スポンサーリンク

クセになる名作妄想キャスティング・月組別箱公演『月雲の皇子』

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚歌劇団の過去に上演した作品を今のジェンヌさんでやるとしたら、どんなふうなキャスティングになるかな????と演出家の先生になったつもりでキャスティング!

妄想し始めたら止まらなくなる、ちょっとくせになりそうな名作妄想キャスティング。

今回は月組別箱公演『月雲の皇子』を妄想してみました〜!

宝塚では100年以上に渡って多種多様な作品所上演してきました。過去の上演作品でお気に入りのものを見つけると「ご贔屓にこの役をやってほしい!」「今の○組にぴったりじゃない?」などと思うことはないでしょうか。

ああだったらいいな、こうだったらいいなと想像して楽しんでみます。

スポンサーリンク

月組で『月雲の皇子』

今回妄想するのは、現月組トップスターの珠城りょうさんが2013年に主演したバウホール作品、『月雲の皇子―衣通姫伝説より―』です。

上田久美子先生のバウ演出デビュー作品でもあり、その人気から異例の東上公演が行われたほどの傑作。古事記の時代の日本を舞台に、1つの国と2人の皇子、そしてその恋をとりまく哀しくも雄大な歴史ロマンです。

鳳月杏さんの月組への組替えが決まってから、この作品のことが頭をよぎった方も少なくないのではないでしょうか。

素晴らしい作品であればあるほど「もう一度観たい」と思うのが人情。

一方で、誰が欠けても何が変わっても別物になってしまうという気持ちから、安易に再演してほしくないという心があるのも否めません。

そのような様々な気持ちが渦巻くいちファンとして、ここではあえて、珠城さんも鳳月さんも入れず、【新しい『月雲の皇子』】を妄想してみたいと思います……!

(別箱公演として、月組を半分に分けた座組です。反対側では珠城さん主演で『銀ちゃんの恋』を上演している設定とします。・・妄想膨らむ笑)

では!スタート!

主な配役妄想キャスト(2020年月組)前回キャスト(2013年月組)
木梨軽皇子(きなしかるのみこ) 【允恭天皇の第一皇子】 月城かなと 珠城りょう
衣通姫(そとおりひめ) 【皇子たちの「妹」】 海乃美月 咲妃みゆ
穴穂皇子(あなほのみこ) 【允恭天皇の第三皇子】 暁千星 鳳月杏
身狭村主 青(むさのすぐり あお)
【王家の参謀を務める渡来人】
光月るう 夏美よう
博徳(はかとこ)
【史部を束ねる渡来人】
輝月ゆうま 輝月ゆうま
蜻蛉(あきつ)
【衣通姫の侍女】
楓ゆき 夏月都
大中津姫(おおなかつひめ)
【允恭天皇の妃】
白雪さち花 琴音 和葉
ガウリ
【伊予の蜘蛛族を束ねる女戦士】
天紫珠李 咲希あかね
ヤシュ
【伊予の蜘蛛族の戦士】
英かおと 貴千碧
パロ
【伊予の蜘蛛族の孤児】
きよら羽龍 晴音アキ
ティコ 【蜘蛛族の孤児】 詩ちづる 佳城葵

新しい兄弟と「妹」

前回公演のキャストはできるだけ反対側の公演、または別の役として配置しています。

珠城さん、鳳月さんをはじめとした上級生のDNAを受け継ぎながらも、全く別の舞台人であるそれぞれの生徒さんが、どのような新しい化学反応をみせるのか、ドキドキします。

自然を愛し詩を嗜む木梨軽皇子(きなしかるのみこ)は、月城かなとさんに演じていただきます。

お顔の麗しさもさることながら、雪組で培った和物の実力で、指の先まで優美な皇子となる姿が目に浮かびます。

舞比べの場面などはため息ものでしょう。

また、流刑になった後、復讐に駆られる心を、あの大きな瞳でどのように表現されるのか、とても観てみたいです。

2人の皇子の妹として育てられた「土蜘蛛」の娘、衣通姫(そとおりひめ)には海乃美月さんを。

美しく芯が通った姿は、兄が2人して惚れ込んでしまうのも納得というもの。

抑えた中にも感情の揺れが透けるお芝居はまさに月娘です!

木梨軽皇子の弟であり武芸に秀でた穴穂皇子(あなほのみこ)は、暁千星さんでいきたいと思います。

たくましいと称される姿はまさに暁さんにぴったり! 

ショースターという印象の強い暁さんですが、作品を重ねる毎にお芝居の色が変わり目が離せません。

兄への尊敬、衣通姫への想い、国を統べる覚悟という様々な感情を抱える穴穂を、暁さんならどのように表現されるのでしょうか……。

政と歴史を動かす宮廷人たち

前回公演では専科から夏美ようさんが出演され、渡来人の青として抜群の存在感を放たれました。

今回はここを光月るう組長にお願いしたいと思います。

老獪でしたたかな政治家でありながら、天皇の妃との「過去の過ち」もあり得たことだと思わせる色香をまとう、絶妙な塩梅を魅せて下さることでしょう。

その青と対を成すように威厳を放つのが、史部を束ねる渡来人の博徳(はかとこ)。

このキャストには、今回唯一、前回公演と同様の配役である輝月ゆうまさんを当てています。

再演の作品は前回演者さんの影がちらつき難しいと言われますが、その初演キャストがかつての自分であればなおのことでしょう。

下級生時代から専科と見紛うばかりの貫禄を発揮していた輝月さんが、学年を重ねた今、自らの影を超えてどのような博徳を見せるのでしょうか。

実は今回の配役の中で最も観たい姿です……!

衣通姫を育て上げた侍女であり、この芝居の語り部でもある蜻蛉(あきつ)には、楓ゆきさんを。慈しむような落ち着いた声で、衣通を、そして物語全体を母のように包んで下さることでしょう。

一方允恭天皇の妃、大中津姫(おおなかつひめ)には白雪さち花さんを。

皇后として、妻として、母として、女として、様々な思いを抱え持つ姿をどっしり演じて下さることでしょう。

歯を食いしばれ生きる「土蜘蛛」たち

宮廷に相対するのは、天皇に服従しない民族であり「土蜘蛛」と呼ばれて非人扱いをされる貧しき人々。血と土の匂いがするような力強い役どころばかりです。

都で土蜘蛛として捉えられる少年、ティコには下級生から抜擢で詩ちづるさんを。

決して大きな役ではありませんが、「つきぐも」という名前を教える印象的な人物です。

木梨軽皇子と共に戦いに挑む伊予の戦士のリーダーたちには、天紫珠李さんと英かおとさんを。

艶やかな美しさと元男役ならではの力強さを併せ持った天紫さんは、女戦士にぴったり! 

ダンサーさんの凛々しく戦う姿も目に浮かぶようです。

木梨に淡い想いを寄せる土蜘蛛の孤児パロには、きよら羽龍さんを。

少年のような勇ましさに、少女の柔らかい心を持った繊細さがマッチすることと思います! 

衣通姫に剣舞で迫る姿は想像するだに胸がつまります……。

こうして考えてみるとたくさんの役、そして様々な持ち味の生徒さんがいらっしゃるということがよくわかります! 

皆さまもぜひ頭の中でキャスティングを楽しみながら、様々な作品・生徒さんの魅力を再発見してみてください。

どんどん広がる宝塚歌劇の妄想キャスティング・他の作品はこちら
↓↓↓↓↓↓