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タカラジェンヌが退団を考えるタイミングとは

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団のタカラジェンヌさんたちにとって切っても切れないものが、

退団、ではないでしょうか。

宝塚の生徒さんはずっと宝塚に在団できるわけではなく

(春日野八千代さんのように特別な例もありますが)

いつか退団をするという終わりがあるからこそ美しいとも言えます。

今回は、スターさんが退団を考えるタイミングについて

考えてみます。

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トップさんの場合

トップに就任された方とそうでない方では

退団を考えるタイミングに共通点はあるものの、

やはり多少違いがあるように思います。

・劇団の経営戦略

トップさんの任期は、本人の意思よりも

劇団が今後どのように事業を展開していくか、ということが重要視されます。

海外ミュージカルの版権を獲得できれば、

その作品で主役を演じられるだけの実力があるスターさん、

漫画の実写化となればビジュアルが合うスターさん、というように

トップさんの任期を調整することでしょう。

また、劇場のこけら落とし公演、宝塚○○周年、組創立○○年という

節目の年のトップさんはメディアに出る機会も多いので、

誰をトップにするか戦略が練られることでしょう。

東京宝塚劇場のこけら落とし公演のトップ男役さんは

月組の真琴つばささんでしたが、

これはこけら落とし公演は真琴さんで!という

劇団の強い意向があったと思われます。

同期生を同時期にトップにするということも過去にあり、

(71期生の稔幸さん・轟悠さん・真琴つばささん・愛華みれさん)

95期生も同時トップ就任があるのかということが

多々話題になりますね。

1作品で退団した、雪組トップの絵麻緒ゆうさんは

退団記者会見の際、退団理由を問われて

「劇団の方針に従いました」

と言い切りました。

宝塚ファンにとっては衝撃的な発言でしたが、

男役トップさんの任期は劇団の意向によるものだという

強い印象と現実をファンに与えました。

・年齢、体力によるもの

男役トップさんは舞台に出ずっぱりで体力を消耗しますし、

舞台の出番が多い分お稽古も多いです。

雑誌の取材や記者会見、ポスター撮影など

とにかく忙しいです。

トップ男役に就任すると皆さん心配になるくらい

痩せてしましまいますよね…。

そんな忙しい時間を何年も続けることは困難ですし、

最近のトップ男役さんの就任時期が

研12~15と少し遅めの傾向にあることを考えると、

年齢・体力共にトップ男役を何年も続けることは難しいと思われます。

元雪組トップ男役の壮一帆さん(研17でトップに就任)は、

退団後のインタビューで退団時の年齢を明かしていましたが、

その年齢であんなにパワフルな舞台を務めていたんだ!

とびっくりしました。

トップさん以外の場合

・研6のタイミング

宝塚歌劇団の生徒は、研6から阪急電鉄の社員から

タレント契約に変更になります。

給与体系の詳細は明らかにされていませんが、

歩合制の場合、舞台での仕事以外に

スカイステージの番組への出演や

メディアに取り上げられるなど

スターさんでなければ

十分なお給料が得られない可能性があります。

宝塚の生徒さんは実家がお金持ちの方が多いと言われていますが、

特に娘役さんはカツラやアクセサリー等を自分で準備しなければなりません。

自立して生活できるだけのお給料がもらえないのであれば、

成人した大人ですから、この先続けていけるのか?

と退団を考えるのではないでしょうか。

・結婚

2021年の女性の平均初婚年齢は29.6歳と言われています。

宝塚は中卒~高卒で音楽学校に入学するので、

研13~9で平均初婚年齢となります。

宝塚の生徒は未婚の女性という決まりがありますので、

結婚する=退団となります。

・自分の中で達成感を得ることができたから

宝塚の方はよく、退団を決めた瞬間を

「ピンときた」「神様が降りてきた」「鐘が鳴った」

と話しています。

生徒さんの舞台でのはじけるような笑顔や

お芝居での熱演を観て、

「もしかしたら次の公演で退団かも…」と

感じた経験はないでしょうか。

その他、進学、他にやりたいことができたから、

体型の維持が難しくなったから、

自分の中で〇年まで頑張ると決めていたから…

等が退団の理由としてあるかなと思います。

終わりに

退団を考えるタイミングについて考えてみました。

個人的には自分の中で達成感を得ることができたから、

という理由でスターさんに退団してもらえたら幸せだなと思っています。

宝塚には退団というゴールがあることはわかっていますが、

やはり大好きな生徒さんの退団発表があると

その日一日…実際はもっと、或いは何年も

ショックを引きずってしまうこともあります。

大好きな生徒さんが退団するその日は、

生徒さんが後悔なく、幸せな気持ちで

宝塚を去って欲しい…と願ってなりません。