みなさま、紫苑ゆうさんという元タカラジェンヌをご存知でしょうか?
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紫苑ゆうさんといえば、1990年代に活躍した元星組トップスターです。64期生。
相手役は中山秀征夫人の白城あやかさん。
うたかたの恋、若き日の唄は忘れじなど、今も再演される代表作をお持ちです(うたかたの恋の初演は麻実れいさんですが···)。
今は芸能活動はされていないので、新しいファンの方はご存知ないのかもしれません。
愛の旅立ちを歌う七海ひろきさんを見て
この間、七海ひろきさんのディナーショーをスカイステージで見ていました。
その時に、七海ひろきさんが歌われていたのです。
「愛の旅立ち」という曲を。
これは、最初は峰さを理さんがショーの中で歌われた曲なのですが、紫苑ゆうさんが本当に好きな歌で、年に一度ファンの集いとして行われているディナーショー「再会」で毎年歌われる名曲です。
愛の旅立ちを歌う七海さんを見て感じたのです。
「ああ、ここにもシメさんの遺伝子がちゃんと受け継がれているのだな。」と。
そういうことを思うには、もちろん理由があります。
宝塚音楽学校の演劇の講師に
紫苑ゆうさんは現在、宝塚音楽学校の演劇の講師であるからなのです。
退団して数年されてから音楽学校の講師になられたシメさん。
82期生以降の生徒は全て、紫苑ゆう(シメさん)の教え子です。
ディナーショー「再会」には、必ず本科生の集団が聞きに来られます。
また、現役タカラジェンヌさんでいえば、紫門ゆりやさんや凪七瑠海さんなどもお席におられることがあります。
この2人はスカイステージでもシメさん愛を隠されていませんよね。
名前に「紫」と入れている人、シメさんからもらっている可能性があります。
公言してはばからなかったのが涼紫央さん。紫門ゆりやさんも、シメさんから「紫」の字をいただいたと話されておられました。
あと、今は退団されていますが、貴澄隼人さん。これは、若き日の唄は忘れじのラストシーンで、シメさん演じる牧文四郎のセリフ「隼人!馬引けー!」というセリフからとったのだとスカイステージでおっしゃっていました。
また、凪七瑠海さんも、ディナーショーで「熱愛のボレロ」を歌われていましたね。
熱愛のボレロもまた、シメさんの代表曲なのです。
シメさんは吉崎憲治先生を「宝塚のパパ」というほど慕われており、その吉崎先生の作曲してくれた熱愛のボレロを本当に愛しておられます。
OG公演で相手役がいないときなどは必ず歌われますね。
宝塚音楽学校の講師は本名でやられています。
もし生徒さんから「渡辺先生」という単語が出てきたときも要チェック!
それはシメさんのことです!
音楽学校の講師になりたての時は、出勤する紫苑ゆうさんに入り待ちのファンがいたという伝説もあります。
そして、こういったトップという立場を経験したシメさんだからこそ、できる授業があると思うのです。
そして、宝塚は伝統芸能の域に達していますので、こういった授業で、今の生徒さんたちが昔の古き良き宝塚を知り、宝塚を愛する気持ちに磨きをかけていかれるのですね。
今でも退団する生徒から「入学した時よりも宝塚を愛する気持ちが大きくなってやめられるのが嬉しい」といったお手紙をもらうというお話をされていました。
宝塚OG公演に出演
芸能活動はされていませんが、状況が許せばOG公演には出演されています。
この間は、ベルサイユのばら45の公演に出演されていましたので、見かけた方もおられるのではないでしょうか?
次は、吉崎憲治&岡田敬二ロマンチックコンサートにご出演される予定があります。2019年6月に梅田芸術劇場のみで公演されるものですが、興味のある方は是非いってみてください。
熱愛のボレロは必ず歌われると思います。
シメさんの魅力のひとつにはトーク力も挙げられます。
公式HPでは期間限定で毎年の「再会」のお歌やトークシーンがアップされているので、そこで是非、魅力にはまってください。
さらに気になる方はスカイステージで過去の出演作品をチェック!
「若き日の唄は忘れじ」「白夜伝説」「パパラギ」「カサノヴァ·夢のかたみ」などなど、トップ時代の作品だけでもチェックされて意味てはいかがでしょう。
シメさんの宝塚への愛を理解すると、宝塚が、今の生徒さんたちが、100倍面白く見つめられること間違いなしなのです!
ライター:水城稜