宝塚歌劇ファンの愛読書、『歌劇』の12月号の表紙が、星組の瀬央ゆりあさんであることが話題ですね。
数日後の発売日を、ドキドキしながら待っているファンは多いでしょう。
『宝塚GRAPH』派の筆者もAmazonで予約済みで、到着を待つのみです。
表紙になる生徒さんや人数が自由な『宝塚GRAPH』に比べ、表紙の基準がほぼ明確な『歌劇』に選ばれたことで、期待値が爆上がり中です。
今回は『歌劇』の表紙に選ばれる意味と、星組の二番手問題を合わせて考えてみたいと思います。
あくまで個人の考察ですので、ご理解のある方だけお読みください。
最後までお付き合いいただければ、幸いです。
『歌劇』の表紙とは?
宝塚ファンならご存じの通り、『歌劇』は宝塚ファンのための情報誌です。
2018年8月に創刊100周年を迎えたという、歴史ある雑誌です。
文章が多く読み応え抜群で、コンパクトで持ち運びしやすいのも特徴です。通勤通学のお供にしている方も、多いのではないでしょうか?
『歌劇』の表紙は、基本的に一人のみです。
当たり前のことですが、1年は12か月。
月刊誌である『歌劇』の表紙を飾れるのは、年に12人しかいません。
まずは各組トップと2番手が基本です。
以前はこれに轟悠さんが入って11か月が埋まり、残り1枠を娘役トップさんが務めるという流れが通常でした。
もちろん絶対ではありません。
真風涼帆さん、望海風斗さんなどが、3番手時代に『歌劇』の表紙を務めたことがあります。
今年を振り返ってみますと5組のトップさん、星組以外の正2番手さん、そして花組トップ娘役の星風まどかさんが表紙を飾られました。
そして11月号は、花組3番手の永久輝せあさんとなり、12月号の行方が注目されていました。
順当にいけば、12月号は瀬央ゆりあさんです。
しかしスカイステージ20周年のポスターしかり、羽根問題しかり。
劇団側が瀬央さんを2番手扱いすまいとしているのは、明確でした。
だからこそファンはヤキモキしていたのですが、12月号の表紙と判明し、ほっと胸を撫でおろした方も多いでしょう。
瀬央さんは2番手なのか?
『歌劇』表紙の一報をTwitterで知った時は「これで正2番手!」と沸き立ったのですが、数日後の星組初日で、微妙な現実を知らされました。
報知新聞が、なぜか階段降りの順番から羽根のサイズまで報告してくださっているので、宜しければご覧ください。
簡単に言うと、瀬央さんと暁千星さんの羽根のサイズは一緒。
階段降りでは、瀬央さんが2番手の位置、ということになります。
W2番手体制は変わらないものの、瀬央さんが一歩リードというところでしょうか?
『宝塚GRAPH』では?
瀬央さんは10月号で永久輝せあさん、海乃美月さんとの3人写りでした。
暁さんは、11月号で舞空瞳さんの2人写りです。
ここだけ見ると、暁さんが一歩リードでしょうか。
3人写りは他に、8月号の桜木みなとさんと和希そらさんと朝月希和さんがあります。
2人写りは、2月号の朝美絢さんと潤花さん、4月号の水美舞斗さんと星風まどかさんがありました。
3番手が3人写り、2番手が2人写りかというと、3月に芹香斗亜さん、7月に鳳月杏さんが1人で表紙を飾っていますので、一概には言えません。
元々『宝塚GRAPH』にははっきりした法則がなく、その時々で傾向が違うので、あまり基準にはなりません。
現状は「強い3番手」?
ここまでお読みいただいた方は「あれ?」と思われるかもしれません。
表紙の掲載状況だけを見比べると、瀬央さんと永久輝さんが似たような立ち位置になっているのです。
一時期、1期違いの永久輝さんと暁さんが御曹司として比較されていたことを思い出すと、感慨深いです。
瀬央さんの立ち位置は「実質2番手」であると、筆者は考えています。
それは星組3分割公演で、全国ツアーを任されていることからもわかると思います。
暁さんは全国ツアーに帯同せず、「赤と黒」へと割り振られました。
ただ『歌劇』と『宝塚GRAPH』を見ると、瀬央さんは「強い3番手」ぐらいの位置なのかな、という気もしてきます。
前述の通り、真風涼帆さん、望海風斗さんも「強い3番手」時代に、『歌劇』の表紙を飾りました。
永久輝さんはVISAガールですから、現在最強の3番手と言ってもいいと思います。
その永久輝さんと同列扱いなら、2番手に限りなく近いとも言えそうです。
番手ぼかしはまだまだ続く
「ディミトリ」で番手ぼかしを継続した星組です。
次は別箱、その次は月組が番手ぼかし真っ最中に初演をした「1789」になります。
この時期、わざわざ星組に「1789」を持ってくるのには意味があるのでしょうから、W2番手問題はまだまだ続きそうです。
決着がつくのは、2024年のお正月でしょうか?
記念すべき110周年の幕明けには、瀬央さんの2番手羽根が見られることを期待します。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。