真彩希帆(まあやきほ)は宝塚歌劇団の雪組トップ娘役さんです。
現在宝塚大劇場で「ファントム」の公演を行い素晴らしい歌声で大注目されています。
View this post on Instagram
真彩希帆はどんな子供時代だった?
今、雪組トップ娘役に輝く真彩希帆(まあやきほ)は、小学校2年のころから子どもミュージカルにあこがれ、市民ミュージカル劇団に入るほどの演劇好きだったといいます。
そんな少女が、初観劇で月組の音月桂「スサノオ/タカラヅカ・グローリア」に感激したのも、偶然の出会いではないのかもしれません。
その日以来、宝塚の男役に憧れ、男役の研究に励む日々だったそうです。
その努力は、ほんとうに並外れ、このときから、真彩希帆の実力が育ちはじめ、今の真彩希帆が彷彿してきます。
その姿は、さっそく中学時代に所属していた子どもミュージカルで、俄然男役を演じはじめたこと。
女子から絶大な人気で、学園祭では学ランを着て女子を軍団を引き連れ、学校内を闊歩していたといいますからびっくりです。
夢を諦めなかった宝塚音楽学校の受験
中学3年生から、宝塚受験のために塾に通い、男役志望で宝塚音楽学校の受験に望みます。
しかし、残念な事に、身長が足りず不合格。
真彩希帆は、ひとまず高校へ進学します。
ここで諦めないのが、真彩希帆。
憧れの消えない宝塚へ、今度は娘役として受験すると決意。
すぐに髪を伸ばし、おしとやかでおとなしい女の子に変身します。すごい!
アプローチする男の子に目もくれず、宝塚一途。娘役として2010年に2度目の受験に挑みます。
受験では歌の先生のアドバイスもあって、自作の紙芝居を持参したり、試験管前で独自の振り付
で歌い踊るなど、猛烈アタック。念願の合格を果たしました。
入学当時から「宝塚歌劇が好きで、ここにいられるだけで幸せ」話す真彩希帆。
元星組トップ娘役の白城あやかさんにあこがれ、自分が思う「かわいい、きれい」の原点とさだめ、学校時代は毎朝「うたかたの恋」を観てから授業にいったというエピソードの持ち主です。
宝塚歌劇団入団後、次々とチャンスを掴む
2012年3月に入団。
晴れて98期生として、宙組公演「華やかなりし日々・クライマックス」でデビュー。
その歌唱力を認められ、2013年2月「愛と革命の詩ーアンドレ・シェンェ/Mr.Swing」
本公演・新人公演で、早くもソロのチャンスを掴みます。
高い歌唱力に、劇団からも大きな期待がかかっていたことがわかりますね。
真彩希帆の芸名は、お世話になった方の一文字と、自分の真実を彩り、希望の内に帆を揚げて
進むという意味を込めたといいます。
いかにも真彩希帆らしく、入団後の活躍を思わせます。
真彩希帆本人は、兄弟が5人の大家族で育ったので、人懐こさや物おじしない性格になったと
話しています。
兄弟でもまれるうちに、「嬉しい時は嬉しい、悲しい時は悲しい」と言えるようになったとそうです。
でも、きっとそれだけではないですよね。真っ直ぐ夢を信じ、努力する伸びやかさが育まれたからこそ。
また、真彩希帆のたゆまない努力が未来を掴みとるのでしょう。
反面、弱みを見せるのが苦手で、一人で頑張りすぎるところもあるようですから。
時には、ゆっくり休むことも・・・・。
貪欲に学んでいく真彩希帆ですが、印象に残っているのは鳥山明の「ドラゴンボール」と手塚
治の「ブッダ」だとか。これも、面白いチョイスですね。
「ドラゴンボール」からは、強い敵に立ち向う心。小学校5年生で読んだ「ブッダ」からは、
相手を理解しょうとする大きな心を学んだといいます。
かなり、早熟な少女だったのでしょうか。
「ブッダ」を読んだ翌日から、笑顔で挨拶すれば、一週間後には相手も挨拶を交わしてくれる
ようになることを経験したといいってます。
