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暁千星はなぜ瀬央ゆりあを抜けなかったのか

宝塚歌劇についての雑記

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暁さん、岩谷産業のイメージキャラクターに

岩谷産業は、2019年10月から元宙組トップスター真風涼帆さんがイメージキャラクターを務めていました。

その後任が、暁さんになります。

真風さんはご自身の会見で、コロナの影響で退団時期が2022年から2023年にずれたというお話をされてしました。

2022年に退団の予定だったのなら、遅くても2021年には後任の選定に入っていたでしょう。

2022年5月27日付で星組に異動になった、暁さん。

この時には既にイメージキャラクターになることが、決定していたのではないでしょうか?

思い返してみれば異動して一作目の『モンテ・クリスト伯』では、二番手の役でこそなかったですが、ショーでは女装も含めて大活躍、エトワールも担当という厚遇ぶりでした。

それでも星組は巧妙に番手ぼかしの作品を選び続け、瀬央さんと共にW2.5番手扱いを続けます。

現在上演中の『1789』は一本物なので、羽根はトップコンビのみになりますが、階段降りは

・暁千星
・瀬央ゆりあ
・舞空瞳(大羽根)
・礼真琴(トップ大羽根)

という形になりました。
暁さんは最後まで、瀬央さんを抜けなかったことになります。

番手ぼかしの作品チョイス

暁さんが星組に異動してきてからの、瀬央さん、暁さんご出演作は以下の通りになります。

『モンテ・クリスト伯』(全国ツアー)
『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』(大劇場)
『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』(ドラマシティ)
『バレンシアの熱い花』(全国ツアー)
『1789 -バスティーユの恋人たち-』(大劇場)

『モンテ・クリスト伯』と言えば、宙組2番手不在時代に初演された作品です。
『ディミトリ』は星組初演。
『バレンシアの熱い花』と『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』でお二人を別公演に振り分け、瀬央さん異動前最後の作品が現在上演中の『1789 -バスティーユの恋人たち-』になります。

『1789 -バスティーユの恋人たち-』と言えば、月組2番手不在時代に初演の作品になります。

また一本物ですので2番手羽根はありません。

全国ツアーは「宝塚を一度見てみたい」という地方のファンの方のために、本来2番手羽根を背負えない方も、2番手羽根を背負うことができます。

その全国ツアー、しかも地元広島県広島市公演で2番手羽根を披露した、瀬央さん。

次の公演で暁さんと羽根を分け合うのではなく、あえて「2番手羽根が背負えない公演」をチョイスする当たり、星組さんの細やかなな采配を痛感します。

暁さん星組異動前から始まっていた気遣い

暁さんの異動前に、瀬央さんには『ザ・ジェントル・ライアー』で、初の東上公演が用意されました。

星組ポスターは「がっかり」と言われることが多かった時期に、気合もお金も大劇場より注ぎ込んでいるのではないかというポスターの麗しさが、印象的でした。

暁さんの初の東上『ブエノスアイレスの風』より、3か月先んじたのは意図的なのでは、という気がします。

異動前から今まで、暁さんが瀬央さんを抜かさないよう、徹底した気遣いをしていることが伺えます。

暁さんと言えば、下級生時代からトップになるために育てられてきた、御曹司です。

それに対して瀬央さんは、遅咲きのスターさんです。

スポンサー付きになることが、おそらく以前からわかっていた暁さんが、なぜ瀬央さんを追い越すことが出来なかったのか。

来年にヒントがあるのではないかと、考えています。

タカスペ復活! 95期祭りが始まる

ファン待望のタカラヅカ・スペシャルが開催されることになりました。

東京公演中の宙組以外の、全組と専科のトップさん、スターさんらが揃うお祭りです。

現在発表されている出演者は、以下の通りです。

(花組)柚香光さん、星風まどかさん
(月組)月城かなとさん、海乃美月さん
(雪組)彩風咲奈さん、夢白あやさん
(星組)礼真琴さん、舞空瞳さん

礼さん、タカスペから復活されるんですね。
以前公演中の組とも中継で繋いだことがありましたので、今回も宙組さんでもそうなったらいいな、願っています。

舞踊祭の出演者には、トップ、二番手のお名前がなく、専科は万里柚美さん、五峰亜季さん、凪七瑠海さんのみ。

同日に発表されたことを鑑みても、今回からタカスペ組と舞踊祭組をきっちり分けるのかな、という気がします。

つまりタカスペで95期の神7が、宙組の桜木みなとさん以外全員揃うことは、間違いないでしょう。

公式サイトには「コロナ禍の3年間を振り返りつつも、110周年に向けての飛躍につながるバラエティー豊かな構成でお送りいたします」と書かれてします。

110周年に繋がるタカスペで、95期スターが揃う。

これは110周年を専科生として迎える、水美舞斗さん、瀬央さんを最大限に活用しての、95期祭りの予感がします。

「神7同士がガッツリ組む作品が見たい!」というファンのために、瀬央さんが98期に追い抜かされることは許されなかった可能性を、感じます。

「ベルばら」と言えば役替わりに特出

来年は、ベルばらイヤーでもあります。

ベルばらで近年目立つのが、役替わりですね。

生徒さんの負担が重すぎる上に、近年のコロナ禍を考えると心配なことも多いですが、やはり期待してしまいます。

ベルばらイヤーと言えば、2006年の公演が思いだされます。

マリー・アントワネット生誕250周年記念公演でした。

星組で『フェルゼンとマリー・アントワネット編』が、雪組で『オスカル編』が上演されました。

星組にオスカル役として特出された方は、出演順で以下の通りです。
 ・雪組トップスター・朝海ひかるさん
 ・雪組・貴城けいさん
 ・月組・霧矢大夢さん
 ・雪組・水夏希さん
 ・月組・大空祐飛さん

雪組のアンドレ役の特出・役替わりは以下の通りです。
 ・星組トップスター・湖月わたるさん
 ・花組トップスター・春野寿美礼さん
 ・月組トップスター・瀬奈じゅんさん
 ・雪組・貴城けいさん
 ・雪組・水夏希さん
 ・星組・安蘭けいさん

本当に豪華な公演でした。

「これを95期でやったら?」と考えると、ゾクゾクしますね。

劇団側にこれに似た構想があったからこそ、瀬央さんを暁さんの下にするわけにはいかなかったのではないかと、考えてしまいます。
宝塚の代名詞でもあるベルばらで、95期を外部に大きく売り出すのかもしれません。

もちろんベルばら役替わりは、妄想にすぎません。

ベルばらが上演されるという、確証もないのです。

それでもここまで序列にこだわったからには、瀬央さんが専科として様々な組に特出し、活躍してくれることは間違いないでしょう。
いずれ星組にも特出してくださることを願いつつ、終わりにしたいと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。