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愛月ひかるを失うことから考える宝塚への思い

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団星組の愛月ひかるさんの退団の日まであとわずか。(12月26日千秋楽にご卒業されます)

10日前をきってから愛月さんの”目”が忘れられませんでした。

そして宝塚をどれだけ愛しているか、ひしひしと伝わってきました。

そこから、宝塚の原点と愛月ひかるさんを絡めて考察していきます。

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タカラジェンヌ になる為に生まれてきたかのようなスタイル

みなさん納得の長身とスタイルのバランスが素晴らしいですよね。

退団公演の『モアー・ダンディズム』でもプロローグでスーツ、ゴールデンデイズで軍服を披露していますね。

宝塚ならではの衣裳、シンプルなスーツと軍服。

よくミリ単位で調整すると聞きますが、愛月さんの着こなしは無駄がない”完璧”。

どの角度から見ても美しく、綺麗で隙がありません。

特に軍服姿はリアルプリンスだと錯覚します。

息を呑むほど美しいですよね。

また印象に残っている『不滅の棘』の全身白のスーツにファー。あの格好を格好よく着こなすのはなかなか難しいと思います。

伝統の衣裳だけでなく、一癖ある衣裳も着こなす姿に、並々ならぬこだわりがあるのだなと思いました。

スタイルの良さを最大限活かす細かなこだわりが感じられます。

舞台上で宝塚の世界観を壊さず、大切にする姿

愛月さんはいつも宝塚の世界観を壊すことなく、その世界観を”完璧”に表現される方だと思います。

全く隙がありません。

そこが夢を壊すことなくファンを幸せにしてくれる所以だと思います。

先程お話した衣裳の着こなしからも感じ取れます。

愛月さんはオーソドックスな宝塚の世界観で勝負される方だと思います。

いや”勝負できる方”です。

昨今、アイドルのような作り方をする方もいます。

それは男役の土台が出来た上で新たな魅力としてそういった作り方をすることは新たなスパイスとして良いことだと思います。

しかし、男役の土台ができていないうちにアイドルのような作り方をしては宝塚の良さは伝わってきません。

それでは何のために宝塚を見ているのかわからなくなってしまいます。

宝塚の魅力はアイドルのようなタカラジェンヌ を見るためではありません。

華やかで品があって、女性だけが演じている故の格好良さか魅力だと思います。

その要素をまさに愛月ひかるさんが体現されていると思います。

髪型、衣裳の着こなし、お化粧を完璧にし、伝統を受け継ぐタカラジェンヌ らしさで見るものを圧倒できる存在です。

愛月さんを見ていると、古き良き宝塚を感じるけれど、それは決して古くて時代遅れなんて思いません。

むしろ、こんなにスタンダートな男役って格好良いんだ!と宝塚の良さを改めて思い出させてくれる存在ではないでしょうか。

宝塚へのリスペクト

これは愛月さんご自身が宝塚大劇場のご挨拶で仰っていましたが、宝塚が”全て“で、本当に心から愛しているのだとひしひしと伝わります。

愛月さんのサヨナラショー、ディナーショーから感じ取れる宝塚への愛。

特にディナーショーでは、こんなに宝塚の曲ばかり歌うのは珍しいと感じました。

それと同時に、宝塚のことが本当にお好きなんだなと伝わってきました。

最近では宝塚以外の曲を入れたりする方が多い中、潔いぐらい宝塚でしかできないこと、歌えない曲を歌われている姿に感動しました。

ファンの方にとっても、それってとても嬉しいことではないでしょうか。

タカラジェンヌ自身が宝塚を愛している。

こんなにも宝塚への愛を感じる方は多くはいません。

ファンのわたしたちが愛している宝塚を、宝塚を愛しているタカラジェンヌに支えてもらえることはこの上のない幸せではないでしょうか。

愛月さんを見ていると、ファンの方にとってこんなに宝塚を愛してくれて幸せだろうなと思います。

愛月さんのような宝塚への愛に溢れてたタカラジェンヌがこれから宝塚を支えていってほしいです。