「以後、自分から人を嫌いになるのはやめようと思った」そうです。
まさに「ブッダ」の教えですね。
人それぞれの考え方、自分と違う考え方も面白く受け止めると、人それぞれの良さが見えてく
るから、人間関係には悩まないとか。
歌唱力と舞台度胸を最大の武器に
確かな歌唱力は、もちろん、真彩希帆の最大の武器となりました。
2012年の明日海りおのディナーショー「ASUMIC ADVANCE」でも、その実力が評価された。
最下級生での出演ながら明日海りおと、「ロミオとジュリエット」のなかの「ALMERを」デュエット。大きな話題を呼びましたね。
上級生に囲まれた中で、この大役を果す。
この舞台度胸にも、真彩希帆の武器です。
2014年の「エリザベート」新人公演でも、迫力ある演技と歌声で、堂々と娼館のマダム・ヴォル
フを披露しました。
同じ年の11月に、星組へ組替え。翌年の「ガイズ&ドールズ」新人公演では、アデレイドを演じました。
2016年バウホール初ヒロインとなったのが「鈴蘭(ル・ミュゲ)」。
続く「こうもり」の新人公演でも初ヒロイン。
2017年「燃ゆ風ー軍師・竹中半兵衛ー」でもヒロインと、安定感のある舞台をこなしてきました。
2017年1月、3度目の組替えとなった雪組で、7月24日に新トップ男役望海風斗の相手役として待望のトップ娘役を射止めた。
これからの快心のスタートが期待されます。
入団6年目・トップ娘役就任
望海風斗のファンからは、ひそかに願っていた娘役の就任に歓迎の声が聞かれます。
まさに幸運な新コンビとなり、ますますこれからが楽しみな新雪組です。
ここで、喜ぶだけでないのが真彩希帆。
早くも、トップ就任で「周囲に心配されるような娘役ではいけない」と思い、「どう演じたいか」考えていく過程も楽しんでいけるよう心がけたいと話しています。
そんな真彩希帆に、トップスターの望海風斗は「強そうに見えているけど、中身は折れやすい
ところもあるので、もっと人を頼っても」と声をかけたといいます。
今の真彩希帆の元気のもとは、「望海風斗さんの笑顔」だとか。
落ち込んだときも、その笑顔が一緒に頑張ろうに変えてくれるからと話します。
プレお披露目となった 全国ツアー「琥珀色の雨にぬれて」のシャロンでは、これまでの笑顔の
かわいらしい娘役から、複雑な感情を秘めた大人の女を演じ新境地を見せました。
宝塚大劇場お披露「ひかりふる路~革命家マクシミリアン・ロベスピエール」では、世界的な作曲家フランク・ワイルドホーン氏から「複雑なメロディーラインを歌えあげた新トップコンビ」と絶賛。
「私が想像していた以上に仕上げてくれた。魔法のかかったような、素晴らしい舞台だ」と高い評
価を得た。
真彩希帆・プロフィール
生年月日 | 7月7日 |
出身地 | 埼玉県蕨市 |
出身校 | 関東国際高等学校 |
身長 | 164cm |
愛称 | 「きいちゃん」「まあや」「なっちゃん」 |
入団時の成績 | 11番 |
入団期 | 98期生(→98期生一覧) |
2010年4月 宝塚音楽学校入学
2012年3月 宝塚歌劇団入団 98期生
初舞台宙組「華やかなりし日々/クライマックス」
2013年2月 花組配属
「愛と革命の詩ーアンドレ・シェニエ/Mr SWING」
本公演・新人公演でソロを歌う。
2014年11月 星組へ組替え
2016年 「阪急すみれ会 パンジー賞」新人賞
2017年1月 雪組へ組替え
2012年7月24日 望海風斗の相手役としてトップ娘役に就任。
プレ披露目 全国ツアー「琥珀色の雨にぬれて/Dramatie“S”!」
宝塚大劇場お披露「ひかりふる路~革命家マクシミリアン・ロベスピエール/
SUPER UOYAGER!ー希望の海へ」
2018年5月18日 蕨市PR大使に就任