宝塚歌劇の魅力の一つとしてトップコンビの醸し出す空気があります。
たくさんのタカラジェンヌのなかから、パートナーが決まり、毎回公演に挑んでいく姿はまるで運命の人との人生を見ているかのよう。
そんなトップコンビは、さまざまな理想を反映した関係ではないでしょうか。
今回は、トップコンビの魅力に迫っていきます!
理想のカップル
トップコンビは、多くの演目で惹かれあう男女を演じます。
その姿は理想のカップル!
美しいその姿にうっとりしてしまいます。
デュエットダンスでは、毎回いろんな理想のカップルの姿を見せてくれます。
一本物のデュエットダンスでは、役の延長のようなデュエットダンスが見られることが多いですね。
ストーリー性が際立つので、ショーのデュエットダンスとは一味違うように思います。
エリザベートのデュエットダンスを比較してみると、それぞれのトップコンビの個性が見えて面白いですよ。
たとえば、元トップコンビの月組OGの珠城りょうさんと愛希れいかさんのエリザベートのデュエットダンスはかなり強めの駆け引きが行われているように見えました。
理想のカップルの姿は、それぞれのトップコンビの数だけあるのでしょう。
理想のパートナー
そして、タカラジェンヌというフェアリーであるトップコンビですが、やはり演者さんとして厳しいお稽古を積み上げて舞台に立っておられます。
言ってみれば、トップコンビはビジネス上のパートナーでもあるのですね。
けれども、単純に上司と部下という関係には収まっていないように思います。
お互いに支えあっている様子は、スカイステージやインタビューを読んでいるだけでしっかり伝わってきます。
それこそ、デュエットダンスなどでは男役さんがしっかり支えて、娘役さんもしっかり体を引き上げたりしないと上手く踊れません。
信頼関係があってこその美しい舞台なのだと思います。
日々、お互いのことを見ているのでしょう。
相手役さんの好きな食べ物なども把握しているジェンヌさんが多いですから、それだけしっかり相手のことを知ろうとする心があってこその関係なのでしょうね。
宝塚の舞台は仕事ではありますが、退団後も相手役だったジェンヌさん同士で観劇に行かれていることが多いところを見ると、やはり相手役さんは特別なのかなと思いますね。
心の絆をトップコンビのお二人には特に見ることができます。
これこそ理想のパートナーではないでしょうか。
理想の人
トップコンビは、理想の人間でもあります。
憧れの人とも言えますね。
あんな素敵な人にわたしもなりたい!
そう思わせる力がトップコンビのお二人には特にあるように思います。
ジェンヌさん全般に言えることですが、タカラジェンヌには人として尊敬できる方が多くいらっしゃいます。
特に、トップコンビのお二人ともなるとやはり負っている責任が大きいからなのか本当に尊敬できる方ばかりです。
組子一人一人に目を配り、適切なタイミングでアドバイスをするのは簡単ではありません。
それでも、みんなと向き合うことができるのがトップコンビなのでしょうね。
そういえば、組のトップコンビが変わる付近の時期にはかなり組替えが行われるように思います。
たとえば、宙組では真風涼帆さんがトップになる頃に芹香斗亜さんが花組から組替えされました。最近では、雪組に和希そらさんが組替えでいらっしゃいましたし、月組には雪組から彩みちるさんや彩海せらさんがいらっしゃいました。
前トップの作り上げた組のイメージを一新して、新たな組を作っていくことがトップコンビには求められているのではないでしょうか。
自分らしい組を作っていくことは、新しいイメージを作り上げることでもあります。
そこで、組替えはかなりのスパイスになりそうです。
また、組替えはそれぞれのスターさんにとって刺激にもなります。
いろいろなことを考えて人事は決まっていくのかななどと考えさせられました。
少し話がそれてしまいましたが、トップコンビは「理想の人=憧れの人」として見ることができますね。
みなさまの好きなトップコンビはこれらの理想に当てはまっていましたか?
たくさんのトップコンビが存在して、その数だけ夢があります。
これからもトップコンビを筆頭に、宝塚でたくさんの夢を見させていただきたいですね!