宝塚歌劇団で「再演」というと皆さんはどんなイメージがありますか?
完全な独断と偏見なのですが、再演と聞くと人気作品という単語と結びつきます。
何度も再演されるということは勿論経費的な理由もあるとは思います。
舞台美術や衣装の再利用、そして演出・脚本家の先生の負担も軽減されるという劇団にとってプラス効果も充分に予測できますよね。
けれども再演を決行される理由にはそういった経費的なことだけではなく、人気作品だからこそ再演を求める声が大きかったという要素もあり得ます。
これまた個人的な意見で申し訳ないのですが、数多ある再演されている作品の中で最も盛り上がる作品と言えば「EXCITER!!」ではないでしょうか?!
「EXCITER!!」を振り返る
再演されてきたレビュー作品の中でも随一の上演回数とオタク心をくすぐる進化を遂げている作品。
ここでこれまでの再演を振り返っていきたいと思います。
まずこちらのレビューは体感5分のレビュー作品の作り手である藤井大介先生の作品となります。
ちなみにEXCITERとは「刺激する人」「励磁機」「励振器」「励起子」という意味があります。
「刺激、熱狂、興奮をもたらす者”EXCITER”。ありふれた人生も、ちょっとした刺激、スパイスでバラ色に輝く。”音の革命””美の革命””美の革命”…。愛と夢を現代社会に届ける宝塚こそ”EXCITER”であるという軸の上に、究極に格好良い場面で構成された現代的でエネルギッシュなショー作品」という作品説明。
初演は2009年、主演は真飛聖さん・桜乃彩音さん。
再演は2010年、主演は真飛聖さん・蘭乃はなさん。
お次は2017年、主演は明日海りおさん・仙名彩世さん。
ラストは2018年、主演は柚香光さんでこの際は相手役不在でしたが華優希さんが暫定でほぼ相手役をレビューでは担っていました。
気になるポイント
このレビューの最も気になるポイントはそれぞれの歌詞の変換。
トップさん、そしてトップ娘役さんによってそれぞれも合った歌詞に変更されているんです。
宝塚の作品は基本的に主演各の方々の当て書で構成されます。
再演と雖もそれぞれのために微細な変化があるというのはオタク心をくすぐられますよね…!!
特に相手役さんのことを思い描きながら歌うシーンというのは二人の関係性をかき立てられるというもの。
その他にもジェンヌさん自身の名前をもじった歌詞が入っていたりとヅカオタであればあるほど楽しめるポイントがある、それが「EXCITER!!」。
また、再演は全て花組で行なわれているという点。
他の組でも観てみたい気持ちもありますがある意味伝統のような作品でもあるので今後も花組で再演してもらいたい…!という気持ちが交差してしまう…。
オタク心とは複雑なものです。
現在のトップスターさんは柚香さんと星風まどかさん。
柚香さんは以前2番手の頃に主演として出演されておられましたが晴れてトップさんになったということで以前とは違う歌詞や演出が期待されますし、星風さんならではな歌詞というのも気になるところ。
いつかそのニュースが舞い込むことを願っています…。