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花組優波慧さんの退団に思うこと

宝塚歌劇についての雑記

退団発表、それはいつだってそしてどなたの発表であれ胸が張り裂けるような思いで受け止めるしかないものですよね…。

個人的にはその中でも下級生の新人公演にまで抜擢されたような有望株の男役さんが退団されるとなると驚きもありますし、トップになられることを夢見ていたであろうファンの皆さんのことを思うと二重に辛くなってきます。

最近で言いますと花組の優波慧さんです。

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優波慧さんの活躍

優波さんと言えば2010年に96期として花組に配属されました。

2016年には「ME AND MY GIRL」の新人公演主演に97期生で現在は星組へと組替えされている綺城ひか理さんとダブルで大抜擢されました。

ダブル主演というのも珍しいですが、新人公演の最終学年での初抜擢ということもあり当時かなりの話題となりましたよね。

新人公演の主演に抜擢されたということは所謂路線スターとして劇団に認識され、そして今後そのように扱われていくという証しのようなもの。

多くの男役さんのヅカオタの皆さんにとって新人公演の主演というのは悲願でもあり、最終学年での抜擢というのも夢のある筋書きでもありました。

そしてその後も重要な役どころであったり、ショーでも見せ場があったりとその実力と新人公演主演経験者に相応な躍進を見せてくれていました。

それがまさかの退団…。

もちろん新人公演主演を経験された方がこれまで絶対にトップになられたわけではありませんし、路線スターの方々が早くに退団を決意されることもあることにはありました。

しかし他組の96期を見てみると雪組トップ娘役・朝月希和さん、宙組の和希そらさん・秋音光さん・紫藤りゅうさんなど、まだまだこれからご活躍されるであろう、そしてお芝居やショーでも割とメインどころなお役を演じられている方々がズラリ。

そこと比べてしまうとどうしても何故今…というお気持ちになってしまうのは仕方がないことかもしれません。

まぁ、ヅカオタにとってご贔屓さんが退団される時に哀しい気持ちになるのはもはやセットのようなものでどんな時であれ変わらないものではあるのですが…。

気になるのは退団公演となる忠臣蔵ファンタジー『元禄バロックロック』ではヨシヤスを演じられるご予定の優波さん。

今作は原作となる大筋のストーリーはあるものの、オリジナル作品。

演出・脚本を担当されている谷貴矢先生はこれまでに『アイラブアインシュタイン』『義経妖狐夢幻桜』『出島小宇宙戦争』を手掛けられており、独特な作り込まれた世界観を題材とした作品を得意とされる先生になります。

通例ですと退団公演となると退団者には餞としてなにかしら特別な扱いを受けたり、見せ場や台詞をもらうことがありますので、一体優波さんはどういったキャラクターとして描かれるのか…。

路線スターですので元々作中でも扱いが良いのが大前提ではあるのですが、これが最後!となるとどうしてもいつも以上の特別感を求めてしまうもの。

初日は11月6日となっていますので、優波さんの最後の勇姿が気になる方は是非チケットを握りしめて劇場へ足をお運びくださいませ。