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この時期に聴きたいヅカソング3選!

宝塚歌劇を楽しもう

ほんのこの間まで、本当に秋は来るのだろうかと疑わざるを得ないほど暑かったのに、刻一刻と冬の足音が聞こえ始めた今日この頃。

この季節、心温まる歌が聴きたくなるのは私だけでしょうか!?

今回は、そんな“この時期聴きたいヅカソング”を3つ、ご紹介したいと思います!お決まりのセリフ、“独断と偏見”満載のラインナップですが、悩みに悩んだ3選、どうぞお付き合いください♪

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『故郷』〜「激情—ホセとカルメン—」より〜

スペイン・セビリア。

衛兵の伍長・ホセと、彼を訪ねて故郷からはるばるやって来たフィアンセのミカエラが、故郷、そして故郷にいるホセの母を想って歌います。

歌詞では、故郷に肌寒い風が吹いており、寒さを感じるような気もしますが、それ以上に曲調が温かくて優しいので、聴いていてほっこりした気持ちになります。ミカエラそのものがまるで母のように大きな心でホセを包み込んでいる、そんな心地さえしてしまう2人のデュエットが、寒さで凝り固まりつつあるこの身をほぐしてくれるのです!この場面のミカエラと、彼女の歌が、優しく穏やかであればあるほど、この後ホセを待ち受けるカルメンとの熱く激しい恋がより引き立つのだなぁ。なんて思いながら、毎日聴き惚れています(笑)

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『鳥たちの空』〜「金色の砂漠」より〜

ただいま絶賛タカラヅカ人生のエンディングを見事に謳歌しておられる明日海さん主演、そして元花組トップ娘役・花乃まりあさんの退団公演でもあるこの作品。

あれからもう3年も経ちますが、筆者の中では未だに印象深い作品のひとつです。複雑な愛憎劇でもある本作品ですが、この歌は澄み渡る青空に向かって自由にのびのびと飛ぶつがいの鳥をイメージさせてくれ、そのあと起こることなどすっかり忘れて心地よくなってしまうという始末(笑)

明日海さんと花乃ちゃんの溶け合うような甘い歌声も耳馴染みがよく、最高です!心温まりたい時、おすすめの一曲です。

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『Never Say Goodbye』〜「Never Say Goodbye—ある愛の軌跡—」〜

ここでおすすめしたいのは、宙組バウホール公演「Bow Singing Workshop〜宙〜」より、宙組101期生・真名瀬みらさんが歌ったバージョン。

歌い出しが「さあ見てごらん」という歌詞なのですが、まずこのワンフレーズでこの曲の世界観に引き込む凄さがあるのです。

まるで、うつむいている私の肩を優しく抱いてくれ、「さあ、顔を上げて、見てごらん」と語りかけてくれているかのような心地にさえしてくれます。

これを男役さんにやられたときには…たとえただの妄想であったとしても幸せ極まりない!ですよね!?

まさに、“真名瀬みらと恋に堕ちることができる一曲”に仕上がっているのが、この曲最大の魅力です。

これが、当時研究科2年目の彼女が魅せた表現力なのだから、今後ますますいい意味で末恐ろしい表現者になりそうな予感がします!

いつか本公演で彼女の歌を存分に堪能できる日が楽しみですね!

寒くて長い夜、あなたもこの曲を聴きながら眠りにつけば、素敵な夢が見られるはず♪おすすめの逸品です。

視聴はこちら

さて、いかがでしたでしょうか。あくまでも筆者の個人的な3選ですが…心温まる素敵な歌は、冷えた身体さえも温めてくれるかのようで大好きです♡次々と新しいミュージカルを世に放つ、希有な存在・宝塚歌劇団。それと同時に生まれる数多のヅカソング、そしてもちろんタカラヅカのミュージカルそのものを、これからも楽しみ、愛し続けたいと思います!!

著者:有田だりあ