タカラジェンヌさんが宝塚歌劇団の退団に関わる風習のひとつ「白封筒」。
宝塚ファンの方なら、1度は「白封筒」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
今回は宝塚の白封筒の習慣やマナーについて解説します。
白封筒とは
宝塚で言う「白封筒」とはタカラジェンヌが退団すること、または退団したことをファンやお世話になった人に通知する書面が入った封筒を指します。
その名の通り「白い封筒」で届き、サイズは葉書が入る洋形2号で退団するタカラジェンヌのご卒業仕様の白地の千社札で封がされているものがほとんどです。
中身は挨拶文だけの場合とフェアウェルパーティー(ファンクラブ限定のご卒業をお祝いするイベント)のご案内も同封されている場合があります。
白封筒が届くタイミング
千秋楽での退団の場合
一般的な退団の場合は集合日の当日に届く場合が多く見られます。
前もってタカラジェンヌがご卒業のタイミングを決めている場合は集合日に届くように日程を指定して白封筒を手配している場合もあるようです。
集合日付退団の場合
タカラジェンヌが公演の千秋楽を待たずに集合日に卒業する場合も集合日にファンやお世話になった人に届くことがほとんどです。
万が一、公式の発表よりも前に白封筒が届いた場合は口外をしない方が良いでしょう。
悲しみや寂しさを分かち合うのは公式の発表がされてからです。
白封筒を受け取ったときの注意点
届いたらご贔屓の退団を真摯に受け止めなければならない白封筒。
白封筒はタカラジェンヌがファンやお世話になった人など、特別な人に宛てる大切なご挨拶の意味を持ちます。
当たり前ですが、絶対にTwitterやInstagram、ブログなどのSNSに白封筒写真を撮って投稿することはタブーです。
個人が趣味で運営しているアカウントであっても控えるようにしましょう。
軽い気持ちで投稿した内容が応援してきたご贔屓の顔を潰してしまうことに繋がりかねません。
ご卒業を決意されたタカラジェンヌが心をこめて送った大事なご挨拶として心の中までに受け止めておきましょう。
届いたらどうしたらいいの?
一般的にはご卒業公演(宝塚大劇場・東京宝塚劇場)、お茶会(こちらも西・東)、千秋楽(西・東)、フェアウェルパーティー(会によっては西・東)、ファンクラブ解散式の流れになります。
また、ファンクラブのウェアもご卒業時は2種類用意する会もあり、タカラジェンヌの退団が近付くと白色を基調としたものを入り出待ちで着用する場合があります。
なにかと出費の機会が増えるため、自分の行える範囲内でお見送りの予算を決め、準備をしておくと良いでしょう。
まとめ
白封筒はタカラジェンヌがお世話になったひとや大切なファンに送るご挨拶文の入った封筒。
通常公式の発表と同日に届く。
白封筒の写真をSNSにアップするのはマナー違反。
万が一公式の発表の前に白封筒が届いても口外は厳禁。
到着したらお見送りのための予算や予定を考えておく。
いかがでしたでしょうか。
ご卒業が近付いたタカラジェンヌは徐々に身の回りのものを白いもので統一し始め、ご卒業の日は真っ白な服装で最後の日の「入り」を行います。
白封筒はタカラジェンヌにとって最初のご卒業の挨拶のステップです。
大好きなタカラジェンヌのご卒業はファンからすると非常に辛く、寂しいものです。
しかし、そのタカラジェンヌにとって白封筒は大切なファンにしか送らない特別なものです。
生徒さんの気持ちを受け止め、ご卒業の日までの時間を大切にし、生徒さんを思いっきり応援することもファンクラブの仲間とともに楽しむことも大切です。