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「たまむすび」ゲスト望海風斗が語った宝塚

宝塚OG

TBSラジオ「赤江珠緒 たまむすび」では8月の毎週火曜日に、「ようこそ! スカパー! 宝塚歌劇へ」と題したスペシャルコーナーが企画されていました。

幼いころから宝塚に触れてきた赤江珠緒さんと、宝塚の沼に速攻でハマった火曜日パートナーの南海キャンディーズ山里亮太さんが、レジェンドOGさんから宝塚の魅力を教えて貰うコーナーです。

ゲストを第一週目からご紹介すると、元星組トップスター柚希礼音さん、元月組スター美弥るりかさん、元雪組トップスター音月桂さん、元宙組トップスター凰稀かなめさんという、とても豪華なメンバーでした。

そして最終回は、元雪組トップスター望海風斗さんでした。

今回は望海風斗さんが、番組内で披露されたエピソードを紹介させていただきたいと思います。

最後までお付き合いいただければ、幸いです。

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望海風斗さんエピソード

今年4月に退団したばかりということで、男役のカッコよさをまとって現れた望海さんに、赤江さんも「わぁ!」と声を上げてしまいます。


そんな赤江さんの元には、望海さんがゲストということで、宝塚好きのお友達からいろいろと連絡が来たそうです。
「ダンスも芝居も上手い究極の男役さんなので、くれぐれも失礼がないように」という助言を、読み上げていました。

その流れからすぐに、赤江さんも山里さんも観たという「f f f -フォルティッシッシモ-」の話に。

「f f f」公演秘話

公演当時は、コロナの影響でオーケストラの生演奏がありませんでした。

だからこそ冒頭でオーケストラピットを使い、「あの時しか出来ないものをやってもらいました」と、前向きな話をなさる望海さん。

そのポジティブさ、マイナスをプラスに変えるパワーは、さすがとしか言いようがありません。

指揮を教えてもらい、「ベートーヴェンだったらこうするだろう」と考え、役に臨まれたそうです。

また退団公演が伸びたことについて、もちろんファンの心配もしたそうですが、「半年長くいられるって、すごく幸せなこと」と感じたそうです。

望海さんの宝塚愛の深さを感じます。

そしてプロフィール紹介で、入団前から宝塚大ファンであったことが紹介されます。

「入ってからますます大好きになりました」という望海さん。

舞台に立っているときや、ファンの温かさももちろんですが、OGさんが観劇されたときに「宝塚入ってよかったなぁ」「こんな方に見てもらえるなんて」と思われるとか。

「いればいるほど好きになる場所だな」と感じていたそうです。

望海さんらしいエピソードですね。

天海祐希さん

そして宝塚ファンには有名な、天海祐希さんに当てた日記のことが紹介されます。

望海さんが学生時代に書かれていた日記で、日々のことを書き、最後に「天海さんもそんなことある?」と語りかけていたそうです。

日記の中で天海さんに敬語を使っていないことを指摘されると、「タメ口で書いてる。ごめんね」と日記内で謝ったというエピソードを披露されました。

そんな天海さんは、望海さんたちがレッスン中に、見に来てくださったことがあるとのこと。

天海さん登場に驚き止まってしまう生徒さんたちに、天海さんは「ショー・マスト・ゴーオンよ。レッスン続けて」と仰ったそうです。

望海さんは「カッコよかったです」と力を込めてお話されていました。

本当に大ファンなんですね。

そして男役を極める中で特に気にしていたことは何か、赤江さんから質問されます。

役作り

癖の強い役が多かったということで、「どんな役でも魅力的に」「絶対愛してもらえる役に」ということにこだわっていたそうです。

赤江さんが「壬生義士伝」の例を出すと、望海さんは難しい役ではあったけれど、やはり「最後には必ず愛してもらえるように、絶対しよう」と演じていたと話していらっしゃいました。

実際に観劇した筆者は、最初から愛さずにはいられない、切ないキャラクターだと感じましたので、望海さんの言葉がとても意外でした。

「好きな男役の所作」について訊かれ、スーツ、特にタキシードが好きという話に。

「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」を「スーツ祭り」と表現される望海さんに、驚きました。

宝塚ファン特有の言い回しかと思いましたが、生徒さんも使われるのでしょうか?

