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鳳月杏さん東上発表!東上三つの箱について考える

初心者のための宝塚

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鳳月さん、二度目の東上

鳳月杏さんの、二度目の東上が発表されましたね。

「二番手羽根を背負えるかしら?」とドキドキとしてたあの頃が、遠い昔のようです。

この堂々たる二番手ぶり、さすが鳳月さんとしか言いようがありません。

『出島小宇宙戦争』の時は、コロナによる休演もあり、通常より早くスカイステージで放送してもらえたことは、忘れられません。

あの時は、宝塚全体が異例ずくめでしたね。

ラテン物で、しかも謝先生と言えば、もはや期待しかありません。

鳳月さんの素晴らしいスタイル、特に足の長さは感嘆ものですので、軍服がとても楽しみです。

「希望という名の男」の副題が、鳳月さんにぴったりですね。

会場はKAAT!

個人的な話ですが、筆者は神奈川県民、しかも本籍地が横浜とあって、KAATに宝塚公演が来て下さると、テンションが上がります。

もちろんOG公演でテンション上がりまくりですので、「CHICAGO」OGバージョンの時は、色々な意味で幸せを満喫しました。

地元の市民会館が、周囲に比べて比較的大きな外部の公演が来てくださるので、それはそれで幸せなのですが。
KAATは立地もホールも自慢できるので、勝手に「神奈川代表」のような気持ちになって、「ようこそ皆さま」という気分で、公演をお迎えしています。

昨年より芸術監督が白井晃さんから、長塚圭史さんにバトンタッチしました。

そこでKAATにはシーズン制が導入され、4月からの「プレシーズン」、夏の「キッズプログラム」、そして夏の終わりからのメインシーズンと分けられ、公演が行われます。

そのメインシーズンを飾る一作を、鳳月さんが主演してくださるのは、とても嬉しいです。

ブリリア、KAAT、青年館

以前は東上というと「青年館」のイメージでした。

最近はブリリア、KAAT、青年館、と三か所に分かれていますね。

コロナがなければ、もっと活発に東上が行われていたのではないかと思うと、残念です。

二番手以降の若手スターさんが成長する大切な場ですから、どんどん公演できるといいのですが。

あまり評判の宜しくないブリリアですが、立地的にもお名前的にも、なんとなく大きなホールなのだと、漠然と考えていました。

こけら落とし公演として、星組の『ロックオペラ モーツァルト』が上演されたせいかもしれません。

そういえば、青年館の改装後のこけら落としも星組で、『阿弖流為-ATERUI-』でしたね。礼さんが二番手時代の作品です。

ふと思い立って、公式で座席数を調べてみましたところ、驚きです。

ブリリア 1,300席(オーケストラピット使用時1,191席)
KAAT 1,200席(基準勾配)
日本青年館 1249席

正直、あまり変わらなかったのです。

青年館は、改装前は1360席あったそうで「そんなに広かったっけ?」と思わず首をひねってしまいました。

なんとなく「ブリリア > KAAT > 青年館」というイメージがありませんか?

三つの箱の使い分け

このほぼ同じサイズの三つの箱ですが、やはり宝塚公演ではランクがあるような気がはします。

そこでブリリアこけら落としの『ロックオペラ・モーツァルト』以降の作品を見ていきましょう。

ブリリア 星組『ロックオペラ モーツァルト』主演:礼真琴(トップお披露目)
     月組『出島小宇宙戦争』主演:鳳月杏
     宙組『Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス』主演:真風涼帆
     宙組『プロミセス、プロミセス』主演:芹香斗亜
     花組『冬霞の巴里』主演: 永久輝せあ

KAAT  雪組『ほんものの魔法使』主演:朝美絢
    星組『マノン』主演:愛月ひかる
    花組『銀ちゃんの恋』主演:水美舞斗
    星組『ザ・ジェントル・ライアー ~英国的、紳士と淑女のゲーム~』主演:瀬央ゆりあ

青年館 花組『マスカレード・ホテル』主演:瀬戸かずや
    月組『ブエノスアイレスの風』主演:暁千星

明らかに、ブリリア、KAAT、青年館の順の格付けで使われているようです。

もちろん自前の劇場ではありませんから、スケジュールの関係もあり、はっきりとした格付けはできないだろうと思われます。

それでも劇団側が意図的に振り分けているのが、わかりますね。

それにしても、青年館の回数が減っていますね。

以前は、青年館と言えばジャニーズと宝塚のための箱と言われていたものですが。

筆者は、初宝塚が青年館だったので、何となく寂しいものを感じます。

その他の箱について

フォーラムCやアンフィシアターは、別格扱いとさせていただきました。

現在ハリー・ポッターシアターとなった赤坂ACTシアターは、wikiペディアによると、1,324席だったとのことです。

三つの箱に比べると若干大きめといったところですが、少なくとも今後数年は使うことがないと思われますので、今回は除外しています。

ACTシアターを上記と同じ基準で書きだしますと。

ACTシアターから日生に移った『FLYING SAPA -フライング サパ-』主演:真風涼帆。

同じくACTシアター公演が中止になった『シラノ・ド・ベルジュラック』主演:轟悠。

そしてACTシアターで公演できた月組『ダル・レークの恋』主演:月城かなと、があることも明記しておきます。

今でも使えたとしたら、ブリリアと同じくらいの格付けになるのでしょうか。

宝塚は使えなくなってしまいましたが、現在はOGの早霧せいなさんがご活躍中ですね。

最後に

三つの箱を見比べてみて、ここまではっきりした差が出たのは驚きました。

以前はトップさんの公演でも青年館が使われていましたから、劇団の選択肢が増えたということでしょう。

アクセスのいいブリリアですが、所在地はオタク女子の聖地、乙女ロードのど真ん中。

新たな乙女ロードの中心地ともして作られたHareza池袋の一部が、ブリリアという構造です。

「オタク女子の中にお邪魔するくらいなら、KAATにどうぞ」と言いたくなってしまう神奈川県民です。

しかしHareza池袋は、「誰もが主役になれる街・劇場都市池袋」の中心でもあります。

宝塚がその中心の一つとなれるのは、嬉しいですね。

今後も、様々な選択肢を組み合わせて、より多くの素敵な公演が見られることを、期待しています。

コロナ禍で機会を奪われていた若手男役さん主演舞台が、どんどん開催されることをお祈りして、終わりたいと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。