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轟悠さん最後のディナーショーで若手と共に

宝塚歌劇についての雑記

今年の九州・四国地方の梅雨入りは、記録的な早さでした。
5月20日には、球磨川警戒レベル4相当の氾濫危険情報が発表されました。
テレビから流れる人吉市の映像に轟悠さんを思い出し、今どんなお気持ちでいるのかと心配になりました。

人吉市について、以前は全く意識したことがありませんでした。

昨年の豪雨災害で、ウッチャンナンチャンの内村光良さんの出身地であることが、ニュースで取り上げられました。

それを観ながら「他にも誰かいなかった?」と考えまして、数日後に轟悠さんの出身地であることを思い出しました。

昨年は50年に一度と言われるほどの大雨だったそうですが、もともと水害の多い地域なんですね。

また昨年春、新型コロナにまつわるデマでトイレットペーパーが店頭から消えた際、友人と「轟さんだけは大丈夫だね」と冗談を言い合いました。

コロナ禍で世界的に大きなキーワードとなったプレッパー(自然災害や世界恐慌に対して備える人・備蓄する人)ですが、轟さんもプレッパーとして有名ですね。

水害の多い地域に育ったからこそなのかしら、と豪雨のニュースを見ながら思いました。

轟さんは退団理由を、3月18日の会見では詳しく明かされませんでした。

けれどその一つに、故郷への想いもあるのかもしれないと、勝手に考えています。

轟さんはずっと宝塚にいてくださるとばかり、思っていました。

コロナや自然災害でもそうですが、当たり前だと思っていた毎日は、簡単に一転してしまうのですね。

今回は轟悠さんの退団と、ディナーショーについて、考えたことを書きたいと思います。

個人的な感想ですので、ご理解のある方だけお読みください。

最後までお付き合いいただければ、幸いです。

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71st Special Show

今になって思えば理事退任も、2月に行われた『71st Special Show「IV voice-テトラ ヴォイス-」』も、退団への布石だったのでしょう。
どちらも、思いついてすぐに出来ることではありません。
だから時間をかけてしっかりと、退団に向けての準備をされていたと理解しています。

「IV voice-テトラ ヴォイス-」の当時はまだ退団のことなど露知らず、「これが伝説の71期四天王か」と、華のあるポスターに感激し、どなたも今でも素晴らしいスターさんであることに感嘆していました。

きっと轟さんの中の強い思いがあって、行われたショーだったのでしょう。

「IV voice-テトラ ヴォイス-」のお稽古は、轟さんがいたから宝塚の稽古場を使えたというトークがあったそうです。

懐かしい稽古場で懐かしいメンバーが揃って練習をして、男役も女役も魅せるショーをする。

退団を決意された轟さんがどんな思いでそれを用意したのか、想像しただけで涙が零れます。

轟さんが一人で練習しすぎて喉を傷めたという話も、それだけショーにかける思いが強いからこそだったのでしょう。

舞台で珍しく見せた涙も、並々ならぬ思いのことがあってのことかもしれないと、振り返って思います。

それぞれの相手役さんも、お仕事で来られなかったお一人以外揃って観劇されたそうで、本当にメモリアルなショーでした。

退団に際して轟さんは、さよならショーをされないと発表されました。

ぜひやって欲しいという悲鳴のような声が、ネット上に溢れました。

その代わりに発表されたのが、ディナーショーです。

最後のディナーショーのメンバーについて

ただでさえ少ない人数しか入れないディナーショーに、このコロナ禍です。
どうしてという思いが強かったのですが、発表されたメンバーに驚きました。

不勉強で申し訳ないのですが、どなたも今ひとつピンとこないお名前でした。

轟さん最後のディナーショーと言えば、きっと出たいという生徒さんが多いでしょう。

共演でしっかりと組んだことのある生徒さんが選ばれるとばかり、思っていました。

轟さんを慕う組長さんや副組長さん、さらにはトップスターさんが出演されても、不思議はありません。

けれど予想していたものとは、全く違うお名前でした。

失礼ながら発表されたお名前を、宝塚公式ホームページで調べさせていただいたところ、なんと超若手!!

美空真瑠さんと湖華詩さんが105期生。
湖春ひめ花さんはなんと106期生です。

106期生と言えば、初舞台が「WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-」で、松本悠里さんの退団公演でした。

つい先日のことのようです。

松本先生もさよならショーがなく、寂しかったのを思い出しました。

105期と106期という、とても若い生徒さんをディナーショーに抜擢されたのは、最後まで宝塚の将来を想ってのことなのではないかと、勝手に想像しています。

これまでに共演し多くを伝えた生徒さんではなく、まだ若く未来のある生徒さんを選ぶ。

轟さんが先人から学んできた宝塚の精神を、10年後、20年後。

さらにその先まで伝えてくれようとしているのでないかと、感じました。

まだまだ若い生徒さんは、きっとスポンジのように盛んに、タカラジェンヌとして大切なものを吸収してくれることでしょう。

彼女たちが轟さんの背中に多くを学び、また後輩に伝えていってくれたら、こんなに素敵なことはありません。

本当に最後まで宝塚に愛を注いでくださるのだと、胸が熱くなります。

ディナーショーも気になりますが、まずは「婆娑羅(ばさら)の玄孫(やしゃご)」ですね。

大劇場公演ではなくドラマシティ公演なのが少々寂しいですが、轟さんの男役姿を、しっかり目に焼き付けたいと思います。

そして嬉しいことに、7月9日に舞台写真集が発売されることが発表されました。

今の気持ちを率直に語ってくださるロングインタビューも掲載されるということで、とても楽しみです。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。