間違いないだろうと感じます。
コンディションを整える期間って、なに?
会見について、ファンの間で最初に話題になったのは、毎日新聞の記事だったと記憶しています。
そこには「自らのコンディション、体の調子を見つめて整えていくための期間」という説明が書かれていました。
この優等生すぎる説明が、逆に憶測を呼んでしまった気がします。
ケガでも病気でもなく、コンディションを整える期間って何なんでしょう。
精神的なプレッシャーが原因ではないかと、勘ぐりたくなります。
礼さんは歌にダンスにとフル回転の活躍ですし、特に星組は礼さん一人に負担をかけ過ぎなのではないかと言われていました。
咽喉に負担をかけるロック歌唱が多かったこともあり、特にショーの方でもう少しお歌を減らした方がいいのでは、と心配する声も長くありましたね。
しかしその不安を払拭するような、ノンストップの『ジャガー・ビート』を見せつけられ、礼さんのスーパーウーマンぶりに舌を巻いた方も多いはずです。
例えば「咽喉を少し休ませ、ボイトレし直します」でも、いいと思うのです。
負担がかかり過ぎた膝を、少し休めます、でもいいです。
ちらりと理由を教えてくださってもよかったのではないかな、と思います。
だまし討ちみたいな休養告知で、ファンは劇団に不信感を抱いていますからね
休養なのに、頑張らないとダメですか?
休養を伝える記事の中で、衝撃を受けたのが礼さんのこの言葉でした。
「その後に舞台に戻ってくるために努力を重ねて、レベルアップしたい」 休養ですよね?
休養なら休んで欲しいと思うのは、ファンだけなのでしょうか?
努力を重ねていたら、休まないのと同じです。
こんなこと言わないと休めないほど、宝塚ファンは冷たい人間ではありません。
南の島でのんびりバカンスしながらボディメンテしてもらってもいいですし、ヨーロッパで美しい街並みや自然を眺めてもらってもいいんです。
礼さんが笑顔でいてくれたら、ファンはそれだけで幸せなんです!
もし仕事に絡めるなら「アメリカでいっぱいミュージカル見てきます」とか「ミュージカルの舞台になった国に行って、その空気に触れてきます」でもいいですよね。
全力でアウトプットを続けている礼さんには、じっくりインプットする時間も必要でしょう。
来年はベルばらイヤーなので、渡仏もお勧めしたいところですがいいですが、現在のフランスはデモが続いており、残念ながら安全とは言えません。
宝塚ファンにはなじみ深い、フランス革命から脈々と受け継いだ「市民が国を変える」という精神が強く残っているのだと思うと、感慨深いですね。
「今日はベルサイユは大変な人ですこと」とは言っていられないようです。
🇫🇷 French protesters ‘congratulate’ Macron on pension reform
— Spriter (@Spriter99880) May 15, 2023
The procession takes place in Versailles, where Macron and ministers meet with heads of foreign companies. pic.twitter.com/hkUlXwVGbv
トップ休養は続くのか?
礼さんの休養が、宝塚の働き方改革の始まりであることは、間違いないでしょう。
トップになると痩せていく方が多いのは、ファンとしても心が痛みます。
トップが痩せすぎないように組子が気遣う発言が聞かれたり、体重維持のために夜中にあえてハイカロリーな食事をしたというトップさんがいたり。
とにかくハードなのがトップさんです。
無理をし過ぎないよう、休養という選択肢が増えるなら、とても素敵なことだと思います。
そのうちに「休養をとったトップは〇作以上」なんてジンクスが、出来るのかもしれませんね。
その時は礼さんの会見がテンプレートとなるのでしょうか?
宝塚の新しい一歩に期待しますが、本当の意味での「休養」がとれる日が来るよう、祈ります。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。