スポンサーリンク

タカラジェンヌの街宝塚から宝塚市民の宝塚へ

宝塚歌劇についての雑記

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が続いている8都道府県のうち、大阪、京都、兵庫の3府県について解除が発表されました。

少しずついい方向に向かっているようです。
さて、宝塚歌劇団の大劇場がある宝塚市。
宝塚歌劇団の公演も予定通り6月から始まってくれることを願っています。

宝塚市内を歩くと、宝塚音楽学校生やタカラジェンヌに遭遇することが多々あります。

宝塚市全体の雰囲気を彼女たちの存在が彩り、華やかにしてくれています。

宝塚歌劇だけでなく、街並み全体がエンターテインメントを横溢させる宝塚市に変貌しつつあるのです。

もはや宝塚は、世界に誇るエンターテインメントの本拠地と言っても過言ではありません。

もちろん熱狂的ヅカファンも含めて、華麗なる宝塚市という街作りに貢献している宝塚市民の存在は必要不可欠です。

スポンサーリンク

1.タカラジェンヌそしてスター誕生

宝塚音楽学校に合格しないと、タカラジェンヌになれないし、トップスターにもなれません。

平均競争率約20倍という超難関校で、いわゆる「東の東大、西の宝塚」と言われるほどです。

晴れて入学してからも、厳しい練習と激烈な競争に晒されるのです。

宝塚音楽学校のカリキュラムを見ると一目瞭然です。

すなわち、演技、日本舞踊、タップダンス、クラシックバレエ、声楽、合唱、ピアノ、三味線、琴などが目白押しです。

やがて宝塚音楽学校を2年で卒業すると、タカラジェンヌと呼ばれるわけですが、ここからがスタート地点と言っても過言ではないのです。

トップスターになるためには、まず新人公演で主役をゲットしなければなりません。

これが最初の登竜門ですが、入団7年目までの若手だけで、本公演と同様の作品を上演します。

次に、バウホールで主役を演じて、舞台経験を重ね、認められて晴れてトップスターに輝くわけですが、尋常な競争では無いと断言できます。

2.宝塚歌劇の栄耀栄華

宝塚歌劇は、今でこそ年間約300万人の観客動員を誇っていますが、決して順風満帆ではありませんでした。

かつて興行成績が悪く赤字続きで、阪急グループのお荷物扱いされた時期が長きに渡っていました。

しかしながら、「ベルサイユのばら」すなわち「ベルばら」ブームが大きな分岐点となりました。

1974年の初演以降、通算観客動員数が500万人を突破するという大ヒット作品でした。

漫画家池田理代子さんの原作をミュージカル化したもので、ファン層も大幅に拡大しました。

さらに、私設ファンクラブもできたり、公演が不入りの時は「ベルばら」上演で超満員となり、「困った時のベルばら」と言われたほどです。

そうこうするうちに、人気のトップスターも輩出して、文字通り宝塚歌劇は栄耀栄華を極めつつあるのです。

3.宝塚市民の宝塚

宝塚歌劇の栄耀栄華に伴って、宝塚歌劇団の存在は、宝塚市にとっては貴重で、市の雰囲気をバージョンアップしていると思います。

すなわち、宝塚市はひとつの大きな夢を作っている場所と言えます。

阪急宝塚線の終端である宝塚駅を出て、花のみちを歩いてすぐの所に、宝塚歌劇大劇場が屹立しています。

もともと阪急沿線のコンセプトは、「新しい田園都市生活」ということで、街全体が高級イメージを醸成しているようです。

東京ならさしずめ、田園調布のイメージでしょうか。

宝塚大橋を中心に、バラ風呂のある「ホテル若水」や乙女餅の「きねや」、タカラジェンヌ御用達のイタリアンレストラン「アモーレアベーラ」、サンドウィッチの「ルマン」などの名店が数多く軒を連ね、「宝塚市の街並みを高級感溢れる都市化へ」の役割を十分に果たしています。

最後に

宝塚歌劇団の一連のスケジュールは、まず新作の稽古で始まり、次に宝塚大劇場で公演し、さらに東京宝塚劇場で公演を済ませると、全国公演のツアー巡りがあり、そしてわずかな充電期間があるのです。

これらのスケジュールを1年間に何回か繰り返していくわけです。

一般市民から見ると実に過密スケジュールの感が否めないです。

しかしながら、現在の状況は新型コロナウィルスのせいで、従来のスケジュールをこなすことができません。

タカラジェンヌにとって公演ができないのは、春夏甲子園大会中止になった高校球児に匹敵するほどの慚愧の念に堪えないと思います。

宝塚市民としても、新型コロナウィルスの影響で、6月末まで、公演中止となれば観劇できない日々が連続してしまうので、「ロスト宝塚」で宝塚恋しい病が悪化しかねません。

そして、宝塚歌劇に支えられた周辺のお店もとても心配です。

一刻も早い公演再開を心から祈念します。

コメント