学校行事の一環として連れてこられた彼らは、観劇マナーについて十分に説明を受けていない可能性もあります。
もちろん学校側としては、説明をされていると思いますが、それを正しく、きちんと聞いていない場合もあります。
もちろん、観劇マナーを無視することを容認するものではありません。
しかし、そのマナーを知らない彼らをただ批判するだけではなく、ここに教育の機会があると考えてみてはいかがでしょうか。
観劇マナーについて考える際、その最終目的は何かを念頭に置くことが大切だも思います。
その目的とは何でしょうか?
それは、すべての観客が宝塚歌劇を最大限に楽しむことができ、その経験を深く心に刻むことだと考えます。
学生たちがマナーを守ることは大切ですが、それ以上に大切なことは、
彼らが宝塚歌劇を楽しんで、思い出に残る経験を得ることです。
そのためには、学生たちが観劇を通じて何を感じ、何を学ぶかが重要となります。
観劇はただ演技を見るだけではなく、感動を共有し、心の中に刻んでくれること。
観劇を楽しむためには、演技を心から楽しみ、感じること。
その感動が彼らの中に新たな価値観を生み出し、宝塚歌劇の魅力を次の世代に伝えていってくれるでしょう。
なので、私たちができることは、彼らがそれぞれの観劇体験を楽しみ、大切な思い出に変えていく手助けをすることです。
観劇マナーは大切ですが、それを超えて我々が目指すべきは、学生たちが宝塚歌劇を心から楽しみ、その体験を次世代に繋げていくことです。
それこそが、真の宝塚文化の継承だと私は思います。
学校に批判の電話をかけることで、その学校は「宝塚ファンってうるさいから次は別の文化体験をさせよう・・・」なんて思われてしまっては、宝塚文化を継承していく、新しいファンを増やすことができないと思いませんか?
もっと温かく、長い目で、新しい宝塚ファンを増やしませんか?