宝塚歌劇団のタカラジェンヌさんで、「3拍子そろったタカラジェンヌさん」と言われるジェンヌさんがいます。
3拍子とは??
3拍子の3とは、「歌、ダンス、演技」です。
「3拍子そろったタカラジェンヌさん」と言われるだけあって、実は全てのタカラジェンヌさんが、この3つが揃っているわけではないのです。
「歌」「ダンス」「演技」のどれかに特出しているジェンヌさんもたくさんいます。一芸に秀でた存在です。
例えば、「歌」が上手なジェンヌさんは、エトワールとして選ばれたり、「ダンス」が上手なジェンヌさんは、ショーで活躍したり・・・・。
そして、3拍子に加えて「スタイル」まで加わるわけです。
たとえ○拍子が揃っていなくてもどんどん色々な場面で起用される世界
ですから、なかなか「3拍子+スタイル」が揃っているジェンヌさんというのは、なかなかいないわけですが、「3拍子+スタイル」が揃っちゃったら間違いなく、トップ路線まっしぐら・・・しかし、そこまで揃ったジェンヌさんはそうそういない。
全てのジェンヌさんが、得意なところをのばしつつ、劇団に求められるポジションで足りないところを必死で努力して成長していく。
劇団としては、ジェンヌさんを色々なポジションで起用して、どんどん、成長させていくのがタカラヅカの世界です。
私たち宝塚ファンは、そんな成長を楽しみに何度も劇場に足を運ぶのです。
「あ〜段々、お芝居が上手になってきた」
「あ〜段々、歌が上手になってきた」っていう成長はとても楽しい観劇の仕方です。
ですから、「歌がちょっとね〜。お芝居がちょっとね〜」という感想は、いらないのです。そんなときは、もうちょっと、長い目で見てあげて〜って感じですね。
礼真琴 & 舞空瞳コンビ
入団当時から、すでに歌、ダンス、お芝居と3拍子揃っていたジェンヌさんの代表が今の星組トップコンビの礼真琴さんと舞空瞳さん。
音楽学校卒業時の首席二人の首席コンビとも言われるくらい、ふたりともすでに卒業時には、実力のあった二人ですね。
それでも、「すでにできる人」として見られる礼真琴さんでも、そう見られることへのプレッシャーはすごく大変だったといいます。
劇団の求めることは、限りないわけですから・・・。