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退団を目前に雪組 望海風斗と真彩希帆の作品を振り返る 

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団雪組トップコンビ 望海風斗さんと真彩希帆さん

2月8日にいよいよ宝塚では、宝塚大劇場での千秋楽となり、本拠地では最後の公演となります。

本来ならば2020年には退団予定であったお二人が公演自体が延期となっていましたが、今回は1度の休演もなく、千秋楽を迎えようとしています。

お二人にとってもファンにとっても大切な退団公演でしたが、あと2日。

公演時間の変更や大劇場内のレストランを全店休業しても公演だけは続けてきた。

この公演を無事に終えるためにどれだけの方のご尽力があったのだろう・・と思うと、寂しい中でも無事に千秋楽を迎えられる安堵感も大きいでしょう。

さて、そんなお二人。

宝塚歌劇団雪組のトップに2017年に就任した望海風斗さんと真彩希帆さんは、これまでオリジナル作品や海外ミュージカル、日本物と様々な作品に挑戦し、多くのファンを魅了してきました。

歌はもちろんお芝居の良さも大きな魅力ですし、お互いに相手をリスペクトしているのが感じられるのも素敵だなって思います。

そんな愛すべきお二人がこれまでに出演した大劇場作品はどれも印象深いものでした。

そこで、今回はお披露目から順にだいきほコンビのミュージカル作品を振り返ってみようと思い立ちました。

お付き合いいただければ嬉しいです。

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ミュージカル『ひかりふる路 ~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~』

望海さんと真彩さんの大劇場お披露目公演となった本作は、2017年11月10日から12月15日まで宝塚大劇場で、2018年1月2日から2月11日まで東京宝塚劇場で公演されました。

生田大和先生が脚本・演出を手掛けたオリジナル作品で、音楽をフランク・ワイルドホーンさんが担当したことも話題になりましたよね。

宝塚ではお馴染みのフランス革命、その革命の中心人物の一人、マクシミリアン・ロベスピエールがこの物語の主人公です。

望海さん演じる実直なロベスピエールは理想に燃え革命に身を投じますが、ある時、謎めいた美しい娘、マリー=アンヌと出会います。

理想を掲げて突き進むも恐怖政治を強いて反対派や仲間を粛清し、自らも悲劇的な最後を遂げるロベスピエール。

その不器用な生き様が望海さんの熱演から痛いほど伝わってきました。

真彩さんが演じたヒロインのマリー=アンヌは貴族の娘で、革命を主導したロベスピエールを敵と憎みながら、いつしか心惹かれ、彼を愛してしまう難しい役どころ。

緊迫感のある場面が多く、望海さんと真彩さんのお芝居にドキドキさせられ、歌声を聴いては涙しました。

娘役の真彩さんは迫力ある地声から美しい高音まで駆使してたくさん歌われていたので負担が大きかったと思いますが、とても頑張っておられました。

マキシムとマリー=アンヌの歌う『葛藤と焦燥』は迫力のあるパワフルな楽曲で、特にマキシムのパートには圧倒されました。

お二人のコンビネーションの良さと望海さんの伸びやかで豊かな歌声に感激したお披露目公演でした。

ミュージカル・プレイ『凱旋門』―エリッヒ・マリア・レマルクの小説による―

当時雪組トップスターだった轟悠さん主演で2000年に初演された作品ですが、だいきほ率いる雪組で2018年に再演されました。

主人公の外科医ラヴィック役には18年を経て再び専科の轟さんがキャスティングされ、ヒロインのジョアンを真彩さん、望海さんはラヴィックの友人ボリス役を演じました。

轟さんのラヴィックは大人の魅力にあふれていて、ジョアンを演じる真彩さんとの並びも違和感なく、望海さんがこの作品を通じて轟さんからたくさんのことを学んだとお話しされているのも頷けるさすがの出来栄え。

相手役ではないので、望海さんはジョアンを演じる真彩さんのお芝居を客観的に見て気づいたことをたくさん伝えていたとか。

そこはやはりトップコンビですし、だいきほらしいですね。

楽曲『いのち』では、望海さんの歌声、雪組のコーラスともに胸に迫るものがあり、平和の大切さを実感しました。

雪組のトップスターになってこの作品が大劇場2作目の望海さんですが、この時の学年は研16。

ボリス役は初演より役の比重も高く、友人として主人公と対等な関係ではありますが、役としては物足りなさもあったのではないかと想像します。

望海さんがラヴィックを演じていたらどんな風になっていたのかなと妄想してしまいます。

そういう意味でも印象に残った公演でした。

ミュージカル『ファントム』

宝塚大劇場で2018年11月9日から12月14日まで、東京宝塚劇場で2019年1月2日から2月10日まで上演。

昔から望海さんと真彩さんが演じてみたい役としてこの『ファントム』のエリック役とクリスティーヌ役を挙げられていて、お二人の夢が叶った公演となりました。

まだ花組に在籍していた望海さんが『Brilliant Dreams +NEXT』の公開収録イベントで『Home』を真彩さんとデュエットされたことが懐かしく思い出されます。

ファンからも「だいきほで『ファントム』をやってほしい!」とリクエストの声が多かったのか、上演が決まった時はネット上でもファンの喜びの声が溢れていました。

モーリー・イェストンさんの美しい楽曲と望海さんエリック、真彩さんクリスティーヌの歌の素晴らしさを堪能できる作品であり、特に『You are Music』は圧巻で大好きな1曲になりました。

最後に

以上、雪組トップコンビの大劇場お披露目から3作品を簡単に振り返ってみました。

皆さんはどの作品が印象に残っているでしょうか?