先日、宝塚歌劇団星組にて「王家に捧ぐ歌」を2022年に上演されることが発表されました。
前回の公演は宙組で2015年に大劇場と2016年に博多座でしたので、そこから約6年経っての再演ということになります。
むしろあれから6年も経ったの…?という驚きもありますが、「王家に捧ぐ歌」と言えばキャスティングがかなり気になる作品でもありますよね!
かねてより宝塚での上演が話にはあがっていたものの実現化せず、ようやくしたのが2003年。
絶世の美女、アムネリス役
一体どこでそんなに劇団がお悩みだったかと言いますと、絶世の美女の役でありファラオの娘であるアムネリス役です。
初演ではクレオパトラの再来とまで言われた檀れいさん。
現在は女優さんとしてご活躍されておられ、その衰えぬ輝くばかりの美貌を見れば誰しもが納得できるアムネリスだったことは想像できますよね。
そこから何故12年も再演されなかったかと言いますと、同じ理由で美女揃いの宝塚の中でもアムネリス役に匹敵する方がおられなかったからだとか。
大劇場では伶美うららさんが、そして博多座公演では歴代のアムネリスの中でも歌唱力が高すぎる彩花まりさんが抜擢されました。
どのアムネリスも美の象徴と言っても過言ではないビジュアルの持ち主ではありますが、上演や再演を渋るくらい重要視されているアムネリス。
一体星組ではどなたが演じられるのか、かなり気になりますよね!
アムネリスはトップ娘役が演じる役ではないものの、ストーリーの中でもかなり重要視される役どころですしソロも多く見せ場もある重要なポジション。
今回は御園座での公演で瀬央ゆりあさんが主演の「ザ・ジェントル・ライアー~英国的、紳士と淑女のゲーム~」との2チームに分かれることが既に発表されています。
フルメンバーではないので確実なことではないでしょうが、このアムネリスの役を演じる方が今後も組内で重要視されるのではないかと予想されます。
候補は3名!
そんな気になる候補の中でも最も多くの方が予想されているのがバウ公演「龍の宮物語」で瀬央さんのお相手役を務め、高い評価を得た有沙瞳さんではないでしょうか?
メイクもお上手で更には演技に歌にと非の打ち所がない有沙さん。
これまで小劇場で5回のヒロイン役を演じた経験もあり、宝塚で度々存在する所謂外箱ヒロインとなりつつあるのではないかと思います。
先ほども述べましたがアムネリスはヒロインではないものの重要な役どころ。
それが故に今後の更なるステップアップのためにもここで射止めてくるのでは?と考えられます。
そしてお次に102期生と学年は下がりますが水乃ゆりさんです。
164㎝のスラッとしたスタイルに愛らしいお顔で舞台上でもついつい目で追ってしまいう存在です。
2019年に入団3年目にして「霧深きエルベのほとり」にて新人公演ヒロインに抜擢された経験もあります。
102期生ということはつまりアイーダ役を演じられるトップ娘役である舞空瞳さんと同期になります。
なにかと物語の中でも比較される対象であるが故に、同期でやるとなると絆もありますしより深い演技に繋がるのでは?と予想されます。
最後は学年が逆にあがってしまうのですが91期生の音波みのりさんです。
いつまで経っても少女のような可憐なお顔をされている音波さんはこれまで小劇場にて4回ヒロインをご経験されています。
上級生さんではありますが、最後にご経験された外箱ヒロインは2019年の「アルジェの男」と意外や最近のお話なんです。
つまりは射程範囲内と考えても良いでしょう。
アムネリスは気が強い女性ですので上級生さんが演じられるというのは充分にあり得ますし、そうなると音波さんしかいないのでは?!という考えに思い至りました。
初演ではトップ娘役がヒロインのアイーダではなくアムネリスを演じたくらいですから、それだけ重要な役ということ。
さすがに今回の公演案内の文章を読む限りはアムネリスを舞空さんが演じられることはないかとは思いますので、今後の公式からでるキャスティングに注目していきたいと思います!