「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」では、スーツ一着一着へのこだわり、見せ方は、ものすごく気を付けていらっしゃったそうです。

望海さんが演じた好きな役

望海さんが演じた好きな役、ということで、山里さんは「星逢一夜」の源太を挙げました。

源太の切なさ、悲しさから、上田久美子先生の話になります。

山里さんは上田先生を「ガンガン泣かせに来る」と表現し、「f f f -フォルティッシッシモ-」も上田作品であることを指摘します。

宝塚の作品の多くは、観客を「キュンキュン」させるものです。

けれど望海さんの関わった上田先生の作品は、「キュンキュンというよりかは、ぎゅっと心臓を掴まれる」ものが多かったそうです。

「もう一回自分の人生を考えさせられる……、そういうきっかけをくださる作品が多くて」と、望海さんは表現されていました。

「星逢一夜」について、「ボロ泣きですよね」という山里さんに、「ボロボロどころじゃないですよね」と力を込めて同調する望海さん。

けれど作品内では源太は「泣いたら怒られるんです」とのこと。

「当時生きている人たちにとっては、悲しいことじゃない」「一生懸命生きているだけだから」と言われていたそうです。

作中で源太が泣いていないことについては、「源太は泣けないんです」「泣くどころではないんです。一揆しなきゃいけないから」と源太の立場から仰る望海さんに、源太愛を感じました。

2015年、望海さんがトップになる以前の作品です。

6年を経ても、源太という役を大切にされているのが伝わってきました。

それでもしっかりファン目線でも作品を見ている望海さんは、やっぱり筋金入りの宝塚ファンなのだと、わかるエピソードでした。

雪組について

雪組は望海さんから見ると、みんなが思いやってくれる「優しい組」だったそうです。

望海さんがトップの時は、みんなと話したい、下級生とも仲良くなりたい、とガンガン話をしに行っていたとか。

望海さんは公演中にクリスマスなどの行事があると、交流のチャンスと捉えていたようです。

行事ごとに色々あったそうですが、「特に豆まきが好きで」ということで、組子みんなの化粧前に豆まきに行っていたという、お茶目なエピソードが飛び出しました。

「ほんと迷惑がられるんですけど、でもそうやってちょっとコミュニケーションを取って、みんなと近づきたい」と率先して豆をまいていたそうです。

化粧前に豆まきに来る望海さん、見てみたいです。

真彩さんとの現在の関係について

真彩さんとの現在の関係について聞かれると、今はなかなか会えないそうですが「公演に一緒に行けるときは、観に行きたいね」と話していらっしゃるとか。

現在、望海さんは女性の声に戻さないといけないので、真彩さんに相談しているそうです。

「真彩希帆さんに聞くのが一番早いかなって思って」と、強い信頼を見せてくださいました。

男役時代と今とでは、声の出し方が全く違うので「こういう時はどこを意識して出してるの?」など、訊いているそうです。

だいきほファンには、嬉しい話ですね。

芸名の由来について

また芸名の由来についても、説明していただけました。

「希望」という字のどちらかを入れたかったということで「望」を。

大好きな天海さんの「海」に、海が好きで横浜出身ということで「海」。

そして風も好きだったので「風」を入れて「斗」で〆たそうです。

「希望」という字を入れたかった望海さんの相手役が真彩希帆さんというのは、運命としか言いようがないですね。

トップとなり、真彩さんと組むことが、最初から決まっていたかのようです。

最後に

コーナーの最後には、山里さんの奥様、蒼井優さんから「好きなお菓子はなんですか?」という質問が飛び出しました。

望海さんは甘いもの全部がお好きだそうですが、特に「ミルクレープ」とのことでした。

蒼井優さんの予想は「水羊羹」だったと聞くと、すぐに「(水羊羹も)好きですよ」と答えてくれる望海さんの優しさに、最後までほっこりさせていただきました。

そして望海さんが帰るとき、山里さんに「愛ちゃんの話出来なくてごめんなさいね」と声をかけられたそうです。

山里さんが愛月ひかるさんのファンだと知ってのお言葉でしょう。

望海さんの優しさにキュンとしますね。

山里さんは、望海さんの登場に「山ちゃん、息をしなさいよ」と赤江さんに言われるぐらい緊張していました。
そして望海さんの演技について語ると、興奮しすぎて、赤江さんに途中で制されるほどでした。

だから、望海さんのお話だけでもう充分だったことは、望海さんも伝わっていたと思うのです。

それでも愛月さんのことを話せなかったことを、謝る望海さん。

さすが宝塚ファンの心が分かる方だとも感じ入りました。

終始、望海さんの宝塚愛が伝わるトークで、心が温かくなりました。

「スカパー! エンタメ」公式のツイッターによると、ファンからのリクエストで「ようこそ! スカパー! 宝塚歌劇へ」のコーナー復活もあるかもしれないとのことです。

ラジオという話しやすい環境のためか、OGさんたちからは長年のファンでも知らないような話が飛び出しました。
また素敵なOGさんのトークが聴けたら嬉しいな、と思っています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。