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「決めた!私、礼真琴のファンになる!」退団公演で初のライブビューイングにて

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚ファンを離れて10年以上。

ひょんなことから当時一緒になって宝塚ファンをやっていた友人と8月19日に、紅ゆずるさんの宝塚大劇場での退団公演のライブビューイングに行ってみた。

現役宝塚ファンだった頃にはもちろんライブビューイングという観劇方法はなく、大劇場に足を運ぶか、ビデオを購入するかテレビでたまに流れる公演をチェックするしかなかった。

北陸の田舎在住の私たちにとっては大劇場まで観に行くとなると交通費だけでも馬鹿にならないので、なんとありがたい観劇方法ができたものだと感動していた。

私と友人は昔、共通のコアな宝塚ファンの先輩(←当時『歩く宝塚おとめ』だった)に連れられ、紅ゆずるさんのお茶会に参加させて頂いたことがある。

当時まだ「僕の帽子~」くらいしか台詞が無かった紅ゆずるさん。

お茶会での印象は「とにかくよく喋っていて、面白い方だな、そして身長がめちゃくちゃ高い、顔ちっちゃい!」だった。

観劇のとき、先輩が小声で、「今下手の二番目にいる!」とか、「出てきた!」と教えられてオペラグラスでさゆみさんを探したものだった。

その後、宝塚歌劇とも遠ざかってしまったため、紅ゆずるさんがトップになったのもネットニュースで知ってはいたけれど、大劇場まで足を運ぶことはなかった。

しかし、この度退団されるということを知り、「一度くらいは観に行きたかったね」と何気なく言っていると無性に観たくなり、「ライブビューイングだったらチケット取れるんじゃね?」と言ったそばからチケットの抽選に申し込み、ライブビューイングのチケットを手にしたという次第だった。

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宝塚大劇場での退団公演で初のライブビューイング

初めてのライブビューイングは、「大劇場の千秋楽がリアルタイムで観られるなんて・・・!」と本当に感動した。

千秋楽のチケットなんてまず入手できないので宝塚ファンだった頃はご贔屓さんの退団公演の日でも、家でそっと思いを寄せるしか出来なかったのに、今はこうしてリアルタイムで大劇場の空気を感じられる!(DVDでラストデイ買っても編集されてるしね。涙)

久しぶりの宝塚大劇場の本公演は、演出の新しさにびっくりしたり、私たちの知っている星組の変わらないところに安心したり、「GOD OF STERS-食聖-」のテンポの速さにワクワクさせられたり、ミュージカルソングの美しさ、退団される紅ゆずるさん、綺咲愛里さんの魅力に引き込まれたりと、あっという間に時間が過ぎてしまった。

残念ながら私は子供の迎えがあり、ショーの途中で帰らざるをえなかったのが心残りだった。

家に帰ってから、初めて宝塚歌劇を観たときと同じ高揚感に襲われていた。

買ってきた「ル・サンク」で舞台写真を隅から隅まで目を通し、台本を読んでその日観た映像を繰り返し、思い出していた。

スマホで紅さんのことを検索し、時期トップスターの礼真琴さんを検索し、びっくりするほど最近の宝塚の情報を吸収していた。

東京宝塚劇場でのライブ・ビューイング

そして2ヶ月後、私は東京宝塚劇場での大楽のライブビューイングを観にせっせと映画館に向かっていた。

宝塚大劇場の何倍も泣けた

台風19号の影響で前楽が中止になったこともあり、星組生さんとさゆみさんの熱量が半端なかった。

明るいコメディーで笑って退団したいとおっしゃっていたさゆみさんだが、そのミュージカルナンバーの明るさが逆に泣けてきた。(ファン歴2ヶ月のくせに)

なんとか涙をこらえていた人も、物語終盤の「俺は、星なんていらない。星なんていらない!」で涙腺崩壊していた。

こんなに明るくて楽しくて笑える公演なのに涙が止まらない!!

