宝塚歌劇といえば?と聞かれたら、ショーのフィナーレを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
豪華絢爛で眩い夢の世界のうっとりしつつも、「あぁ、もう少しで終わってしまう…」と寂しくなる時間だったりもします。
そのフィナーレの最後は出演者全員が階段降りをするパレードがあります。
パレードの始まりに登場するのがエトワール。
宝塚歌劇におけるエトワールとは、パレードの初めに大階段を降り、その中央で歌声を披露する…宝塚歌劇ならではの華やかな場面の一つです。
歌が得意なタカラジェンヌにとっては自分の歌声を披露する貴重な場面であり、憧れを抱く方も大勢いらっしゃると思います。
本公演初日は誰がエトワールを務めるのか、階段降りの順番はどうなったのか…ファンにとっては気になる情報の一つですよね。
今回は最近のエトワール事情について私見を踏まえながらお話していきたいと思います。
エトワールの選出基準
エトワールに選出される方は娘役さんが多いです。(作品内の曲の一節をオペラのような高音で披露するため)
では、エトワールはどのように選出されているのでしょうか?
・オーディション
・劇団からの指名
この2つが多いようです。
選出基準としては、
・歌唱力がある
・表現力が高い
・エトワールに相応しい存在感
などがあるようです。
エトワールに一度でも選出されたらとっても名誉あることだと思いますが、何度も選ばれている方もいらっしゃいます。
それだけ歌唱力を評価されているということですよね。
最近の傾向
オーディションであれば、実力などを考慮した上での選出になるんだろうなと思うのですが、個人的に気になるのは劇団からの指名。
本来のエトワールとはその組で1番歌が上手い人が務める大役です。
ですが、その公演で退団する方への餞別・次期トップ娘役のプチお披露目の場になっていることもあります。
実はこれ、もやもやしてるんですよねぇ…。
退団する方への餞別というのはだいたい歌唱力の高い方なので納得ですし、嬉しいと思っています。
もやもやしているのは次期トップ娘役のプチお披露目。
トップ娘役に選ばれるほどですから知名度だってありますし、演技力や歌唱力もどの程度なのか認知されています。
事前に公式HPでも「次期トップ娘役は〇〇に決定しました」とお知らせしています。
就任後はトップスターさんの次に出番や歌唱も多く与えられる立場であり、これからたくさん披露する場面があるのに、なぜ他の方々の貴重なチャンスを奪ってまで次期トップ娘役に貴重なエトワールも任せるんだろう…と思ってしまうのです。
なんなら、トップ就任中もエトワールに選ばれているときもありますよね。
最近、特に言われている宝塚歌劇の闇人事の一つかもしれません。
一ファンの意見としては、公平にオーディションで決めてほしいなぁと思っています。
(過去に選出されたトップ娘役さんたちを非難しているわけでは決してありません!選出方法についてもやもやしているのです)
好きな歴代エトワール
気を取り直して…。皆さんが好きな歴代エトワールはどなたですか?考え出したらキリがないのですが…。
・安蘭けいさん
「王家に捧ぐ歌」(2003)にてアイーダ役を演じたとうこさん。
男役を10年以上されてきたところで娘役としてのエトワール。
映像でしか観たことがありませんが、あまりの高音の美しさに驚愕しました。
男役ボイスでもあれだけ安定感のある歌声をされていた方なので、元の音域でもやっぱりお上手ですよね。
「戦いは新たな 戦いを生むだけぇぇぇぇ」がすごく好きです(笑)
・千琴ひめかさん
エトワールといえば!皆さんご存知のはいだしょうこさんです。(退団後は本名でご活躍)こちらも映像でしか観たことがないのですが、うたのお姉さんとして活躍されているときに「しょうこお姉さんってどうしてこんなに歌が上手なんだろう?」と思って調べて見つけたのが「ベルサイユのばら」(2001)でのエトワールでした。
まだ宝塚歌劇の世界を知らなかった私には衝撃な映像だったことを覚えています。
しょうこお姉さんのYou Tubeで様々な歌をアップされているのでぜひご覧ください♪
・音くり寿さん
私が思う現役生で最も歌唱力がある人は音くり寿さんです。
くりすちゃんは過去に2度エトワールに選出されています。
下級生の頃からカゲソロを担当していたり、ご存知の通り圧倒的歌唱力の持ち主です。
彼女は演技だけでなく歌での表現力も高いので、歌声を聴くだけで世界観に没入できますよね!
花組には歌うまな生徒さんが大勢在籍していらっしゃるのでエトワールの選出は特に争奪戦なのでは?と思うこともありますが、またくりすちゃんのエトワールを観られる日が来ることを願っています♡
いかがでしたか?
宝塚歌劇の世界を知れば知るほど、見たくない部分も見えてきてしまうのは心苦しいところもありますが、生徒さん一人ひとりの個性が活かされる素敵な舞台がこれからも続いていくことを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。