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退団後異例の転身をしたタカラジェンヌを紹介①

宝塚OG

宝塚音楽学校の入学試験の厳しい競争倍率を勝ち抜き、晴れてタカラジェンヌになったとしても、脚光を浴びられるのはほんの一握り。

いつか来る退団後の人生は厳しい現実も待っています。

今回は、そんな十人十色の退団後の進路をまとめてみました。

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県議会議員として・・苑ななみ(その・ななみ)

本名の中島かおりとして現在、兵庫県議会議員として活動しています。

1985年に73期生として宝塚音楽学校に入学し、同期に天海祐希、絵麻緒ゆう、姿月あさとがいる中、在学中は首席。

1987年に月組娘役として入団し、1992年に退団。

その後、兵庫県立青雲高校、関西外国語大学短期大学部、放送大学(教養学士)を経て、神戸大学大学院人間発達環境学研究科前期博士課程修了。

2007年に芦屋市議会議員に初当選すると連続3期務め、2019年4月に兵庫県議会議員選挙に無所属で立候補し、初当選した。

クリエイティブプロデューサーとして・・仙堂花歩(せんどう・かほ)

退団後、吉本新喜劇に所属し、現在も吉本興業所属で歌やダンスの講師、堺少女歌劇団のクリエイティブプロデューサーとして活動している。

1996年に84期生として宝塚音楽学校入学し、首席で卒業。

娘役として花組配属となるが、2001年に星組に組替え。

新人公演ヒロインに加え、バウホールでもヒロインを務めるなど活躍し、2005年8月に退団した。

同年に「よしもと新喜劇 金の卵オーディション」を受験し、合格。

吉本新喜劇に入団する。

師匠はMr.オクレ。吉本新喜劇での活動以外にもラジオのレギュラーや、バラエティー番組に出演。

「R-1ぐらんぷり」にも挑戦した。

2008年3月に2年間交際した構成作家の男性と結婚&妊娠を発表。

同年4月の舞台を最後に産休に入った。

現在は同期で元星組トップスターの北翔海莉らとオンラインサロン「すみれサロン」を運営。

4児のママでもある。

ホテル支配人として・・・憧花ゆりの(とうか・ゆりの)

宝塚大劇場の西隣にある大劇場オフィシャルホテル「宝塚ホテル」の支配人。

86期生として宝塚音楽学校入学。

歌劇団入団後は月組娘役としてエトワールを務めるなど活躍。

2016年9月に月組組長に就任。

2018年11月に退団した。

その後は大阪芸術大学通信教育部で音楽の勉強などをしていたが、「自分の根本として、宝塚は切っても切れないと1年たってやっと分かった」というタイミングで支配人のオファーを受けた。

旅館の女将として・・・高嶺ふぶき(たかね・ふぶき)※現在はたかね吹々己

山口県周防大島町の旅館「旅籠」の女将。1981年、宝塚音楽学校に首席で入学した69期生。

1996年に一路真輝の退団を受け雪組トップスターに就任。

1996年に日本初演となった「エリザベート~愛と死の輪舞~」では皇帝フランツ・ヨーゼフを演じ、1997年5月に退団した。

その後は女優として舞台を中心にテレビドラマなどにも出演。

2018年に芸名を「たかね吹々己」に改名。

元々バセドウ病を患っており、2020年3月に甲状腺乳頭がんが判明。

手術をすれば治るが、声帯のコントロールに影響し、定評のある歌声に支障が出ることから同年5月に芸能界を引退。

宝塚時代の上級生の推薦を受け、女将の面接に合格。

町おこしのイベントのプロデュースなどにも携わるという。

歯科医として・・・花園とよみ(はなぞの・とよみ)

阪急宝塚駅近くの歯医者「ますたにデンタルクリニック」を開業。

1964年に宝塚音楽学校に入学。52期生。

首席で卒業すると花組娘役として活躍。1971年に退団すると、女優としてNHK大河ドラマなどに出演した。

芸能界引退後は3年間の勉強を経て1982年に大阪歯科大学に2度目の受験で合格。

1991年に歯科医師国家試験に4度目の挑戦で合格。

1993年に「ますたにデンタルクリニック」を開業した。2006年には神戸大学大学院に入学し、老年精神医学を学び始める。

認知機能に関する博士論文を書くために高齢の宝塚OGに聞き取り調査を行った。そして、2010年医学博士号を取得した。