スポンサーリンク

愛月ひかるの魅力から新体制星組、琴愛コンビに期待!

注目のタカラジェンヌ

宝塚歌劇団の男役愛月ひかるが2019年11月1日付専科から星組へ異動しました。

たった1年足らずの期間で、宙組→専科→星組と所属が目まぐるしく変わった愛月ひかる

今、最も波瀾万丈な宝塚人生を送っていると言っても過言ではないでしょう。

「専科に1年もいないならどうして初めから星組じゃなかったの?」
「星組に行ってこの後どうなるの?」
など、疑問や不安は様々あります。

それでも、私は愛ちゃんが星組に配属されてとても嬉しく思っています。

それはひとえに「愛ちゃんの素晴らしい男役芸をコンスタントに観られるから!」

今回は、愛ちゃんのこれからに期待する意味も含めて、男役・愛月ひかるの魅力について書きます。

スポンサーリンク

男役・愛月ひかるの魅力

アクの強いキャラクターを作り込む芝居力

愛月ひかるはインパクトの強い個性的な役を多く演じています。

『エリザベート』のルキーニ
『王妃の館』の金沢さん(よくヅラがズレるおじさん)
『神々の土地』のラスプーチン
『黒い瞳』のプガチョフ……と、愛月ひかるの演じた印象的な役は枚挙に暇がありません。

特にラスプーチンは衝撃的でした。

真っ黒なボロをまとい、ボサボサの髪に正気ではなさそうな表情、これが宝塚か!と強烈な印象を受けました。

宝塚でこんな演目を上演してほしいな!と妄想する時、アクの強い悪役・ラスボスポジションについつい愛月ひかるを脳内キャスティングしてしまうのは私だけではないはず。

宝塚のイメージを超えた役を演じても「宝塚の舞台」として成り立つのは、愛月ひかるの身にまとうタカラジェンヌとしての品格あってこそ。

どんな癖のある役でも、咀嚼して宝塚世界の一員として昇華させる愛月ひかる

舞台に加わることで、演じられる作品の幅がググッと広がる貴重なジェンヌさんだと思います。

愛月ひかるの演じた役の中で一番好きなのは『黒い瞳』のプガチョフ。

長髪に髭、毛皮をまとったワイルドなヴィジュアルが最高に男前!

不満を抱えたコサックを率い、自らロシアの新たな皇帝となろうとする野心に満ちた、それでいて情の深い魅力的なキャラクターです。

舞台に立っているだけで只者ではないなと感じさせる存在感はさすがのもの。

ギラリと光る目に、ゆったりとした「溜め」のある動き。野性味溢れる、男の中の男を演じ切りました。

人の良いおぼっちゃん、ニコライを演じた真風涼帆とのコントラストも印象的でした。

愛ちゃん演じる「黒い役」の存在は、ともすると没個性的になりがちな主人公、白い役に陰影を与え、その魅力を更に深みのあるものにします。

古き良き濃厚な男役芸が独自の個性に

専科異動前は一癖ある役が続いていた愛月ひかるですが、その魅力が最大限に開花するのが「ザ・宝塚」的な正統派でクラシカルなお役やショーだと思います。

シンプルな黒燕尾での群舞は愛月ひかるの真骨頂。愛月ひかるの黒燕尾を観ると「ああ、宝塚を観たなあ」という実感で心が満たされます。

宙組『シトラスの風-Sunrise-』や『VIVA!FESTA!』ではきっちりセットした黒髪のリーゼントに色白のお肌がとても映えていました。

長い手足を活かした優美なダンスもとっても魅力的!

東上主演公演『不滅の棘』での、ナルシスティックながらも常に虚無感を漂わせる主人公エロール、星組全ツ『ESTRELLAS』でセンターを務めた『HOT STAFF』の場面、そして巴里祭。どれも愛月ひかるの大人の色気にクラクラしました。

フレッシュで軽やかなアイドル系の生徒さんが多い印象を受ける近年の宝塚で、往年のスターのような重厚で薫り高い気品を感じさせる愛月ひかる

近年ではあまり他と被らない持ち味ゆえに、他のジェンヌさんとの並びも上手くハマります。

生粋のヅカオタゆえのファン目線

さて、愛月ひかるはヅカオタジェンヌとしても知られています。

親子3代の宝塚ファンで、ヅカの英才教育を受けて育った愛月ひかる

なんと2歳の時からのファンです!

「好きな作品」「演じてみたい役」なども、相当なヅカファンであることを窺わせるような、ニッチながらも納得のいく回答が多め。

自らがタカラジェンヌとなった現在でも、我々ファンと同じように休日はスカステ三昧という、まさに筋金入りのヅカオタです。

指先まで美しい完成された佇まい、毎公演、鬘やアクセサリーまで作り込んだこだわりのヴィジュアルには愛月ひかるの誰にも負けない宝塚への愛がつまっています。

ところで、愛月ひかるはいわゆる「エゴサ(自分の名前で検索すること)」をしているそう。

ストイックな愛月ひかるのことですから、客席から舞台上の自分がどう見えているか研究する意味もあるのかもしれません。

愛月ひかるファンの方の中には、愛月ひかるがサーチするのを前提に応援ツイートをする方もいるようです。

もしかしたらこの記事も愛月ひかるさんの目にとまったりして(笑)。

我々ファンをも凌駕する並々ならぬヅカ愛を持つ愛月ひかる

ファン目線を熟知しているからこそ、「愛月ひかるのジェンヌ道」を信じ、応援し続けることができます。

新体制星組、「琴愛」の並びに期待が止まらない!

公式サイトのスチールがいまだにグイド司教であることからもわかるように、愛月ひかるの大劇場出演は宙組『異人たちのルネサンス』以来です。

愛月ひかるのお芝居が好きな身としては、『眩耀の谷』が待ちきれなくて今からソワソワしています。

『アルジェの男/ESTRELLAS』から既に礼真琴との並びの良さが話題になっていました。

宝塚的というよりはアイドル的な少年っぽいヴィジュアルを持ち、ヒーロー的な役柄がハマりそうな礼真琴

クラシカルな男役然とした佇まいで、大人の色気を感じさせる愛月ひかる

持ち味や得意分野の全く異なる「琴愛」コンビが生み出す化学反応が最高に楽しみです!

ライター:ミナミ