宝塚歌劇団では100年以上に渡って多種多様な作品所上演してきました。
過去の上演作品でお気に入りのものを見つけると
「ご贔屓にこの役をやってほしい!」
「今の○組にぴったりじゃない?」などと思うことはないでしょうか。
今回は、そんな過去の上演作を演出家の先生になったつもりでキャスティング!
ああだったらいいな、こうだったらいいなと想像して楽しんでみたいと思います。
星組で『1789―バスティーユの恋人たち』を公演するなら・・
1作目は、2015年に月組で初演された『1789-バスティーユの恋人たち-』。
人気のフランスミュージカルの日本初上陸で、小池修一郎先生が潤色・演出されました。
宝塚版は大評判で、その後小池先生演出のもと帝国劇場でも上演されています。
時代や翻弄されながらも革命に燃える若者たちをフレンチ・ロックのナンバーに乗せて描いた、エネルギッシュな大作です。
新生星組の圧倒的実力のメインキャスト陣
礼真琴さん率いる新生星組で『1789』や『ロミオとジュリエット』が上演されるだろう、という予想をしていた方は多いのではないでしょうか?
ひとまず『ロミオとジュリエット』の上演が決定しました。
ということで、『1789』も今後、星組で上演されることを期待しながらどんな配役になるかな〜と妄想してみたい!と思います。
主演は
若くエネルギッシュ、貧しいながらも正義感に溢れたロナンは、礼真琴さんのイメージにぴったり!
印刷所の主人が寝ている間に勝手にビラを刷ったりしている姿が目に浮かびます。
大ナンバーも多く、抜群の歌唱力を思う存分発揮されることでしょう!!
初演時トップ娘役が演じたのはマリー・アントワネット役でしたが、今回はロナンの恋人となるオランプを舞空瞳さんに演じていただく設定にしました。
王妃様のために、という一本芯のある生き方と、いざとなれば脱獄を手伝いに行ってしまうほどの行動力は舞空瞳さんにぴったりです。
礼真琴さんと恋に落ち、仕事も手につかなくなってしまう舞空さん……。観たいです……。
今の星組は娘役さんの層が大変に厚いので、トップ娘役さんを当てなくともマリー・アントワネットに適任の素晴らしい方がいらっしゃいます。
そう、星の別格ヒロイン有沙瞳さんです。
歌唱力と心あるお芝居で、王妃の存在感と哀しみを美しく魅せてくださること間違いありません。
エネルギーほとばしる市民チーム
若き革命家ロベスピエールには愛月ひかるさんを。
民衆と一致団結して革命の決意を歌うナンバーの中のボディーパーカッションを、愛月さんの大きな身体で迫力満点に表現していただきたいです!
カミーユは瀬央ゆりあさん。
ジョルジュは綺城ひか理さんで、若き革命家チームです。
明るく気さくな瀬央さんカミーユを中心に、組替えメンバーの愛月さん・綺城さんがまとまりみんなで燃えていくという、星組そのもののような3人組になれば素敵だと思います。
革命は男たちだけのものではありません。
カミーユの妻リュシルに音波みのりさんを。
美しくも強く、夫の理想を共に追いかける素敵なシトワイエンヌです。
下町の少女シャルロッタは華雪りらさんに演じていただき、可愛らしくパリを導いてほしいと思います。
そしてロナンの妹、ソレーヌは小桜ほのかさんと桜庭舞さんの歌ウマ美人役替りでお願いします(誰に?)。
出番自体は多くありませんが、ソロの場面もあり歌声が印象に残る役です。
夜のパレ・ロワイヤルでの妖艶かつ哀しいナンバーは、お2人で全く違う表情が観られることでしょう!
革命に揺れるオトナの宮廷チーム
宮廷チームでは、国王ルイ16世に95期のひろ香祐さん。
『ロックオペラ モーツアルト』のヨーゼフ2世役でみせたなんともいえない上品さとお人好し感が、憎めない皇帝にぴったりです。
その弟アルトワ伯には、天寿光希さん。
妖しい美しさ放ち、媚薬で女を惑わす野心的な皇族、これほど天寿さんで観たい役は他にないと言っても過言ではありません。
「私は神と同じだ」という歌詞がぴったりはまるお姿が目に浮かびます。
あまりに美しすぎて媚薬が不要という説はありますが……。
アルトワ伯の手先、秘密警察のラマールは天華えまさん。
紅ゆずるさんの新人公演で鍛えたコメディの力が遺憾なく発揮されることでしょう!
引き連れる手下は碧海さりおさん&天飛華音さんの若手注目コンビで盤石。
新人公演主演の実力派トリオが作品に和みをもたらしてくれるはずです。
そして王妃の良き友、ポリニャック夫人には歌ウマお姉さま白妙なつさんを。
秘密の恋のお相手フェルゼンには、端正な騎士姿が間違いない極美慎さんをぜひ配役させていただきたいと思います。
反革命強硬派のペイロール将校は輝咲玲央さんで、顔からも溢れ出る圧力でぜひ市民を圧迫してほしいです。
絶対に泣きます。
対照的なベルサイユ宮殿の良心、ネッケル財務大臣は漣レイラさん。
国政は安定の上級生の方々に担っていただきましょう。
こうして考えてみるとたくさんの役、そして様々な持ち味の生徒さんがいらっしゃるということがよくわかります!
皆さまもぜひ頭の中でキャスティングを楽しみながら、様々な作品・生徒さんの魅力を再発見してみてください。