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宝塚歌劇団はなぜこんなに中毒性があるのか

宝塚歌劇を楽しもう

突然ですが、宝塚ファンにも様々なタイプがいます。

気になった演目だけ観る人、自分の好きな組だけ観る人、全組必ず観る人、1公演2桁回数は必ず観る人、など。

人によって観劇ペースは本当に様々ですし、学生、主婦など人それぞれのライフスタイルによっても影響されるかと思います。

ただし、現在108年を迎える宝塚歌劇のチケットは入手が非常に難しく、平日でも連日平気で2500もの座席を満席にしてしまうほどの大人気エンターテイメントです。

なぜ、宝塚はこれほどまでに人を虜にしてしまうのか。それはまさに宝塚の“中毒性”にあるかと思います。

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もう一度見たい!!満足感とフラストレーション

生の舞台の凄いところですが、例え毎日同じ演目を観たとしても、毎日違う瞬間に出会ってしまいます。

それは、セリフや振り付けでのアドリブの有無などの話ではなく演者が生身の人間である以上、毎日発信されるものが違えば、こちらも毎日受け取るものも違います。

それに例えば、初観劇が2階最後列で観劇したとすると「楽しかった。だけど今度はもう少し前方席で見たい。」

そしてまた、“次は1階席で”、“次は1桁列席で”、“次はSS席で”、“次は最前列で”など、満足感と共に、その次の欲求が生まれやすいコンテンツであると思います。

その感情はスターさんに対しても生まれるものです。

もし2階席で観劇している時などに、オペラグラスを通してお目当てのスターさんがSS席のお客さんにウィンクを飛ばしている姿などを見たりすると「羨ましい!!次は私もSS席のチケットを当てて絶対に○○さんからウィンクをもらうぞ!!」なんて。

絶対にSS席を当てるんだという使命のような気分に駆られます。

例えその後ある公演でSS席を当てたとしても、次から次へと演目が変わっていく以上、その使命は変わらないところが宝塚のこわいところです。

つまり宝塚は、一度ハマってしまったらなかなか抜け出すことのできないコンテンツの代名詞であるかと思います。

5組もある罪深さ

演劇界では同じ演目を1年間などかなりの長い期間で上演するロングラン公演が一般的です。

しかし宝塚ではそのロングランというものが存在しません。

実際のところ、主催者側からするとロングラン公演には新たなものを生み出す諸経費が抑えられるなど様々なメリットが存在します。

しかし宝塚は5組も組があって小劇場公演も含めると年間で10作品以上もの新たな作品が生まれます。

まさに作品の新陳代謝が早いのです。

ファンはその分、目新しい作品が生まれれば見に行きたい欲に駆られますし、過去作品の再演でも名作となればやはり見に行きたくなるものです。

例えば絶対にないかと思いますが、1年間の間で5組が順に全く同じ作品を上演していっても、演じる組が違うだけで全く別物の作品になるかと思うので宝塚ファンなら絶対に全組見に行ってしまうと思います。

そして、この記事のはじめに宝塚ファンにも様々なタイプがいて“贔屓組しか観ない人もいる”と述べましたが、そういったファンの心理を簡単に覆させてしまうのがスターの“組替え”です。

もし、○○さんがいる○組しか観ない‼︎と決めていても、その○○さんが別組に異動してしまえば必然的にその組も観るようになっています。

そして、やはり今まで見てきた組のことも気になってしまうものなので、もちろん○組も観に行きますから、いつしか観る組が増えていく流れは宝塚ファンとして鉄板です。

いかがでしたでしょうか。

筆者も実際に宝塚を初めて好きになったのは学生の頃なので、金銭的な面も踏まえて観劇は贔屓組を1公演まで!!と自分で決めて観ていたライトファンでした。

しかし、ご贔屓や、その他好きなスターさんの組替えに伴い、いつしか観る組が増え、今では立派な全組観劇派のオタクにまで成長してしまいました。

そして環境も学生から社会人になったことで1公演の観劇回数も圧倒的に増え、欲深くなってきたので今後の人生にもやはり宝塚は不可欠だと思います。

それほどまでに人を魅了し続ける宝塚の中毒性も本当に良い意味で恐ろしいなと思います。