先日退団発表及び会見が行なわれた花組トップ娘役さんである星風まどかさん。
100期生という記念すべき学年として入団され、早くから頭角を現し同期の中でも1番早くトップに就任された上に宙組創設以来初の生え抜きのトップとなられました。
2021年2月22日付けで異例の専科へと異動となり、同年7月5日に今度は花組のトップ娘役に就任するという約15年ぶりのトップ娘役の組替えをも成し遂げた上に宙組時代からのトップ娘役としての任期が6年を超え花總まりさん・愛希れいかさんに次ぐ歴代3番目という偉業も成し遂げられました。
星風さんと言えば幼げな雰囲気の残るキュートなビジュアルと卓越した技術力が共存するという正に完璧な娘役さん。
退団されるというのはとても惜しい気持ちでいっぱいではありますが、これを機に星風さんのご出演されている過去作品に触れてみてはいかがでしょうか。
2016年宙組公演『ヴァンパイア・サクセション』
初の東上ヒロインを務められた作品でもあり、後にトップコンビともなった真風涼帆さんとの初々しいコンビが見られる作品でもあります。
学生姿の愛らしい星風さんを見ることができるというだけでもだいぶ価値が上がりますよね…。
既に新人公演ヒロイン・バウヒロインも務められた星風さんの若手ながらも安定した演技は見物です。
2020年宙組公演『アナスタシア』
宙組トップ娘役として最後の公演であり、コロナ渦に上演されたこちら。
宝塚でも何度も再演されている『エリザベート』と同じく、タイトルロールが娘役さんが演じる人物の名前となっており原作では主人公ということもあり宝塚では珍しく娘役さんの出番がとても多い作品となります。
ディズニー作品ということもあり、原作をご存知な方も多いことかと思います。
ハッピーエンドだけれども切なく、そして美しいストーリーに星風さんの演技が加わり涙なしには見ることができない作品です。
真風さんとの最後の絡みが見ることのできる作品という意味でもかなりおすすめです。
花組公演『TOP HAT』
初演は宙組でかつて星風さんもご出演されていた作品を花組へと組替えされた星風さんが今度はトップ娘役さんとしてご出演されるというファンにとってはなんとも胸熱な流れ…!
これまでどちらかと言うと少女の雰囲気の強い人物を演じることの多かった星風さんが大人な女性を演じておられ、新たな一面を見ることが出来た作品かと思います。
圧巻のタップダンスや柚香光さんのチャーミングな演技も相まってただただ面白かった!と満足ができる内容となっています。
退団公演「『アンカンシェル』~パリに架かる虹~」は宝塚の誇る演出家・小池修一郎先生が手掛けられるご予定となっています。
一本モノでの退団はダンスをお得意とされている柚香さんのファンの方にとっては少し残念なお気持ちもあるかもしれませんが、逆に言えばお二人の演技の世界にどっぷりと浸かる事ができるという意味でもありますから楽しみが褪せることはありませんよね。
26年ぶりの花組トップコンビの添い遂げ退団。
最後までお二人の勇姿を見届けましょう。