「GOD OF STERE-食聖-」全部好きだけどめっちゃ好きなシーン

・第2場 天界でドタバタやって主題歌を歌うシーン。華やかで、ドタバタしてみんながわちゃわちゃ喋っているのが今の星組っぽくていいなぁと(ファン歴2ヶ月だけど)。この主題歌最高!

・第7場 パラダイス・プリンスがひたすらかっこいい!

・第8場 こっちゃんのスイッチON、OFFの切り替えが最高!「僕にはホンさんの後継者なんて無理です」っていう台詞を言わせてるのがすごい面白い。

楽屋でこんなこと言ってるのかなとか色々妄想しちゃう。

うずくまってるリーをエリックが「君は秀才だ。きっと出来る」と言ってヒョイっと持ち上げてこっちゃんがビヨーンと伸びてくるのが上手すぎ。

クリスティーナに初めて会ったときの変貌ぶりとかも面白すぎ!芸達者すぎる!しかも声が低くて歌が最高すぎる!紅子が「まことは可愛い顔でハスキーボイス。そのギャップが魅力だ」みたいなこと言ってたけど、本当にそうすぎる!

決めた!私、この人のファンになる!

・第14場 ホンさゆみさんとリー真琴さんが真の食聖を決めるために対立するシーン。
銀橋でのソングバトルが秀逸すぎて!!礼真琴さんの芝居も歌も最高に上手くてダンスもキレッキレなところ、さゆみさんのあふれ出る個性の最強さ、カリスマ性、抜群の輝きがあるところ、どちらも本当に素敵過ぎて同じくらい輝いていてこんなに素敵なバトンタッチの仕方今まであったのだろうか?と思った

・第16場 数年後のパラダイス・ホーカーズで子供がいっぱい出てくるところ!少年漫画のラストシーンのような後味のよさ!!最後全員で歌うシーンは最高に幸せなんだけど、ああ今思い出しただけでも泣けてくる。

本当に魂のこもった熱い、熱い最っ高なシーンでした。さゆみさんのラストの台詞「子供はどんどん増えるし」っていうのが最高すぎた。子供=星組生のこと?宝塚の生徒後継者のことかなぁ?やはり退団公演なのでさゆみさんの宝塚人生をなぞったような作品だったのだろう。とにかく本当に「ああ、良かった!感動した!」というカタルシスがあった。

「Eclair Brillant」&サヨナラショー&退団挨拶

正直、レビューとサヨナラショーは、泣きすぎて記憶がない。

ショーは伝統的な昔ながらのレビューで美しかった。

次期トップスターのお二人の、こっちゃんが風になるシーンが美しかった。

さゆみさんとあーちゃんのデュエットダンスで涙、涙。

サヨナラショーは泣きすぎているファンのために紅子が登場し、一気に涙も乾かしてくれた。

しかし、あーちゃんとの最後のデュエットでまた涙涙。

もう舞台上で男役トップ、娘役トップのこの夫婦の姿でいることをみることは無いのか、と思うと感慨深かった。(ファン歴2ヶ月だけど・・・)サヨナラショーのラストソングは明るく!緞が降りたときに「チーン」と鳴らすオチもつけて!ファンたちは泣きたいけれど、さゆみさんはそれを許してくれなかった!

退団者の挨拶では、退団者が一人ずつ階段を一段一段踏みしめて降りてくるところ、星組と同期生からのお花と髪飾りが同じお花だから、この髪飾りも退団のお手伝いに来ている同期の方が準備して髪に飾ってあげているのかなぁとか思いまた涙。

さゆみさんが階段を降りてこられるところも涙涙。

もう最後まで泣けすぎた。

これから宝塚ファンとして成長していきます!

この公演をきっかけに星組のファンになった私。

大劇場まで足を運ぶことはなかなか出来ないけれど、今の時代ライブビューイングがあるからね!

でも久しぶりにムラに行きたいなぁ。

宝塚という素敵な世界のファンに帰らせてくれた紅ゆずるさんに感謝!退団後の活躍も楽しみにしています!

ライター:南ここみ